土用の期間はいつからいつまでなのか?現代の暦の日付における土用の具体的な期間と二十四節気における春夏秋冬の四つの土用
夏の暑い時期を乗り切るためにウナギを食べて力をつけようとするといった習慣などで有名な土用の丑の日(どようのうしのひ)といった言葉における
土用(どよう)とは、一言でいうと、
一年における太陽の運行のあり方を基準として定められた日本古来の暦の区分のあり方において、季節の変化の目安とされている雑節(ざっせつ)と呼ばれる特定の期間のうちの一つのことを意味する言葉であり
具体的には、そうした太陽の運行のあり方を基準として定められた二十四節気と呼ばれる日本古来の暦の区分のあり方のうちの、
立春と立夏と立秋と立冬と呼ばれる日の直前の 18日間ほどの期間が、そうした土用と呼ばれる雑節の期間として位置づけられることになると考えられることになります。
それでは、
こうした土用の期間は、現代の暦の日付においては、正確には、いつからいつまでの時期にあたると考えられ、
それは、二十四節気と呼ばれる日本古来の暦の区分における雑節の配置のあり方においては、より具体的にはどのような期間として位置づけられていくことになると考えられることになるのでしょうか?
現代の暦の日付における土用の具体的な期間と二十四節気における春夏秋冬の四つの土用の配置
そうすると、まず、
こうした土用と呼ばれる雑節の期間は、二十四節気における暦の区分のなかでは、春夏秋冬という四つの季節における、それぞれの季節の変わり目にあたる期間として位置づけられていると考えられ、
具体的には、上記の図において示したように、
春の土用は、暦の上での夏のはじまりの日にあたる立夏の日の直前の18日間、
夏の土用は、暦の上での秋のはじまりの日にあたる立秋の日の直前の18日間、
秋の土用は、暦の上での冬のはじまりの日にあたる立冬の日の直前の18日間、
冬の土用は、暦の上での春のはじまりの日にあたる立春の日の直前の18日間
にあたる期間として位置づけられることになると考えられることになります。
そして、現代の暦の日付においては、
二十四節気における立夏の日は5月5日ごろ、立秋の日は8月7日ごろ、立冬の日は11月7日ごろ、立春の日は2月4日ごろとしてそれぞれ位置づけられることになるため、
こうした土用の期間は、現代の暦の日付においては、
春の土用は、4月17日から5月4日ごろまでの18日ほどの期間、
夏の土用は、7月20日から8月6日ごろまでの18日ほどの期間、
秋の土用は、10月20日から11月6日ごろまでの18日ほどの期間、
冬の土用は、1月17日から2月3日ごろまでの18日ほどの期間
としてそれぞれ位置づけられていくことになると考えられることになるのです。
節分と土用との関係と閏年などの影響による土用の期間のずれ
ちなみに、
こうした二十四節気の暦の区分のあり方において、春夏秋冬という四つの季節の節目となる立春と立夏と立秋と立冬というそれぞれの日の前日にあたる日は、
「鬼は外、福は内」という掛け声と共に豆をまくといった行事などで有名な2月3日の春の節分などに代表される節分の日としても位置づけられることになるのですが、
そういった意味では、
こうした立春と立夏と立秋と立冬と呼ばれる日の直前の 18日間ほどの期間のことを意味する土用の期間は、言い換えるならば、
そうした二十四節気における季節の節目となる日にあたる節分までの18日ほどの期間のことを意味する言葉としても定義することができると考えられることになります。
また、その一方で、
詳しくは、以前に「節分の日が2月3日ではなく2月2日にずれてしまう年がある理由とは?グレゴリオ暦における閏年の入れ方に基づく説明」の記事などにおいて詳しく考察したように、
こうした節分や土用などといった日や期間は、現代の日本を含む世界の大部分の国々において日常的に使用されている太陽暦に基づく暦のあり方であるグレゴリオ暦における閏年の入れられ方によって基準となる日時が実際の暦のなかでは前後に1日ほどずれていってしまうことがあるほか、
土用の期間の場合には、平気法と定気法といった二十四節気における暦の区分点としての節気の配置の規則のあり方の違いによっても、その期間の長さにやはり1日程度のずれが生じていくこともあるため、
天文学的な観点における厳密な意味においては、
上述した現代の暦の日付における土用の期間は、それぞれの期間の始まりの日と終わりの日のそれぞれが、だいたい1日から2日ほど前後に移動していってしまうケースがあるとも考えられることになるのです。
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次回記事:土用の丑の日はいつなのか?現代の暦における日付の具体的な決め方と十干十二支と夏の土用の期間との関係
前回記事:暑中見舞いと残暑見舞いの違いとは?二十四節気における暑中と残暑の具体的な意味と手紙を送るのに適切な時期の違いのまとめ
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