風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?風邪撃退作戦④

前回までの「風邪撃退作戦」では、第1防衛ライン「感染予防」の観点から、
のどの粘膜の潤いを保つためには「マスクの着用」と「水分補給」が大切、
ということをお話してきました。

そして、今回からは、
風邪の段階が一歩進んでしまった場合の対処法、
第2防衛ラインの「自己ケアと早期回復」という観点から、
風邪を早く治すには、身体を温めるのと冷やすのとどちらがよいのか?
というテーマを中心に考えてみたいと思います。

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風邪を早く治すための一般的な対処法とは?

風邪の「自己ケアと早期回復」によい、と一般的にいわれている対処法としては、
以下のようなものがあげられます。

●体力の消耗を防ぐために安静にする。

●体力を温存するためと、免疫系を働かせるために、睡眠を多くとる。

●胃腸に負担がかからないように、おかゆや白湯など、温かい食べ物や飲み物をとる。

●果物や野菜、サプリメントなどで、ビタミン類(特にビタミンC)を積極的に摂取する。

●のどの乾燥を防ぐために、マスクを着用したり加湿器をつけたりする。

●マフラーやタオルなどで首まわりを保温し、温かい格好をする。

●首のうしろや背中などに服の上からカイロを当てたり、風呂にゆっくり漬かったりして、積極的に身体を温める

●熱があるときは、水枕や氷枕、保冷剤などを、頭・首の後ろ・脇・股関節などの血流量が多い部分に当てて、身体を冷やす

こういったところでしょうか。

それぞれの風邪の対処法の理由はもっともなのですが、
しかし、比較してみると、互いに矛盾している対処法もあります。

それは、
「積極的に身体を温めるために、カイロを当てたり入浴したりする」という対処法と、
反対に、
「熱をとり身体を冷やすために、水枕や氷枕、保冷剤などを当てる」という対処法です。

これはいったいどういうことなのでしょうか?

風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?

身体を温める」という対処法と、「身体を冷やす」という対処法は、
まったく正反対の方法です。

もし、一緒にやったとすると、
片方の手で、かまどに薪をくべて火をたきながら、
もう一方の手で、じょうろを持って上から水をかけて火を消そうとする、
というような、トンチンカンなことになってしまいます。

とりあえず、両方同時にやる、というのは、ダメですよね。

でも、どちらも、一般的におこなわれている対処法です。

つまり、
「身体を温める」という対処法も、「身体を冷やす」という対処法も、
それぞれ、効果があるから、一般的におこなわれているんです。

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大事なことは、この2つの対処法を、使い分けることです。

使い分けをするためには、
それぞれの対処法の、メリットデメリットを、
きちんと分かっていなければできません。

では、「体を温める」ことと「体を冷やす」ことの、
それぞれのメリットとデメリットは、どういうことなんでしょうか?

次回は、そこらへんを調べてみたいと思います。

まとめ

風邪を早く治すための対処法として、
身体を温めるために、カイロを当てたり入浴したりする、という対処法と、
熱をとり身体を冷やすために、水枕や氷枕、保冷剤などを当てる、という対処法があります。

矛盾する対処法ですが、どちらも効果があるので、一般的におこなわれています。
大事なことは、この2つの対処法を、使い分けることです。

次回「風邪撃退作戦⑤」は?

次回の「風邪撃退作戦⑤」は、「体を温める」ことと「体を冷やす」こと、
それぞれのメリットとデメリット、について考えてみたいと思います。

 

シリーズ「風邪撃退作戦」 INDEX
① 風邪の防衛ラインって何のこと?風邪対策への疑問とは?
② マスクには風邪の予防効果がどの程度あるの?
③ 風邪の予防に水分補給はどのくらい効果があるの?
④ 風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?
⑤ 風邪を治すために身体を温めるメリットとデメリットは?
⑥ 風邪を早く治すために身体を温めるのはどんな場合?
⑦ 風邪をひいている時の入浴で注意すべきことは?
⑧ 風邪を治すために身体を冷やすことのメリットとデメリットは?
⑨ 風邪をひいた時にお医者さんにかかるタイミングは?
⑩ 風邪の症状を我慢しているのはなぜいけないの?

 

 

 

 

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