グラム陽性菌とグラム陰性菌に分類される代表的な60種類の細菌のまとめ、一番多くの細菌が分類される細菌のグループとは?

前回までの一連の記事では、グラム陽性菌グラム陰性菌といった細菌の細胞壁の構造の違いに基づく細菌の分類、

あるいは、好気性菌嫌気性菌といった酸素が存在する環境と酸素が存在しない環境のどちらで増殖するのかという生育条件の違い、さらには、球菌桿菌らせん菌といった細菌の形状の違いといった様々な形での細菌の種類の分類のあり方について詳しく考察してきましたが、

今回の記事では、

そうしたこれまでに書いてきた一連の細菌シリーズの記事の総まとめとして、これまでに取り上げてきたグラム陽性菌グラム陰性菌に分類される全部で60種類の細菌について一通りまとめて図示していったうえで、

そうしたグラム陽性菌グラム陰性菌、あるいは、球菌桿菌らせん菌といった細菌の分類のあり方のうち、いったいどの細菌のグループが一番多くの細菌の種類が分類される最も典型的な細菌のグループとして位置づけられることになるのか?といったことについても詳しく検討していきたいと思います。

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グラム陽性菌とグラム陰性菌に分類される代表的な60種類の細菌の種類のまとめ

 

グラム陽性菌とグラム陰性菌に分類される代表的な60種類の細菌の種類

そうすると、まずは、

上記の図において示したように、こうしたグラム陽性菌グラム陰性菌という細菌の細胞壁の構造の違いに基づく細菌の最も基礎的な分類のあり方のうち、

前者のグラム陽性菌に分類される代表的な細菌の種類としては、まずは、グラム陽性好気性桿菌に分類される細菌の種類として、

結核菌らい菌セレウス菌ジフテリア菌炭疽菌枯草菌納豆菌といった全部で7種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになります。

そして、それに対して、

その次に挙げたグラム陽性嫌気性球菌に分類される細菌の種類としては、

黄色ブドウ球菌表皮ブドウ球菌腐性ブドウ球菌肺炎球菌化膿レンサ球菌(溶連菌)ミュータンス菌乳酸球菌腸球菌ペプトコッカスといった全部で9種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになり、

その次に挙げたグラム陽性嫌気性桿菌に分類される細菌の種類としては、

ボツリヌス菌ウェルシュ菌破傷風菌リステリア菌乳酸桿菌ビフィズス菌アクネ菌といった全部で7種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになるのです。

・・・

また、その一方で、

後者のグラム陰性菌に分類される代表的な細菌の種類としては、まずは、グラム陰性好気性球菌に分類される細菌の種類として、

髄膜炎菌淋菌カタル球菌といった全部で3種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになるのに対して、

その次に挙げたグラム陰性好気性桿菌に分類される細菌の種類としては、

百日咳菌緑膿菌レジオネラ菌ブルセラ菌アシネトバクターといった全部で3種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになり、

その次に挙げたグラム陰性好気性らせん菌に分類される細菌の種類としては、

カンピロバクターピロリ菌ハイルマニ菌といった全部で3種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになります。

そして、それに対して、

その次に挙げたグラム陰性嫌気性桿菌に分類される細菌の種類としては、

大腸菌サルモネラ菌腸炎ビブリオ肺炎桿菌インフルエンザ菌軟性下疳菌ペスト菌赤痢菌チフス菌パラチフス菌セラチア菌エンテロバクターバクテロイデスフゾバクテリウムプレボテラプロテウス菌ビブリオ・バルニフィカスといった全部で17種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになり、

最後に挙げたグラム陰性嫌気性らせん菌に分類される細菌の種類としては、

コレラ菌ナグビブリオ梅毒トレポネーマボレリアレプトスピラといった全部で5種類の代表的な細菌の種類が挙げられることになるほか、

こうした球菌や桿菌やらせん菌といった一般的な細菌のグループに位置づけられることができない特殊な細菌の種類としては、そのほかにも、

グラム陰性菌に分類される多形性の微小な細菌の一種であるマイコプラズマや、同じくグラム陰性菌に分類される偏性細胞内寄生菌の一種であるリケッチアクラミジアクラミドフィラといった細菌の種類の名も挙げられることになると考えられることになるのです。

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一番多くの細菌の種類が分類される最も典型的な細菌のグループは何か?

そして、

上記の図を見ても分かるように、

こうしたグラム陽性菌グラム陰性菌、あるいは、好気性菌嫌気性菌球菌桿菌らせん菌といった様々な細菌の種類の分類のあり方においては、

一般的に、

グラム陽性菌とグラム陰性菌を比べると、グラム陽性菌に分類される細菌の種類の数よりも、グラム陰性菌に分類される細菌の種類の数の方が多く

好気性菌と嫌気性菌を比べると、好気性菌に分類される細菌の種類の数よりも、嫌気性菌に分類される細菌の種類の数の方が多いといった傾向を見いだしていくことができると考えられることになります。

そして、

そうした細菌界の多数派にあたるグラム陰性菌に分類される嫌気性菌のなかでも、特に、細長い棒状の形状をした桿菌と呼ばれる細菌のグループに最も多くの細菌の種類が分類されることになるといった傾向を見いだしていくことができると考えられることになるのです。

・・・

つまり、一言でいうと、

一般的に、人間に対して病原性を示す細菌感染症の原因菌となる細菌の種類や、腸内や表皮などにおいて生息する常在菌といった人間にとって関係の深い細菌の種類としては、

グラム陰性菌と呼ばれる比較的薄い細胞壁の構造を持ち、主に酸素の存在しない環境を好んで増殖する嫌気性菌として位置づけられることになる、細長い棒状の形状をした桿菌に分類される細菌の種類が最も数が多いと考えられ、

そうしたグラム陰性の嫌気性桿菌といった区分に位置づけられる細菌のグループこそが、一番多くの細菌の種類が分類されることになる最も典型的な細菌のグループとして位置づけられることになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:蜂蜜を原因とするボツリヌス食中毒が乳幼児にだけ起こる具体的な理由とは?

前回記事:グラム陰性菌の具体的な特徴と分類されることになる代表的な細菌の種類

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