宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?③オカルト的な議論にまで範囲を広げた宇宙人の存在を肯定する様々な話題
このシリーズの初回の記事では、宇宙人が存在すると考えられる根拠となる様々な具体的な理由のなかでも、主に純粋な学術的議論に基づく学問的・論理的な理論上の仮説として位置づけられることになる7つの理由について取り上げ、
それに続く前回の記事では、実際の宇宙探査や天体観測などの科学的な観測や探査によって得られたデータに基づく宇宙人が存在すると考えられる様々な証拠となりうる6つの事実について取り上げましたが、
このシリーズの最後の回にあたる今回の記事では、さらにそれに続いて、UFOの目撃情報や実際の宇宙人との遭遇体験といったオカルト的な議論にまで範囲を広げて宇宙人の存在の肯定へとつながる様々な情報や話題について取り上げていきたいと思います。
オカルト的な議論にまで範囲を広げた宇宙人の存在を肯定する様々な情報
⑭UFOの目撃情報
宇宙人の存在にまつわる最も代表的なオカルト的な議論としては、未確認飛行物体(unidentified flying object)すなわちUFOの存在が挙げられることになりますが、
ひとくくりにUFOと言っても、そこには、通常の円盤型から葉巻型、球型や三角形や十字型、さらには、クラゲ型や魚型や人型といった様々な形状をしたUFOの存在が含まれていて、
その目的や正体についても、宇宙人の乗り物であるという一般的な説のほかに、未来の地球人が乗ったタイムマシンであるという説や、
『禁断の惑星』の「イドの怪物」のように人間の潜在意識の内なる精神エネルギーによって創り出された姿であるという説もあるほか、さらには、ユングの心理学における集合的無意識の内なる普遍的な心象イメージが外界に投影されたものであるといった説まで挙げることができると考えられることになります。
⑮代表的な宇宙人の種族の種類
宇宙人と接触したり、その姿を実際にカメラやビデオなどで捉えたりしたといった宇宙人との直接的な遭遇体験の報告からは、そうした実際に存在するとされる宇宙人の具体的な姿まで描写されていくことになりますが、
そうした具体的なイメージが示されている代表的な宇宙人の存在としては、
頭部が異常に発達していて大きく、身体は子供のように小柄で、灰色の肌と黒い目などを特徴とするグレイ(Grey)や、
爬虫類のような姿をした凶暴な性格の人間型のエイリアンであるレプティリアン(Reptilian)、
ヨーロッパの民間伝承などに登場する悪戯好きの小鬼や妖精であるゴブリンやグレムリンに類するような姿をした緑色の肌をした人型の小さな生き物として描かれる
リトルグリーンマン(Little green men)、
そのほかにも、
2メートルほどの長身で、金髪に碧眼といった北欧人のような人間にそっくりの姿をした異星人であるノルディック(Nordic)や、
姿はノルディックと同じような姿をしているとされ、テレパシーを通じて地球にメッセージを送り、人類を正しい方向へと導こうとしているとされているアシュター(Ashtar)、
といった宇宙人の種族の名がしばしば言及されることがあります。
⑯アブダクション
また、こうした実際の宇宙人との遭遇体験においては、しばしば宇宙人による地球人のアブダクション(abduction)すなわち拉致や誘拐に類する行為が行われたと主張されるケースもあり、
そうした宇宙人による地球人のアブダクション(誘拐)においては、人体実験や何らかの研究対象とされたり、手術などの医学的な処置を施されたりすることがあるとされるほか、そうした手術の際に体内に発信機のようなものを埋め込まれたといった主張などがなされていくことになります。
⑰キャトルミューティレーション
宇宙人の地球上の生物に対する実験や手術などの加害行為についての報告は、人間だけではなく農場の家畜などについてのキャトルミューティレーション(cattle mutilation)と呼ばれる惨殺事件の報告例なども複数挙がっていて、
1970年代のアメリカを中心としてUFOの目撃情報の後などに、牛などの家畜の内臓や眼球といった器官が非常に鋭利な形で切り取られたうえで、家畜の死体から血液がすべて抜き取られているといった事件が多発しており、
家畜の死体の切断面がナイフのような通常の刃物ではなくレーザーのような高度な科学技術を用いることによって焼き切られるような形で切り取られているといったケースがあることからも、それは何らかの実験や狩りなどを目的とした宇宙人の仕業であるとも疑われています。
⑱ロズウェル事件
こうした宇宙人との実際の遭遇事件の中で、最も有名な代表的な事件としては、1947年にアメリカのニューメキシコ州の町であるロズウェル近郊の牧場で起きたロズウェル事件(Roswell Incident)が挙げられ、
ロズウェル事件においては、農場内に墜落したと思われる何らかの飛行物体の破片がその後アメリカ陸軍によって回収され、その後この時の破片の回収に関わった軍関係者の証言によって一連の出来事は軍によって隠蔽されたとする見解が表明されたことなどから、
後になって、この時に軍によって回収された飛行物体の破片の正体はUFOであったのではないかという疑いがアメリカ各地に広がり、全米を巻き込む騒動へと発展していくことになります。
その後の1997年には、アメリカ政府の公式見解として、当時ロズウェル近郊において回収された破片は、極秘裏に打ち上げられていた調査気球の残骸であるという見解が示されることになるのですが、
その一方で、軍の圧力があったとする具体的証言やこの事件に関する政府の秘密文書とされる資料なども多数発見されているため、
現在においても、この事件がやはりアメリカ軍とUFOに乗った宇宙人との接触を隠ぺいしたものであったとする見解もしばしば示されています。
⑲エリア51
そして、こうしたアメリカ軍における宇宙人との接触やその後の研究が行われていたと疑われている具体的な軍事施設の存在としては、最も有名なものとしてはエリア51(Area 51)呼ばれるアメリカのネバダ州南部に位置する空軍基地の存在が挙げられ、
エリア51においては、第二次世界大戦後の1950年代前後の時期から新型の戦闘機などを含む新兵器の研究開発などが進められていたとされていて、
そうした新型の秘密兵器開発のなかで、宇宙人との接触や彼らからの先進的な科学技術の供与などがあったのではないかと疑われています。
ちなみに、前述した1947年に起こったロズウェル事件におけるUFOの残骸やそこに乗っていたと考えられる宇宙人の存在についても、その後エリア51へと運び込まれて、そこで新たな秘密研究が行われていくことになったとする説もしばしば言及がなされています。
⑳ミステリーサークル
UFOに乗った宇宙人が地球に着陸した際に残る痕跡としては、しばしば、ミステリーサークルあるいは英語では通常クロップ・サークル(Crop circle)と呼ばれる田畑や草原などに現れる円形の形状をした幾何学模様の組み合わせの存在が挙げられ、
現代においては、こうしたミステリーサークルのほとんどがやらせやいたずらによって人為的に描かれた模様であると考えられているのですが、
その一方で、現在においても、一部のミステリーサークルの存在については、それが現代の技術に基づく人為的行為によっては説明ができないとする主張もなされています。
また、こうしたミステリーサークルとよく似た事例としては、古代におけるナスカの地上絵の存在なども挙げられ、
ナスカの地上絵は当時の人々の技術では最大で全長285mにもおよぶ幾何学的な特徴を持ったあれほど巨大な絵を正確に描くことは極めて困難であると考えられるほか、自分たちではその全体像を見ることができない絵をわざわざ莫大な労力をかけて描いた意図自体が不明であるといったことから、
こうしたナスカの地上絵といった存在についても、それが古代において地球に飛来してきた宇宙人が描いたものか、あるいは、上空から訪れる宇宙人を迎え入れるための目印として彼らからの技術的な指導を受けた古代人の方が描いたものであるといった説も考えられることになります。
・・・
以上のように、こうした宇宙人の存在に関するオカルト的な議論には、信憑性の低い仮説や疑わしい証言などが数多く含まれていると考えられることになるのですが、
その一方で、死後の世界や前世の記憶あるいは心霊現象といった議論などと同様に、そうした数多くの証言のうちのたった一つでもそれが真実であると判断することができるような事実や仮説を見つけ出すことができるとするならば、
そうした一つの確かな事実や理論に基づいて、それを宇宙人が存在すると考えるのに十分な根拠として受け入れることは十分可能であるとも考えられることになるのです。
・・・
初回記事:宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?①学問的・論理的な理論上の仮説に基づく宇宙人の存在の肯定へとつながる議論
前回記事:宇宙人が存在すると考えられる20個の理由とは?②科学的な観測や探査に基づく証拠が示す宇宙人の存在の肯定へとつながる事実
「宇宙論」のカテゴリーへ
「宇宙人」のカテゴリーへ
「生命論」のカテゴリーへ