微生物による食中毒の原因となる代表的な30種類の細菌とウイルスおよび寄生虫の分類のまとめ

「食中毒の原因となる代表的な五つの病原菌の種類」「食中毒の原因となる代表的な五つのウイルスの種類」、そして、「食中毒の原因となる寄生虫の代表的な種類」といったこのシリーズの一連の記事のなかで詳しく考察していきたように、

食中毒の原因となる病原体の種類としては、細菌ウイルス、さらには、原虫などの寄生虫といった様々な微生物の種類が挙げられることになるのですが、

こうした微生物による食中毒の原因となる代表的な病原体の種類としては、以下の図において示したように、全部で30種類の代表的な細菌ウイルスおよび寄生虫の種類を挙げることができると考えられることになります。

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微生物による食中毒の原因となる代表的な細菌とウイルスと寄生虫の種類

微生物による食中毒の原因となる代表的な30種類の細菌とウイルスの分類
そして、このうち、

細菌性の食中毒の原因菌として分類される代表的な細菌の種類については、以前に「細菌性食中毒の四つの分類」の記事のなかで詳しく考察したように、

それぞれの細菌における毒性の示され方に応じて、食物内毒素型生体内毒素型そして感染型感染症型という四つのグループへと分類していくことができると考えられることになります。

そして、このうち、

人間の体内ではなく、食品や飲料水の内部において生産した毒素によって食中毒の症状を引き起こす食物内毒素型の代表的な細菌の種類としては黄色ブドウ球菌ボツリヌス菌などが挙げられるのに対して、

人体に感染したのちに、人間の腸などの体内において毒素を生産するタイプの細菌にあたる生体内毒素型の代表的な細菌の種類としては、セレウス菌ウェルシュ菌、さらには、O157に代表されるような腸管出血性大腸菌毒素原性大腸菌などが挙げられることになり、

それに対して、

毒素は生産しないものの人間の体内において感染を広げていくことによって食中毒の症状を引き起こす感染型の代表的な細菌の種類としては、カンピロバクターサルモネラ菌腸炎ビブリオナグビブリオエルシニア菌、リステリア菌腸管病原性大腸菌腸管侵入性大腸菌凝集性大腸菌といった細菌の種類が、

そうした人間の体内で感染を広げていくタイプの食中毒菌のなかでも、コレラや赤痢といった特有の感染症の症状を示す感染症型食中毒菌の代表的な細菌としては、コレラ菌赤痢菌チフス菌パラチフスA菌といった細菌の種類がそれぞれ挙げられることになると考えられることになるのです。

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・・・

そして、それに対して、

ウイルス性の食中毒の原因となる代表的な細菌の種類については

ノロウイルスロタウイルスサポウイルスA型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスという全部で五つのウイルスの種類を挙げることができると考えられ、

このうち、食中毒の原因となる最も代表的なウイルスにあたるノロウイルスの感染においては、2448時間程度の潜伏期間の後に、小腸粘膜を構成している上皮細胞が破壊されていくことによって、

突発的な激しい吐き気嘔吐下痢腹痛、さらには、38℃程度の発熱悪寒といった消化器系の症状を中心とする食中毒の症状が引き起こされることになると考えられることになります。

また、

こうしたウイルス性の食中毒の原因となるウイルスの種類の中には、A型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスといった急性肝炎などを引き起こすウイルスの種類も含まれることになり、

こうしたA型肝炎ウイルスやE型肝炎ウイルスといった肝炎ウイルスは、主に、上下水道の整備がなされていないような衛生環境の劣悪な地域を中心に、汚染された水や食品などを介して感染が広がっていくことが多いため、食中毒の原因となるウイルスの種類として分類されることになると考えられることになるのです。

・・・

そして、最後に挙げた寄生虫による食中毒の原因となる代表的な寄生虫の種類としては、

クリプトスポリジウムサイクロスポラサルコシスティス(肉胞子虫)アニサキスジストマ(吸虫)クドア(粘液胞子虫)などが挙げられることになるのですが、

このうち、クリプトスポリジウムサイクロスポラといった寄生性や病原性を示す単細胞生物のことを意味する原虫に分類される寄生虫の種族は、だいたい直径10マイクロメートル(100分の1ミリメートル)ほどの大きさをした微細な生物にあたるので、

これらの寄生虫の種族は、当然、病原性の微生物の一種として分類することができると考えられることになるのですが、

その一方で、

アニサキスジストマ(吸虫)といった寄生虫の種族は、人間に対して感染性を示すことになる幼虫の段階においても、だいたい体長が12センチメートルくらいにはおよぶことになると考えられることになるので、

こうした肉眼でも見えるくらいの大きさを持った寄生虫の種族は、厳密な意味においては、顕微鏡で拡大しなければ見ることができない微細な生物のことを意味する微生物の定義には含むことができないとも考えられることになります。

また、

こうした寄生虫を原因とする食中毒においては、例えば、

クリプトスポリジウムを原因とする食中毒においては、水様性の下痢腹痛といった消化器系の中でも小腸を中心とする症状を引き起こされるのに対して、

アニサキスの場合は胃に寄生することが多いため、激しい腹痛おう吐といった腸ではなく胃を中心とする症状が引き起こされるケースが多いと考えられることになるのです。

・・・

次回記事:食中毒の原因となる病原体および病因物質の代表的な種類と分類のまとめ

前回記事:自然毒食中毒の原因となる代表的な動植物と菌類の種類のまとめ、植物性自然毒と動物性自然毒と菌類(毒キノコ)の毒素の分類

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