宇宙人の存在を肯定する根拠となる三つの科学的な理論とは?「平凡の原理」と「宇宙原理」と「ドレイクの方程式」

人類の歴史における地球外知的生命体探査のプロジェクト、すなわち、宇宙人の存在を発見し、そうした地球外文明との新たなコンタクトを目指すための宇宙探索の計画は、

1960年代のアメリカにおいてはじまったオズマ計画によってその第一歩が踏み出されることになります。

そして、その後も、

こうした電波望遠鏡宇宙探査機を駆使した地球外知的生命体探査のプロジェクトは、世界中の数多くの科学者たちの手によって現在に至るまで引き続き試みられているのですが、

こうした宇宙人の存在の探索を行う際の学問的な論拠となる宇宙人の存在を肯定する根拠となる科学理論としては、代表的なものとして、

以下で述べるようなドレイクの方程式宇宙原理そして平凡の原理という三つの科学理論の存在を挙げることができると考えられることになります。

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「ドレイクの方程式」における地球外文明の数の論理的推定

まず、

こうした三つの科学理論のうちで、宇宙人の存在可能性について学問的に言及される際に最も挙げられる頻度が多い科学理論は、

冒頭で挙げた人類史上最初地球外知的生命体探査のプロジェクトでもあったオズマ計画の立案者であるアメリカの天文学者フランク・ドレイク(Frank Drakeによって提唱されたドレイクの方程式と呼ばれる数式の存在であり、

ドレイクの方程式においては、

銀河系内において「一年間に誕生する恒星の数」と、その恒星が「惑星を持つ確率」、それに、惑星系内における「生命の存在が可能な惑星の平均数」と、そうした惑星において「実際に生命が誕生する確率」

さらに、その惑星上で誕生した生命体が「知的生命体にまで進化する確率」と、知的生命体が宇宙と交信することが可能な通信技術を持った「高度な文明を築き上げる確率」、そして、そうした高度な科学技術を持った「地球外文明が存続し続ける年数」

といった方程式の各項に適切な数値を当てはめたうえで、それらの各項の数値を掛け合わせることによって、

実際にこの宇宙の内に存在すると考えられる地球外知的生命体の文明の数の論理的推定を行うことができると考えられることになります。

そして、

こうしたドレイクの方程式に基づく地球外知的生命体の文明の数の推定、すなわち、宇宙人の文明の数の推定においては、

通常の場合、少なくても10から多い場合では数万個の数にも及ぶ複数の宇宙人の文明がこの宇宙の内には存在すると推定されることになるのです。

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「宇宙原理」における一様性と等方性の議論の宇宙人の存在への適用

そして、

そのほかにも、宇宙人の存在を肯定する議論へとつながる科学理論としては、現代物理学における宇宙論を基礎づけている重要な原理の一つである宇宙原理と呼ばれる基本原理の存在も挙げられることになり、

宇宙原理においては、大局的な観点において宇宙は一様的かつ等方的な存在であり、観測可能な宇宙空間の内部においては特別な場所特別な存在といったものはどこにも存在しないとされることによって、

宇宙のあらゆる場所において同じ物理法則を適用することができるという現代物理学の基盤となる原理が保証されていくことになります。

そして、

こうした宇宙原理における物理学的な宇宙の捉え方を、地球上における生命や知的生命体としての人間の存在へと拡張していく形で適用していくと、

宇宙が一様的かつ等方的な存在である以上、そうした一様な宇宙の一部分を占めている太陽系やその内部の地球という一つの惑星において起こった生命の誕生や人間のような知的生命体への進化といった事象は、

当然、そのほかの宇宙の広大な領域においても、一様に同じように、起きている事象であると考えられることになるので、

そもそも、

こうした宇宙原理の理論に基づくと、ドレイクの方程式におけるような複雑で不確実性の高い計算過程を経るまでもなく、

太陽系や地球において実際に起こった生命の誕生知的生命体の進化といった事象は、等方的で一様な存在である宇宙の他の部分においても同様に起こることになる現象として捉えることができると考えられることになるのです。

「平凡の原理」に基づく宇宙人の存在を肯定する議論

そして、

こうした現代物理学における宇宙原理に対応する一般的な論理学における原理のあり方としては、平凡の原理、あるいは、統計学における最尤推定(さいゆうすいてい)の原理が挙げられることになり、

こうした平凡の原理と呼ばれる論理学および統計学的な原理においては、

現実に存在するある特定の事物特別で例外的な存在と仮定するよりも、一般的で平凡な存在として仮定する方が確実性の高い推論となるという

現代におけるあらゆる科学理論の根底にある考え方が提示されることになります。

そして、

こうした平凡の原理における科学的な考え方を、そのまま宇宙人の存在の有無についての議論へと適用していくと、

現にこの宇宙のうちにおいて、人間という知的生命体の存在と、その生命を育んだ地球という惑星の存在が確認されている以上、

そうした生命や知的生命体の誕生といった出来事を特別で例外的な出来事と考えるよりは、この宇宙の内では頻繁に起こりうる一般的で平凡なありふれた出来事として捉える方が科学的な思考に即した考え方であるという意味において、

こうした平凡の原理と呼ばれる現代におけるあらゆる科学理論の根底にある考え方からも、宇宙人の存在を肯定する議論を必然的に導き出すことができると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?①学問的・論理的な理論上の仮説に基づく宇宙人の存在の肯定へとつながる議論

前回記事:人間原理とコペルニクス的転回の関係とは?宇宙原理と人間原理に基づく宇宙全体の構造の双方向的な探求

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