デンマーク語の1月から12月までの月の名前と発音と具体的な由来のまとめ
前回までの一連の記事のなかでは、英語とドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語といった
現在の西ヨーロッパで使われている主要な言語における月の名前と発音とその語源となる意味について順番に詳しく書いてきましたが、
今回の記事では、それに引き続いて、
その他の様々なヨーロッパ諸国の言語なかでも英語やドイツ語やデンマーク語といった言語と共にゲルマン語派の代表的な言語のうちの一つとして位置づけられることになる
デンマーク語における1月から12月までの月の名前と発音とそれぞれの名称の具体的な由来について順番に書いていきたいと思います。
デンマーク語の1月から12月までの月の名前と発音のまとめ
そうすると、まず、
デンマーク語における1月から12月までの月の名前と発音のあり方の目安となるカタカナ表記についてまとめると、
1月はjanuar(ヤヌア)
2月はfebruar(フェブルア)
3月はmarts(マーツ)
4月はapril(アプリル)
5月はmaj(マイ)
6月はjuni(ユゥニ)
7月はjuli(ユゥリ)
8月はaugust(アウグスト)
9月はseptember(セプテンバ)
10月はoktober(オクトーバ)
11月はnovember(ノヴェンバ)
12月はdecember(デセンヴァ)
とそれぞれ表記されることになると考えられることになります。
デンマーク語における1月から12月までの月の名前の具体的な由来
それでは、次に、
こうしたデンマーク語の1月から12月までの月の名前には、それぞれ具体的にどのような由来があるのか?ということについてですが、
基本的には、こうしたデンマーク語における各月の名称は、今までの記事で取り上げてきた英語やドイツ語といったその他の西ヨーロッパ諸国の言語における各月の名称の由来と同様に、
そうしたヨーロッパにおける現在の言語の大本の起源ともなっている古代ローマの言語であるラテン語にその直接的な由来を求めていくことができると考えられることになります。
具体的には、
1月にあたるjanuar(ヤヌア)は、ローマ神話における門の守護神ヤヌスの名を語源とするラテン語におけるJanuarius(ヤヌアリウス)の月に由来する名称、
2月にあたるfebruar(フェブルア)は、ローマ神話における浄化の神フェブルウスの名を語源とするラテン語におけるFebruarius(フェブルアリウス)の月に由来する名称、
3月にあたるmarts(マーツ)は、ローマ神話における軍神マルスの名を語源とするラテン語におけるMartius(マルティウス)の月に由来する名称、
4月にあたるapril(アプリル)は、ギリシア神話における愛と美の女神アフロディテの名を語源とするラテン語におけるAprilis(アプリリス)の月に由来する名称、
5月にあたるmaj(マイ)は、ローマ神話における豊穣の女神マイアの名を語源とするラテン語におけるMaius(マイウス)の月に由来する名称、
6月にあたるjuni(ユゥニ)は、ローマ神話における主神ユピテルの妻ユーノーの名を語源とするラテン語におけるJunius(ユーニウス)の月に由来する名称、
7月にあたるjuli(ユゥリ)は、古代ローマの偉大なる将軍であったユリウス・カエサルの名を語源とするラテン語におけるJulius(ユーリウス)の月に由来する名称、
8月にあたるaugust(アウグスト)は、ローマ帝国の初代皇帝となったオクタウィアヌスの尊称にあたるアウグストゥスの名を語源とするラテン語におけるAugustus(アウグストゥス)の月に由来する名称、
9月にあたるseptember(セプテンバ)は、ラテン語において本来は「第7の月」のことを意味する言葉であったSeptember(セプテンベル)の月に由来する名称、
10月にあたるoktober(オクトーバ)は、ラテン語において本来は「第8の月」のことを意味する言葉であったOctober(オクトーベル)の月に由来する名称、
11月にあたるnovember(ノヴェンバ)は、ラテン語において本来は「第9の月」のことを意味する言葉であったNovember(ノウェンベル)の月に由来する名称、
12月にあたるdecember(デセンヴァ)は、ラテン語において本来は「第10の月」のことを意味する言葉であったDecember(デケンベル)の月に由来する名称
としてそれぞれ位置づけられることになると考えられることになります。
そして、
このうち9月から12月までの月の名前について、ラテン語の月の名称に用いられている言葉自体が意味する本来の月の順番と、デンマーク語における実際の月の順番との間に2か月分のズレが生じてしまっている理由としては、
もともと、ラテン語が用いられていた古代ローマの暦においては、現代の暦における最初の月である1月から2か月遅れた現在の3月にあたる月から一年月はじまっていたため、こうしたズレが生じてしまうことになったと考えられることになるのです。
ドイツ語と関係が深い言語としてのデンマーク語とオランダ語の位置づけ
そして、冒頭でも述べたように、
デンマーク語は、西ヨーロッパの言語の中でも、英語やドイツ語などと同じゲルマン語派と呼ばれる言語のグループに位置づけられることになるのですが、
単語のアルファベット表記としった点においては、そのなかでも特に、ドイツ語との間に多くの共通点を見いだしていくことができる言語であると考えられることになります。
具体的には、
デンマーク語の月の名前の表記のあり方とドイツ語における月の表記のあり方を比べてみた場合、
デンマーク語の1月にあたるjanuar(ヤヌア)は、ドイツ語でもJanuar(ヤヌアール)、
デンマーク語の2月にあたるfebruar(フェブルア)は、ドイツ語でもFebruar(フェブルアール)、
デンマーク語の4月にあたるapril(アプリル)は、ドイツ語でもApril(アプリル)、
デンマーク語の6月にあたるjuni(ユゥニ)は、ドイツ語でもJuni(ユーニ)、
デンマーク語の7月にあたるjuli(ユゥリ)は、ドイツ語でもJuli(ユーリ)、
デンマーク語の8月にあたるaugust(アウグスト)は、ドイツ語でもAugust(アオグスト)、
デンマーク語の9月にあたるseptember(セプテンバ)は、ドイツ語でもSeptember(ゼプテンバー)、
デンマーク語の10の月にあたるoktober(オクトーバ)は、ドイツ語でもOktober(オクトーバー)、
デンマーク語の11月にあたるnovember(ノヴェンバ)は、ドイツ語でもNovember(ノヴェンバー)、
と表記されることになるように、
英語とドイツ語における月の名前の表記のあり方においては、実に九つの月の名前について、まったく同じアルファベット表記が用いられていると考えられることになります。
つまり、そういった意味では、
こうしたデンマーク語と呼ばれる言語は、前回の記事で取り上げたオランダ語と共に、同じゲルマン語派の言語のなかでも、特にドイツ語と近しい関係にある言語として位置づけられることになると考えられることになります。
ただし、その一方で、
デンマーク語における月の名前の表記のあり方においては、語頭のアルファベット表記のあり方については、語頭が大文字となるドイツ語や英語の表記のあり方とは異なり、
前回の記事で取り上げたオランダ語と同様に、基本的には、語頭が小文字のままの形で表記するのがデンマーク語における月の名前の正式な表記のあり方となると考えられることになるのです。
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「ヨーロッパの言語における12の月の名前と発音と由来」シリーズの記事の一覧
①ラテン語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
②英語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
③ドイツ語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
④フランス語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
⑤イタリア語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
⑥スペイン語とポルトガル語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
⑦オランダ語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
⑧デンマーク語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
⑨ギリシア語の1月から12月までの月の名前と発音と由来
⑩英語で1月から12月の月の名前は何ていうの?ドイツ語やフランス語では?ヨーロッパを代表する三つの言語の類似性の比較
⑪ヨーロッパを代表する十の言語の月の名前のまとめと比較、ゲルマン語派とロマンス語派とギリシア語とラテン語の表記の違い
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次回記事:ギリシア語の1月から12月までの月の名前と発音と具体的な由来のまとめ
前回記事:オランダ語の1月から12月までの月の名前と発音と具体的な由来のまとめ
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