宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?①学問的・論理的な理論上の仮説に基づく宇宙人の存在の肯定へとつながる議論

前回の記事では、宇宙人の存在を肯定する根拠となる科学的な理論のあり方について一つ一つ取り上げて詳しく考察してきましたが、

今回の記事では、もう少し議論の幅を広範囲に広げて、宇宙人が存在すると考えられる根拠となる様々な具体的な理由についてまとめて取り上げていきたいと思います。

そうすると、こうした宇宙人の存在を肯定する根拠として挙げられている様々な考え方や証拠といったものは、大きく分けて、

前回取り上げた純粋な学術的議論に基づく学問的・論理的な理論上の仮説と、実際の宇宙探査や天体観測などによって得られたデータに基づく科学的な観測や探査に基づく証拠

そして、UFOの目撃情報や実際の宇宙人との遭遇体験といったオカルト的な議論といった三つのグループへと分類していくことができると考えられることになります。

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学問的・論理的な理論上の仮説に基づく宇宙人の存在の肯定へとつながる議論

まず、

詳しくは前回の記事で説明したように、宇宙人の存在を肯定する議論へとつながる学問的・論理的な理論上の仮説としては、以下で述べるようないくつかの科学的な理論や仮説の存在が挙げられることになります。

ドレイクの方程式

この宇宙の内に存在する地球外文明の数の論理的な推定を行うドレイクの方程式においては、「一年間に誕生する恒星の数」「生命の存在が可能な惑星の平均数」といった項目を意味する方程式の各項適切な数値が代入されることによって、

通常の場合、少なくても10からより多い場合では数万個の数にも及ぶ複数の宇宙人の文明がこの宇宙の内には存在すると推定されることになります。

宇宙原理

現代物理学における宇宙論を基礎づけている重要な原理の一つである宇宙原理においては、大局的な観点において宇宙は一様的かつ等方的な存在であるという宇宙原理の論理が生命の誕生や人間のような知的生命体への進化といった事象へも拡張して適用されていくことによって、

太陽系や地球において実際に起こった生命の誕生知的生命体の進化といった事象は、等方的で一様な存在である宇宙の他の部分においても同様に起こることになる現象として捉えられることになるという形で、地球外生命や地球外知的生命体の存在が肯定されていくことになります。

平凡の原理

より一般的な論理学や統計学の原理として位置づけられる平凡の原理においては、現実に存在するある特定の事物特別で例外的な存在と仮定するよりも、一般的で平凡な存在として仮定する方が確実性の高い推論となるというあらゆる科学的思考の根底にある考え方を宇宙人の問題へも適用することによって、

生命や知的生命体の誕生といった出来事を特別で例外的な出来事と考えるよりは、この宇宙の内では一般的で平凡なありふれた出来事として捉える方が科学的な思考に即した考え方であるという意味において宇宙人の存在を肯定する議論を導くことができます。

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また、前回は取り上げなかったいくつかの仮説的な理論のなかにも、例えば、以下で述べるような間接的な形で宇宙人の存在を肯定する議論へとつながるものもあります。

パンスペルミア説

人類を含む地球上の生命の起源を遠い宇宙の別の惑星系から飛来した微生物などの地球外の生命体のうちに求めるパンスペルミア説においては、

彗星や小惑星の表面や内部に付着した微生物の芽胞(がほう)のような極めて耐久性の高い細胞構造を持った構造体が偶発的に別の惑星へと漂着することなどによって惑星間における生命の伝播が行われていると説明されているので、

そうした生命の伝播が行われる先やその起源となった惑星においては、生命の存在はもちろん、地球における生命のあり方と非常に似通った生態系の存在や、ひいては、人類と似たような姿をした宇宙人の存在なども想定されることになると考えられることになります。

動物園仮説

宇宙人にとっての地球は人間にとっての動物園のような観察対象に過ぎない存在であり、彼らは地球人に対する不要な接触を避けるために、あえて地球人に対して自らの存在を隠していると考える動物園仮説においては、

人類よりも発達した超科学技術を持っているであろう宇宙人たちがなぜ地球人と直接交流を持つような明確な行動を示さないのか?という疑問に対する合理的な説明を提示することによって、

間接的な形で宇宙人の存在を肯定する学説の擁護へとつながる議論が示されていると考えられることになります。

保護区仮説

また、前述した動物園仮説と似通った議論が展開されている保護区仮説においては、地球人たちのことを単なる見世物として観察しているか、ある種の動物実験を行うような感覚で隔離しているといったイメージではなく、

ある種の保護主義的な観点から、むしろ先進文明を築いた宇宙人の側の地球人に対する善意と配慮によって、地球人のためにそうした隔離処置が施されているといった形で、

宇宙人が存在していたとしても地球人とコンタクトをとるような明確な行動を示さない合理的な説明が提示されていくことになります。

プラネタリウム仮説

そして、前述した動物園仮説や保護区仮説を現実的に成り立たせる技術的な方法論としては、プラネタリウム仮説と呼ばれる仮説理論が考えられていて、

こうしたプラネタリウム仮説においては、高度な科学技術を持った宇宙人たちが太陽系の周囲に広がる宇宙空間に存在する光学エネルギーを自在に操り

地球上から観測される宇宙の全景のねつ造や、地球上に到達する一部の光の方向や空間をねじ曲げるといった方法を用いることによって、

宇宙人が存在するという前提に基づいても、そうした高度な科学技術を持った宇宙人たちが、動物園仮説や保護区仮説が示すような動機に基づいて、プラネタリウム仮説が示すような具体的な方法を用いることによって、

地球人たちの目から自分たちの存在を覆い隠してしまうということは、合理的に説明することが十分可能であると説明されていくことになるのです。

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次回記事:宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?②科学的な観測や探査に基づく証拠が示す宇宙人の存在の肯定へとつながる事実

前回記事:宇宙人の存在を肯定する根拠となる三つの科学的な理論とは?「平凡の原理」と「宇宙原理」と「ドレイクの方程式」

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