風邪の予防に水分補給はどのくらい効果があるの?風邪撃退作戦③

前回までの「風邪撃退作戦」で、
風邪をひかないようにするための第1防衛ライン「感染予防」には、
「手洗い」、「うがい」に加えて、
「マスクの着用」が効果的だということが分かりました。

今回は、風邪予防のために、「水分補給」がどの程度、効果があるのか、ということについて調べてみました。

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風邪予防のために水分補給はなぜ効果があるの?

風邪をひかないようにするためには、
のどの粘膜の潤いを保つ、という「マスクの着用」と同じ目的で、
こまめに「水分補給」をするということが、
風邪の予防のための重要な戦略になるのです。

朝起きたときに、のどがイガイガすることがありますが、
これは、寝ている間の長い時間、水分が補給されなかったため、
のどの粘膜が乾燥してしまったからです。

つまり、のどの潤いを保つには、積極的に水分を補給しておくことが必要だということです。

のどの粘膜を潤すことが目的ですので、1回にとる水分の量は少なくてもいいんです。
とにかくこまめに水分をとるよう心がけることが大切です。

具体的には、
30分に1回くらい、コップ4分の1(50cc)ほどを目安に、
水分を補給していれば、十分といったところでしょうか。

もちろん、とる水分は、水だけとは限りません。
お茶や、ジュース、スポーツドリンク、など何でもかまいません。

但し、免疫機能の活性化という点でいうと、
免疫細胞は基本的に温度が高い状態にある方が細胞の代謝が上がり、免疫活性が増すので、
氷でキンキンに冷やした飲み物よりは、
常温の水や、白湯、温かいお茶やスープなどの、
常温か温かめの飲み物で水分補給を行う方がより効果的です。

日常のさまざまな作業や用事との関係もあるので、
常に30分に1回というタイミングでコンスタントに水分を補給し続けることは難しいでしょう。

しかし、「風邪の予防にはのどの潤いが第一」と心がけ、
気づいたときに、前の水分補給から30分以上経っていれば、
水分を少し口にして、のどを潤す、
というだけでも、ずいぶん違ってくることと思います。

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まとめ

風邪をひかないために、「水分補給」は大きな効果があります。

1回にとる水分の量は少なくてもいいので、とにかくこまめに水分をとるよう心がけましょう。
目安は、30分に1回くらい、コップ4分の1(50cc)ほどで十分です。

水だけとは限りません。お茶や、ジュース、スポーツドリンク、などでもかまいません。

但し、免疫細胞は温度が高い状態にある方が免疫活性が増すので、
冷やした飲み物よりは、常温か温めの飲み物の方がより効果的です。

次回「風邪撃退作戦④」は?

今回の話のなかでも少し触れましたが、
粘膜の潤いの低下と並んで、体温の低下も免疫力の低下に大きくつながります。

一方で、実際に風邪をひいてしまった場合、
体温が上がって、熱が出てしまう状態は、
体力を奪われてしまうし、症状の悪化にもつながってしまいます。

そこで次回「風邪撃退作戦④」からは、
第2防衛ラインの、②「自己ケアと早期回復」という観点から、

実際に風邪をひいてしまったときに、
症状を軽くし、少しでも早く風邪から回復するためには、どのような方法が効果的なのか?
そして、風邪をひいてしまったときは、体を温めるのと冷やすのとどちらがよいのか?
ということについて、具体的に考えてみたいと思います。

シリーズ「風邪撃退作戦」 INDEX
① 風邪の防衛ラインって何のこと?風邪対策への疑問とは?
② マスクには風邪の予防効果がどの程度あるの?
③ 風邪の予防に水分補給はどのくらい効果があるの?
④ 風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?
⑤ 風邪を治すために身体を温めるメリットとデメリットは?
⑥ 風邪を早く治すために身体を温めるのはどんな場合?
⑦ 風邪をひいている時の入浴で注意すべきことは?
⑧ 風邪を治すために身体を冷やすことのメリットとデメリットは?
⑨ 風邪をひいた時にお医者さんにかかるタイミングは?
⑩ 風邪の症状を我慢しているのはなぜいけないの?

 

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