英語で11月を意味するNovemberの由来とは?ラテン語において第9の月を意味する言葉の語源と皇妃ファウスティナの命月

英語で11を意味するNovember(ノーベンバー)という単語は、古代ローマにおいて現在の11のことを意味していたNovember(ノーウェンベル)というラテン語を語源とする言葉であり、

こうした英語やラテン語におけるNovemberという単語は、もともと、古代ローマの暦において、9の月のことを意味していた言葉であったと考えられることになります。

そこで、今回の記事では、

古代ローマの暦においては、具体的にどのような経緯から、こうした本来のラテン語の意味においては9の月のことを意味していたNovemberという言葉が、現在の11を意味する言葉として用いられていくことになっていったのか?

また、そうした古代ローマの暦においては、こうした現在の11月にあたる月に対しては、そのほかにどのような異名が考案されたことがあったのか?といったことについて詳しく考えていきたいと思います。

スポンサーリンク

ラテン語において第9の月を意味するNovemberの語源とカトリック教会におけるノベナの祈り

そうすると、まず、

こうした古代ローマの暦においては現在の11にあたる月のことを意味していたNovember(ノーウェンベル)という言葉は、

もともと、ラテン語において「数字の9のことを意味するnovem(ノーウェム)という単語に由来する言葉であったと考えられることになります。

そして、

こうしたラテン語で9のことを意味するnovem(ノーウェム)という単語に由来する言葉としては、

そのほかにも、例えば、

カトリック教会における宗教儀式などとして広く執り行われてきたNovena(ノベナ)と呼ばれる死者の弔い教会の祝祭の前後の期間などにおいて行われる9日間にわたる祈りの儀式などが挙げられることになります。

そして、これまでの記事でも書いてきたように、

紀元前153年の改暦以前の時代における古代ローマの暦においては、

一年のはじまりは現在の1月ではなく現在の3にあたる月からはじまるとされていたため、そうした現在の暦との間に生じてしまうこと2か月のズレから、

こうしたラテン語における本来の意味では9の月のことを意味していたNovemberという言葉が、現在の11にあたる月のことを意味する言葉として用いられていくようになっていったと考えられることになるのです。

スポンサーリンク

ローマ帝国の暦における11月の異称と皇妃ファウスティナの命月

また、古代ローマ帝国の暦のなかでも、11については、

9を自分の父の名にちなんでGermanicus(ゲルマニクス)と改名したカリグラや、10を自分自身の名にちなんでDomitianus(ドミティアヌス)と改名したドミティアヌスなどの古代ローマ歴代暴君たちのように、

自らの意志によって、この月だけについて特別に名前の改称を行おうとした皇帝はあまり見当たらないと考えられることになるのですが、

その一方で、

以前にも、Septemberの由来について書いた記事のなかで詳しく取り上げた通り、

パクス・ロマーナとも呼ばれるローマ帝国の平和の時代を築いた五賢帝の一人であったアントニヌス・ピウスの治世の時代には、

皇帝自身の側からではなく元老院の側から、アントニヌス・ピウス誕生月である9をその名にちなんでAntoninus(アントニヌス)と改名しようとする提言がなされたことがあったのですが、

そうした提言の際、ローマの元老院の議員たちは、

そうした皇帝の誕生月にちなんだ9月の改名と並んで、すでに40歳の若さで亡くなっていたアントニヌス帝の最愛の妻であったファウスティナの亡くなった月である11についても皇妃の名にちなんでFaustina(ファウスティナ)と改名するよう提言していくことになります。

しかし、

哲人皇帝とも呼ばれる賢明で思慮深い皇帝であったアントニヌス・ピウス、自らの誕生月にちなんだ9月の改名と共に、こうした皇妃の命月にちなんだ11月の改名についても慎んで辞退していくことになったため、

実際の古代ローマの暦においては、

こうした11月の異名として、アントニヌス・ピウスの皇妃であったファウスティナの名が刻まれることはなかったと考えられることになるのです。

・・・

次回記事:キリスト教におけるノベナの儀式の由来と古代ローマにおける9を神聖な数とする死者の弔いの儀式との関係

前回記事:英語で10月を意味するOctoberの由来とは?ラテン語において第8の月を意味する言葉の語源とオクターブとオクトパス

英語のカテゴリーへ
11月のカテゴリーへ

スポンサーリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ