英語で6月を意味するJuneの由来とは?最高位の女神にして嫉妬深い女神でもあるユーノーとヘラの位置づけ

英語で6を意味するJune(ジューン)という単語は、古代ローマにおいて6のことを意味していたJunius(ユーニウス)というラテン語を語源とする言葉であり、

こうした英語におけるJuneや、ラテン語におけるJuniusという単語は、もともと、ローマ神話における主神ユピテルの妻にして結婚と出産を司る女神としても位置づけられていたJuno(ユーノー)というローマ神話における女神の名前に由来する言葉であると考えられることになります。

そこで、今回の記事では、

古代ローマにおいて結婚と出産を司る女神として位置づけられていたユーノーは、ローマ神話やそれと関係するギリシア神話においては具体的にはどのような特徴を持った女神として描かれているのか?といったことについて詳しく考察していきたいと思います。

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最高位の女神にして嫉妬深い女神でもあるユーノーとヘラの位置づけ

そうすると、まず、古代ローマにおいては、こうした

ローマ神話において主神ユピテルの妻として位置づけられているユーノー(Junoと呼ばれる女神は、

ギリシア神話において主神ゼウスの妻として位置づけられているヘラ(Heraと呼ばれる女神とも同一視される存在として捉えられていたと考えられることになります。

そして、

こうしたユーノーあるいはヘラと呼ばれる女神は、ローマ神話とギリシア神話というそれぞれの神話において主神の正妻の地位にある最高位の女神として絶大な権威と権力を誇ると同時に、

そのプライドの高さゆえに、自らの権威や自尊心を傷つける者に対しては激しく怒り狂い、地の果てまでも追いかけていって復讐を果たすという嫉妬深い女神としても描かれていて、

例えば、ギリシア神話のなかでは、

自らの夫であるゼウスが、ミケーネの王女アルクメネを誘惑して彼女との間にヘラクレスが生まれると、そのことを深く怨みに思った女神ヘラが、まだ赤ん坊のヘラクレスが眠るゆりかごの中に二匹の蛇を放って殺そうとする場面が出てくるほか、

その後も、成長したヘラクレスに狂気を吹き込んで錯乱状態にさせることによって我が子を炎のなかに投げ入れて殺してしまうように仕向けるなど、ヘラクレスの生涯にわたってつきまとい、彼の人生を苛み続けていくことになります。

また、

三美神として名高いヘラアテナアフロディテの三人の女神たちが互いに示し合わせて世界一の美男子として名高かったトロイアの王子パリスに、自分たちのうち誰が本当の意味で一番美しい女神なのかを選ばせるパリスによる三美神の審判の場面では、

三人の女神のうちから自分ではなく愛の女神であるアフロディテを選んだことに激しく嫉妬した女神ヘラは、自分の意志でパリスに審判をゆだねる決断を下したにも関わらず、人間の分際で自らの権威を傷つけた王子パリスに対してこれまでにないほど怒り狂うこととなり、

その後、女神ヘラは、

こうしたパリスによる三美神の審判が引き起こした一連の出来事のなかではじまったトロイア戦争にトロイアの敵国であったギリシアの側から加勢していくことによって、

トロイアの王子であるパリスに敗北と死をもたらしたうえ、彼の祖国であるトロイアという国そのものをも滅亡へと導いていってしまうことになるのです。

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6月の結婚が花嫁となる女性にとって縁起がいい月とされる理由

以上のように、

こうしたローマ神話におけるユーノー、あるいは、ギリシア神話におけるヘラと呼ばれる女神は、非常に嫉妬深い女神としても位置づけられてはいるものの、

そうした強い嫉妬の思いを抱いて自由に復讐をなしていくのにふさわしい最高位の女神として絶大な権威と権力を振るうことによって、すべての女神たちを総べる神々の女王の座に位置づけられる女神としても捉えられることになることから、

すべての女性の守護神にして、結婚と出産を司る女神としても位置づけられていくことになっていったと考えられることになります。

そして、

こうしたローマ神話ギリシア神話において語られている様々な伝承と物語に基づいて、

女神ユーノー(Junoが司る月にあたるユーニウス(Junius、すなわち、英語において6を意味することになるジューン(Juneは、

ジューン・ブライド(June bride6月の花嫁)と呼ばれているように、そうしたすべての女性の守護神にして結婚と出産を司る女神にもあたる

ローマ神話女神ユーノーの祝福と加護を受けることによって、祝福された幸せな結婚生活を送ることができるという

花嫁となる女性にとって縁起がいい月として位置づけられていくようになっていったと考えられることになるのです。

・・・

次回記事:ユーノーが6月を司る女神となった理由とは?古代ローマ暦における男女の愛の過程を象徴する神々の配置と五つの惑星との関係

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