梅の花は何月ごろに開花時期を迎えるのか?白梅と紅梅に分類される全部で14種類の代表的な梅の開花時期の比較
春の訪れを告げる代表的な花の種類としては、ソメイヨシノに代表されるような桜の花と共に、梅の花の存在も挙げられることになると考えられることになります。
そして、梅の花たちは早春の時期、特に、2月中旬から3月下旬くらいの時期にかけて開花時期のピークを迎える花の種類が多いと考えられることになるのですが、
今回の記事では、
そうした様々な梅の花の種類のなかでも、白梅と紅梅に分類される全部で14種類におよぶ代表的な梅の花の開花時期について、互いに比較していく形でまとめて書いていきたいと思います。
白梅と紅梅の違いと両者に分類される代表的な梅の花の種類
まず、
梅(ウメ)とは、桜と同じくバラ科のサクラ属に分類される落葉高木に分類される被子植物の一種であり、
こうした梅と呼ばれる植物は、観賞用の花としての観点からは、大きく分けて、白梅と紅梅と呼ばれる二つのグループへと分類されていくことになり、このうち、
白梅(はくばい、しらうめ)とは、その名の通り、白い花を咲かせる梅のことを意味する言葉であるのに対して、
紅梅(こうばい)とは、紅色あるいは濃い桃色の花を咲かせる梅のことを意味する言葉として定義されることになります。
そして、
こうした白梅と紅梅と呼ばれる二つの梅の花のグループのそれぞれに分類されることになる代表的な梅の種類としては、
前者の白梅に分類される代表的な種類としては、
白加賀や南高、冬至、初雁、玉英、緑萼、白滝枝垂といった全部で7種類ほどの梅の種類の名が挙げられることになるのに対して、
後者の紅梅に分類される代表的な種類としては、
紅千鳥や豊後、八重寒紅、鹿児島紅、紅冬至、江南所無、楊貴妃といった全部で7種類、
白梅と紅梅の両方合わせて全部で14種類ほどの梅の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。
全部で14種類の代表的な白梅と紅梅の開花時期の比較
そして、
こうした全部で14種類におよぶ代表的な梅の花のおおよその開花時期の目安について順番にまとめて書いていくと、
まず、はじめに挙げた代表的な白梅の種類である
白加賀(しろかが)は、2月中旬から3月下旬ごろにかけて開花時期を迎える一重咲きの白色で五弁花の大輪の花を咲かせる果肉が梅酒や梅干しなどの加工食品にも広く利用されることで有名な白梅の一種、
南高(なんこう)は、2月中旬から3月下旬ごろにかけて開花時期を迎える南高梅(なんこううめ)といった呼び名と高級梅干しの原料となることなどで有名な白梅の一種、
冬至(とうじ)は、12月中旬から2月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになり、一年の中で太陽が出ている時間が最も短くなる日である冬至にあたる12月22日ごろに開花時期を迎えることになるため、こうした呼び名が付けられたと考えられている白色の中輪の花を咲かせる白梅の一種、
初雁(はつかり)は、12月下旬から2月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる小ぶり白い花を咲かせていく白梅の一種、
玉英(ぎょくえい)は、3月上旬から下旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる東京の青梅市で生産されている大玉の梅の実をつけることで有名な白梅の一種、
緑萼(りょくがく)は、3月中旬から4月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる八重咲きの白い花を咲かせていく白梅の一種、
白滝枝垂(しらたきしだれ)は、3月上旬から下旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる枝先がやわらかく垂れ下がって一面に小ぶりで八重咲きの白い花をつける白梅の一種としてそれぞれ位置づけられることになると考えられることになります。
そして、それに対して、
その次に挙げた代表的な紅梅の種類である
紅千鳥(べにちどり)は、3月上旬から下旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる花の中央部に旗弁(きべん)と呼ばれる旗を立てたような形状の目立つ花びらが形成されていく紅梅の一種、
豊後(ぶんご)は、3月中旬から4月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになるアンズとの交雑種でもありジャムの原料などにも利用される淡紅色の大輪の花を咲かせる紅梅の一種、
八重寒紅(やえかんこう)は、12月中旬から2月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる濃紅色の八重咲きの花を咲かせる紅梅の一種、
鹿児島紅(かごしまべに)は、2月下旬から3月中旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる濃紅色の八重咲きの花を咲かせる紅梅の一種、
紅冬至(べにとうじ)は、12月中旬から2月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになり、前述した白梅の冬至と同様に、12月22日ごろの冬至の時期に開花時期を迎えることになる淡紅色の中輪の花を咲かせる紅梅の一種、
江南所無(こうなんしょむ)は、3月中旬から4月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる淡紅色で八重咲きの大輪の花を咲かせる紅梅の一種、
楊貴妃(ようきひ)は4月上旬から5月上旬ごろにかけて開花時期を迎えることになる淡紅色で八重咲きの大輪の花を咲かせる紅梅の一種
としてそれぞれ位置づけられることになると考えられることになるのです。
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そして、
こうした白梅と紅梅のそれぞれに分類される全部で14種類の代表的な梅の花の種類の開花時期について時系列順に並べていくと、
12月下旬から2月上旬ごろといった冬至が過ぎたばかりのまだ非常に寒い時期から、まずは、冬至や紅冬至、初雁や八重寒紅などといった早咲きの梅の花たちが開花時期を迎えていくことになり、その後、
2月中旬から3月下旬ごろにかけて、白加賀や南高といった日本を代表する梅たちが開花時期のピークを迎えていくことになります。
そして、その後には、
3月から4月さらには5月上旬ごろにまでかけて、鹿児島紅や白滝枝垂、玉英、緑萼、豊後、江南所無、楊貴妃などといった遅咲きの梅の花たちが順番に開花時期を迎えていくことになると考えられることになるのです。
以上のように、
梅の花の開花時期は、冬至や紅冬至、初雁や八重寒紅などといった早咲きの梅の花たちの開花時期は早い場合では冬至を過ぎた12月下旬から1月ごろには始まり、
江南所無や楊貴妃などといった遅咲きの梅の花たちの場合には開花時期が4月から5月ごろにまでおよぶことがあるというように、だいたい1月から5月ごろまで続いていくことになると考えられることになるのですが、
一般的には、
こうした様々な梅の花の種類のなかでも最も代表的な梅の種類にあたる白加賀や南高などの開花時期にあたる2月中旬から3月下旬ごろといった時期が梅の花の開花時期のピークとして位置づけられることになると考えられることになるのです。
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