三日月の一日の動きのあり方の図解と三日月の姿が日没後のわずかな時間しか地球上から観測することができない理由
前々回 と 前回の記事では、上弦の月と下弦の月と呼ばれる新月の日から7日ほど後と21日ほど後に現れることになる半円形の月の一日の動きと、天球上における太陽との位置関係のあり方について詳しく図示していく形で順番に考えてきましたが、
今回の記事では、それに続いて、
新月の日から数えて3日目にあたる日に観測されることになる三日月と呼ばれる月の姿が天球上においては太陽とどのような位置関係にある月の状態として位置づけられることになり、
そうした三日月と太陽との一日の動きにおける位置関係のあり方に基づくと、地球からの観測においては三日月の姿はどのような形で観測されていくことになるのか?ということについて、詳しく図示していく形で考えていってみたいと思います。
三日月の時期における天球上の月と太陽の位置関係と三日月が右側の方向が輝く細長い弓形の月として観察される理由
そうすると、まず、
こうした三日月(みかづき)と呼ばれる月は、
その名の通り、月の満ち欠けの周期に基づく暦のあり方である旧暦において一月のはじまりの日として位置づけられる新月の日から数えて三日目の夜に観測されることになる細長い弓形の月のことを指してこうした三日月という名が付けられていると考えられることになります。
そして、
こうした三日月と呼ばれる月は、地球からの観測されることになる天球上における月と太陽の位置関係においては、そうした月と太陽が同じ方向へと重なる新月の日を迎えた後の3日ほどの間に、
月の側は、天球上における月の通り道にあたる白道の軌道上を西から東へと反時計回りに30度ほど回っていくことになるため、
上記の図において示したように、
こうした三日月と呼ばれる月の姿は、地球からの観測においては、右側の方向が輝いている細長い弓形の月の姿として観測されることになると考えられることになるのです。
三日月の一日の動きのあり方の図解と三日月の姿が日没後のわずかな時間しか観測できない理由
そこで、例えば、
こうした三日月と太陽との一日の動きにおける位置関係のあり方がより分かりやすくなるように、
月と太陽が両方とも真東の空から昇ってきて真西の空へと沈んでいくことになる時期における月の出から月の入りまでの三日月と太陽の位置関係の推移のあり方を例に挙げていくことによって、
こうした三日月が現れることになる時期の一日における月の動きのあり方について考えていくとした場合、
上記の図において示したように、
まず、①の月の出の時点での三日月と太陽の位置関係においては、
東の空から三日月が姿を現していくことになる月の出のすぐ前には、すでに太陽が日の出の時を迎えていて、朝の強い日差しにより月の光がかき消されてしまうことによって、そうした月の出の頃の三日月の姿はほとんど見ることができないと考えられることになります。
そして、その後、②の太陽の日没の時を迎えていくことになると、
空から太陽の光が消え去って夜の時間が訪れていくことによって、西の夜空の低い位置に、やっと三日月の姿が現れていくことになると考えられることになります。
しかし、さらにそのすぐ後の③の月の入りの時点になると、
太陽と極めて近い位置関係にある三日月の状態にある月は、太陽が西の空の地平線の下へと沈んでいく日没のすぐ後に、自分自身も地平線の下へと沈んでいって月の入りの時を迎えていくことによって、三日月の姿は再びすぐに見えなくなっていってしまうと考えられることになるのです。
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そして、以上のように、
こうした三日月と太陽との一日の動きにおける位置関係のあり方においては、
三日月が月の出を迎えることになる朝の午前8時ごろの時点においては、すでに日の出の時刻を過ぎている朝の太陽の光によって月の光かき消されてしまうことによって、三日月の姿はほとんど見ることができないと考えられ、
その後、夕方の午後6時ごろになってやっと太陽が日没の時を迎えることによって、西の低い空に三日月の姿が薄っすらと現れていくことになるものの、その2時間ほど後の午後8時ごろには三日月の側もすぐに月の入りの時を迎えていくことによって、その姿は再び見えなくなってしまうことになるというように、
こうした三日月と呼ばれる月の姿は、太陽が日没の時を迎えてからそのすぐ後に月の側も月の入りの時を迎えていくまでの日没後のわずかな時間だけ西の夜空の低い位置に観測されることになると考えられることになるのです。
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次回記事:三日月の対となる細長い月の姿に具体的な名前がない理由とは?月齢27日頃の時期の月の一日の動きのあり方の図解に基づく説明
前回記事:下弦の月の一日の動きのあり方の図解と下弦の月が真夜中から夜明け前にかけて観測されることが多い理由
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