風邪をひいた時にお医者さんにかかるタイミングは?風邪撃退作戦⑨

風邪が長引いてしまった場合、どのタイミングでお医者さんにかかったらいいのか、
という判断は、非常に難しいのですが、
このくらいまでは我慢しても大丈夫だろうけれど、
逆に、このくらいまで症状が悪化してきたら、病院へ行かないとさすがにまずい、
といった、大まかな目安といったものはないのでしょうか?

今回の「シリーズ風邪撃退作戦」は、
風邪をひいたときにお医者さんにかかるタイミング、
その具体的な目安、について考えてみました。

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風邪をひいた時にお医者さんにかかる目安とは?

これまでの「シリーズ風邪撃退作戦」で、
風邪について個人レベルで備え、対処する方法については、
とりあえず一通り考えてみたわけですが、

せっかくなので、最後に、その先の段階への引継ぎについても、
すなわち、個人レベルでの対処を超えて、
対処を病気の専門家であるお医者さんへと引き継ぐタイミング、についても、
少し考えてみたいと思います。

お医者さんにかかる目安といっても、
風邪の症状、熱の上がり方については十人十色ですし、
同じ症状の度合いでも、
日頃の健康状態や体質によって病状の深刻さは個人差が大きいといえます。

したがって、あらゆるリスクを回避するためには、
普段の体調と照らし合わせて、異常があったり、不調が長く続くようなら、
早め早めに病院へ行って、検査を受けておくのに越したことはない、
という話になってしまいます。

ただし、
普段は目だった健康上の問題がない通常の健康上状態の人という前提で、

いまは忙しくて、なるべく休みたくないといった人や、
そもそも根っからの病院嫌いだからなるべく医者にはかからずにすましたい、
といった人の場合でも、

このくらいまでは我慢しても大丈夫だけれど、
逆に、このくらいまで症状が悪化してきたら、病院へ行かないとまずい、
といった、大まかな目安を考えておくことは、意味があることだと思います。

風邪の進行段階を分ける2つのラインとは?

まず、風邪の進行具合について一番の数値的な目安となる、
発熱や高熱の定義について考えてみましょう。

一般的には、平熱を越えてから37.5℃くらいまでが微熱とされ、

37.5℃から38.5℃までが発熱

38.5℃以上が高熱とされることが多いようです、

※医学上や、法律上でも、高熱の定義は38℃以上とされたり、39℃以上とされたりするので、厳密な意味で高熱とは何℃以上であると定義するのは難しいようです。

そうすると、
発熱とみなされる37.5℃と、高熱とみなされる38.5℃という、2つのラインが、
一応の目安になると、考えてもいいのではないでしょうか。

2つのラインの前後でどう判断すればいいの?

① まず、1つ目のラインの、微熱と発熱が分かれる37.5℃のラインについてです。

37.5℃くらいまでの微熱ならば、
普段から健康上の問題を抱えていたり、体力が弱っていたりする人以外は、
そのほかに通常の風邪の範囲を超えるような異常な症状を感じていなければ、
病院へ行くという選択肢は、積極的に考えなくてもいいと思います。

② 次に、1つ目のラインから2つ目のラインまでの37.5℃と38.5℃の間です。

普段からの健康状態や体力の有無、さらには、風邪の症状の強さ、などによって、
お医者さんに行くかどうか、判断が分かれてくるでしょう。

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③ 最後に、2つ目のラインである高熱38.5℃のラインを超えた場合です。

これはもう、とりあえず一度は病院に行ってお医者さんにかかっておく、
という選択肢を積極的に考えた方がいいでしょう。

考え方としては、
通常の人の平熱が36.5℃くらいだとして、

平熱の1℃上の37.5℃までは、
そこまでの苦痛や辛さなどはなく、
日常生活もあまり大きな支障なくこなすことができるので、
ちょっとした風邪をひいたな、という認識で、
病院へ行くということは考えなくてもいい。

平熱の2℃上の38.5℃のラインを越えてくると
普段から体力と耐久力のある人以外は、体感的にもかなり辛くなってくるので、
これは風邪以外の病気の可能性もある、
何か身体に大きな異常が起こってきているかもしれない、という認識で、
とりあえず、病院に行ってお医者にみてもらって、専門的な判断を仰いだ方がいい。

ということになるでしょうか。

まとめ

風邪をひいた時に、どのタイミングでお医者さんに行くかは、
個人個人によって日頃の健康状態、体質などが大きく異なるので、
普段の体調と照らし合わせたうえで、風邪の症状を判断する必要があります。

通常の健康状態の人という前提で、病院へ行くタイミングの具体的な目安を考えると、

1つ目のラインである37.5℃くらいまでの微熱ならば、病院へ行くという選択肢は考えなくてもいいでしょう。

2つ目のラインである高熱の38.5℃のラインを超えたら、とりあえず一度は病院に行ってお医者さんにかかっておくという選択肢を積極的に考えた方がいいでしょう。

次回「風邪撃退作戦⑩」は?

風邪の症状が我慢できるうちは、病院に行く必要はない、という考え方がありますが、実は、この「我慢できる」という感覚を頼りにすることは、危険なのです。

次回「風邪撃退作戦⑩」は、「我慢できる」という感覚について、具体的に考えてみたいと思います。

 

シリーズ「風邪撃退作戦」 INDEX
① 風邪の防衛ラインって何のこと?風邪対策への疑問とは?
② マスクには風邪の予防効果がどの程度あるの?
③ 風邪の予防に水分補給はどのくらい効果があるの?
④ 風邪を早く治すには身体を温めるの?冷やすの?
⑤ 風邪を治すために身体を温めるメリットとデメリットは?
⑥ 風邪を早く治すために身体を温めるのはどんな場合?
⑦ 風邪をひいている時の入浴で注意すべきことは?
⑧ 風邪を治すために身体を冷やすことのメリットとデメリットは?
⑨ 風邪をひいた時にお医者さんにかかるタイミングは?
⑩ 風邪の症状を我慢しているのはなぜいけないの?

 

 

 

 

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