桃の花は何月ごろに開花時期を迎えるのか？花桃と実桃に分類される全部で14種類の代表的な桃の開花時期の比較

以前に書いた桜の花の種類と梅の花の種類についてまとめた記事のなかでは、春を代表する花の種類として位置づけられることになる様々な桜や梅の花の種類の開花時期について、それぞれ詳しく比較していく形で考察してきましたが、

春の訪れを告げる代表的な花の種類としては、こうした桜の花や梅の花といった花の種類のほかにも、もう一つ、桃の花の存在も挙げられることになると考えられることになります。

桃の花たちは、ひな祭りといった呼び名で有名な桃の節句にあたる3月3日を少し過ぎた3月下旬から4月ごろの時期にかけて開花時期のピークを迎える花の種類が多いと考えられることになるのですが、

今回の記事では、

そうした様々な桃の花の種類のなかでも、花桃と実桃に分類される全部で14種類ほどの代表的な桃の花の開花時期について、互いに比較していく形でまとめて書いていきたいと思います。

花桃と実桃の違いと両者に分類される代表的な桃の種類

まず、

桃（モモ）とは、桜や梅などと同じバラ科のなかでもモモ属に分類される落葉高木に分類される被子植物の一種であり、

こうした桃と呼ばれる植物は、大きく分けて、花桃と実桃と呼ばれる二つのグループへと分類されていくことになり、このうち、

花桃（ハナモモ）とは、花が咲くのを見て楽しむといった鑑賞用の目的で栽培されることが多い園芸品種としての桃の総称のことを意味する言葉であるのに対して、

実桃（ミモモ）とは、主に果実を食用として利用することを目的として栽培されることが多い小ぶりな花を咲かせることが多い桃の種類のことを意味する言葉として定義されることになります。

そして、

こうした花桃と実桃と呼ばれる二つの桃のグループのそれぞれに分類されることになる代表的な桃の種類としては、

前者の花桃に分類される代表的な種類としては、例えば、

源平桃、菊桃、矢口、照手紅、照手白、照手水蜜、ひなのたきといった全部で7種類ほどの桃の種類の名が挙げられることになるのに対して、

後者の実桃に分類される代表的な種類としては、

白鳳、あかつき、ゆうぞら、ちよまる、ひめこなつ、黄金桃、蟠桃といった全部で7種類、

花桃と実桃の両方合わせて全部で14種類ほどの桃の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。

全部で14種類の代表的な花桃と実桃の開花時期の比較

そして、

こうした全部で14種類におよぶ代表的な桃の花のおおよその開花時期の目安について順番にまとめて書いていくと、

まず、はじめに挙げた代表的な花桃の種類である

源平桃（げんぺいもも）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる紅白の花が源平合戦をして競い合うかのようにして互いに入り乱れていく形で同じ桃の木に二色の花を咲かせていく花桃の一種、

菊桃（きくもも）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる濃桃色の菊に似た八重咲き花を咲かせていく花桃の一種、

矢口（やぐち）は、3月中旬から3月下旬ごろにかけて開花時期を迎えることになるひな祭りの飾りなどとして切り花が用いられることも多い桃色の八重咲き花を咲かせていく花桃の一種、

照手紅（てるてべに）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる鮮やかな濃桃色大輪の花を咲かせていく花桃の一種、

照手白（てるてしろ）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる白色の大輪の花を咲かせていく花桃の一種、

照手水蜜（てるてすいみつ）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになるやわらかく垂れ下がった枝先に桃色の大輪の花を咲かせていくしだれ花桃の一種、

ひなのたきは、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになるやわらかく垂れ下がった枝先に桃色の八重咲きの花を咲かせていくしだれ花桃の一種としてそれぞれ分類されることになると考えられることになります。

そして、それに対して、

その次に挙げた代表的な実桃の種類にあたる

白鳳（はくほう）とあかつきとゆうぞらは、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる美しい大玉の桃色の実をつける果肉が白い白桃の一種、

ちよまるとひめこなつは、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる酸味が少なくて甘い桃色の実をつける果肉が黄色い黄桃の一種、

黄金桃（おうごんとう）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる甘くて果汁が多い黄色の実をつける黄桃の一種、

蟠桃（ばんとう）は、3月下旬から4月ごろにかけて開花時期を迎えることになる小さくて平たい形状をした強い芳香を放つ薄い桃色の実をつける実桃の一種としてそれぞれ分類されることになると考えられることになるのです。

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以上のように、

こうした花桃と実桃のそれぞれに分類される全部で14種類の代表的な桃の花の種類の開花時期について一言でまとめると、

桃の花の開花時期は、矢口に代表されるような早咲きの桃の花の場合には、3月3日の桃の節句が過ぎたすぐ後の3月中旬あたりから花を咲かせていく桃の種類も少しはあるものの、

源平桃や菊桃、あるいは、白鳳やちよまるなどに代表されるような花桃と実桃に分類される大部分の桃の花たちは、桜の開花時期とほぼ同じような時節にあたる3月下旬から4月ごろにかけて開花時期のピークを迎えていくことになると考えられることになるのです。

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次回記事：なぜ桃の節句のひな祭りは桃の開花時期より前の3月3日に祝われるのか？太陰太陽暦に基づく旧暦と太陽暦に基づく新暦のズレ

前回記事：楊貴妃と桜や梅や牡丹といった春の花たちとの関係と彼女の好物であったモモやライチといった果実にまつわるエピソード

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