宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?②科学的な観測や探査に基づく証拠が示す宇宙人の存在の肯定へとつながる事実
前回の記事では、宇宙人が存在すると考えられる根拠となる様々な具体的な理由のなかでも、主に純粋な学術的議論に基づく学問的・論理的な理論上の仮説として位置づけられることになる7つの理由について取り上げましたが、
今回の記事では、それに続いて今度は、実際の宇宙探査や天体観測などによって得られたデータなどに基づく科学的な観測や探査に基づく様々な証拠よって示される宇宙人の存在の肯定へとつながる様々な事実について取り上げていきたいと思います。
科学的な観測や探査に基づく証拠が示す宇宙人の存在の肯定へとつながる事実
⑧Wow!シグナル
1960年代のアメリカにおけるオズマ計画によってはじまった大型の電波望遠鏡を用いた地球外文明が宇宙空間へ向けて発している人工的な電波の探索活動においては、現在に至るまで、そうした地球外文明の存在の証明へと至るような確実な証拠はまだ挙がっていないのですが、
1977年には、そうした電波望遠鏡を使った宇宙人の電波信号の探索活動の中で、アメリカの天文学者であったジェリー・エーマンがオハイオ州立大学のビッグイヤー電波望遠鏡を用いた電波探索において、射手座の方角から極めて狭い周波数に集中した強い電波信号の受信に成功していて、
そうした宇宙人の存在を示す有力な証拠となりうる電波信号の受信に感嘆の声をあげたであろうエーマン氏が、当時の電波信号の記録がプリントアウトされた実際の記録用紙に思わず”Wow!”という手書きのメモを書き残していたため、この電波信号は、通称Wow!シグナルと呼ばれています。
その後の断続的な電波観測においては、同じ方角から同様の現象は観測されていないため、科学的にはこの電波信号の起源は謎のままいまだ解明されるには至っていないのですが、
こうした射手座の方角に位置する遠方の星系から発せられたと考えられる強い電波信号の観測は72秒間にわたって観測され、その信号の強さと周波数帯の特徴からそれが中性子星や変光星のような自然に存在する天体から発せられた電波である可能性は低いという推定もなされているため、現在においても宇宙人の存在を示す最も有力な候補となる科学的な証拠の一つとして位置づけられています
また、余談ではありますが、
天文学者でもあったSF作家であるカール・セーガンの原作とジョディ・フォスターの主演で知られる地球外生命体との神秘的な交流の場面が描かれている1997年公開のアメリカのSF映画である『コンタクト』(Contact)における
物語冒頭の地球外生命に由来するものと思われる有意な電波信号の受信の場面は、こうしたWow!シグナルをモチーフにして描かれた場面であるとも考えられています。
⑨オポチュニティやキュリオシティによる火星の生命の探索
探査機などを用いた実際の宇宙における生命体の探索活動は、当初、宇宙人と呼びうるような地球外生命体が最も存在する可能性が高い惑星であると考えられていた火星を中心としてそうした探索活動が実際に行われていて、
具体的には、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の火星探査車であるオポチュニティ (Opportunity)やキュリオシティ(Curiosity) といった無人探査車が実際に火星の大地に着陸して現地から様々なデータを地球に送ってきています。
このうち、前者のオポチュニティによる火星探査の結果からは、例えば、2014年に、スメクタイトと呼ばれる水の作用によって形成されると考えられている膨潤性の粘土鉱物の存在が確認されていて、
こうした事実は、かつて火星に生命の源となる水が存在していたとする学説を強く支持する事実として解釈することができると考えられることになります。
⑩木星の衛星エウロパにおける生命の存在の可能性
また、太陽系のうちで地球のほかに最も生命が存在する可能性が高い星としては、木星の衛星であるエウロパの存在が挙げられていて、
詳細な天体観測の結果から、エウロパは、表面を厚さ3kmにもおよぶ分厚い氷によっておおわれた氷の星であることが分かっていて、
そうした氷の分厚い層のさらに奥には、大量の水が存在すると考えられていて、そこには地球における深海生物にも類するような異形の姿をした水生生物が存在する可能性が指摘されています。
そして、このように、火星やエウロパといった地球に比較的近い星々においても、生命の存在やその痕跡が確認できるとするならば、
それよりもはるかに広大な宇宙のなかには数多くの生命を育む星が存在すると考えられることになり、その中には地球のようにより恵まれた条件が整うことによって知的生命体への進化へと至る星も存在すると考えられることになるため、
こうした一連の事実は、間接的に宇宙人の存在を肯定する議論へとつながっていくことになると考えられることになるのです。
⑪ナクラ隕石
また、実際に宇宙のうちへと探索に出かけたり、夜空を見上げて星を観察したりするようなことがなくても、地球上での探検だけで宇宙人の存在や地球外生命体の存在についての調査を行うことは可能であり、
例えば、エジプト・アレクサンドリアのナクラという町に1911年に落下したナクラ隕石(Nakhla meteorite)と呼ばれる隕石は、
火星に何らかの別の天体が衝突したのちに、火星の表面から離脱した岩石の一部が宇宙空間を経て地球上に落下した火星に由来する隕石であると考えられていて、
こうしたナクラ隕石の内部からは、生命体の構成物質である炭素質の物質や、細菌が岩石を分解する際にできたとも推定される微細な穴なども発見されています。
⑫アラン・ヒルズ隕石
そのほかにも、生命の存在の痕跡らしきものが確認される代表的な隕石としては、1984年に南極大陸のトランスアンタークティック山脈の東に位置するアラン・ヒルズにおいて採取されたアラン・ヒルズ84001という識別番号が付された火星起源の隕石も挙げることができ、
アラン・ヒルズ隕石の内部からは、バクテリアに由来する磁性粒子や、鎖状の構造をした微細なバクテリアの化石のような構造体も発見されています。
⑬大和隕石
ちなみに、こうした火星に由来する隕石のなかには、日本の探検隊がその発見に関わったものも存在していて、
2000年に日本南極探検隊が南極のファビオラ山脈の大和氷河で発見したYamato 000593という識別番号が付されている隕石からは、
生命体を構成する元素である炭素が大量に検出されているほか、その内部には、バクテリアの生命活動によって作られたと推定される微細で複雑な構造を持ったトンネル状の穴が存在することも明らかとなっています。
そして、
こうした宇宙から飛来した隕石に刻まれていると考えられる様々な生命の痕跡は、火星にかつて生命体が存在したという仮説を裏付ける一つの物的な証拠としても位置づけられると考えられることになるのです。
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次回記事:宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?③オカルト的な議論にまで範囲を広げた宇宙人の存在を肯定する様々な話題
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