風邪をひいている時の入浴で注意すべきことは?風邪撃退作戦⑦
風邪を早く治すために身体を温める方法の一つとして、「入浴」がありますが、
風邪をひいている時の入浴は、注意が必要です。
入浴時間や湯の温度など、
風邪をひいている時の入浴方法の注意点について、考えてみましょう。
今回の風邪撃退作戦⑦は、
これまでの「風邪撃退作戦」、
①風邪の防衛ラインって何のこと?風邪対策への疑問とは?
②マスクには風邪の予防効果がどの程度あるの?
③風邪の予防に水分補給はどのくらい効果があるの?
④風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?
⑤風邪を治すために身体を温めるメリットとデメリットは?
⑥風邪を早く治すために身体を温めるのはどんな場合?
の続きです。
風邪を早く治すために身体を温めるときの目安とは?
風邪のひきはじめと、熱がある程度上がってきてからでは、
風邪を治すための対処法は違ってきます。
風邪の進行段階に合わせた対処法をとらなければいけません。
考え方としては、
① 風邪のひきはじめで、まだ熱が本格的に上がっていないうちは、
外から積極的に熱を補って、
風邪ウイルスと戦うために、体温上昇をうながすことで、
早め早めに免疫力を活性化することができるので、
入浴やカイロなどで積極的に身体を温める。
② 熱がある程度上がってきて、体がだるくなってきたら、
不必要な体力消耗を避けるために、
無理に身体を温めようとするのはやめて、
温かい格好をしたり温かい飲み物を飲む程度にとどめて、
身体を安静にすることを重視する方向へシフトしていく。
このように考えるといいでしょう。
風邪をひいている時の入浴で注意すべきことは?
身体を温め、体温を上げるのに、効果があるのが入浴です。
しかし、
せっかく身体を温めるために入浴しても、
お風呂からあがってからモタモタしていて、湯冷めしてしまっては、
無意味になるどころか、かえって逆効果になってしまいます。
そうならないようにするためには、
入浴後にすぐ布団に入れるよう、寝床の準備をして、
脱衣所には、入浴後に着替える温かい格好をきちんと準備したうえで、
できれば、脱衣所から寝室までを暖房で温かくしておいて、
準備万端の状態で入浴する。
そして、
入浴後は、すみやかに身体をしっかり拭いて、
着替えから就寝まで、湯冷めするスキを与えずにスムーズに事を運べるように、
予め、きちんと段取りをととのえておくことが大事です。
入浴の時間と温度についても、
身体を積極的に温めることのデメリットである「体力消耗」をよく念頭に置いたうえで、
身体に強い刺激となりすぎない温度で、
のぼせて疲れてしまわない程度の時間で、
お風呂からあがるよう注意することが大事です。
風邪を治すために入浴する時の温度と時間の目安は?
風邪を治すために入浴する時の、
身体に強い刺激となりすぎない温度と、のぼせて疲れてしまわない程度の時間、とは?
具体的に言うと、
湯温は40℃くらい、入浴時間は5分から長くて10分、
というのが目安です。
ただ、
入浴時の適温や、入浴時の疲れというも、個人差があるので、
身体に負担にならず、かつ、しっかりと暖をとれる湯温というものを、
自分で感じとることが大事です。
お風呂の温度については、
やや温めで入って、後で追い焚きをするなど、
湯温を適切に調節することを考えましょう。
お風呂に入る時間についても、
あらかじめ10分くらい入ろう、と決めていても、
実際に入浴してみて、途中で、そろそろ辛くなってきたな、と思ったら、
すぐにあがるようにすることが大切です。
まとめ
風邪のひきはじめは身体を温め、熱が上がってきたら身体を温めるのはやめる。
風邪をひいている時に入浴する場合は、
入浴後にすぐ布団に入れるよう、寝床の準備をし、
脱衣所から寝室までを暖房で温かくし、
入浴後に湯冷めをしないように段取りをととのえておくことが大事です。
風邪を治すために入浴する時の湯温は40℃くらい、入浴時間は5分から長くて10分、というのが目安です。
次回「風邪撃退作戦⑧」は?
次回「風邪撃退作戦⑧」は、
身体を冷やすことのメリットとデメリットについて、考えてみたいと思います。
シリーズ「風邪撃退作戦」 INDEX
① 風邪の防衛ラインって何のこと?風邪対策への疑問とは?
② マスクには風邪の予防効果がどの程度あるの?
③ 風邪の予防に水分補給はどのくらい効果があるの?
④ 風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?
⑤ 風邪を治すために身体を温めるメリットとデメリットは?
⑥ 風邪を早く治すために身体を温めるのはどんな場合?
⑦ 風邪をひいている時の入浴で注意すべきことは?
⑧ 風邪を治すために身体を冷やすことのメリットとデメリットは?
⑨ 風邪をひいた時にお医者さんにかかるタイミングは?
⑩ 風邪の症状を我慢しているのはなぜいけないの?