十二支と1月から12月までの十二の月との対応関係とは?北斗七星のひしゃくの柄の先が指し示す方角と旧暦と新暦の十二の月

前回の記事で書いたように、という十二支における十二の動物たちは、

もともとは、天球を天の赤道帯に沿って東から西へと十二等分した天球上の十二の領域のそれぞれに対して割り当ていく形で配置がなされていたと考えられることになるのですが、

こうした天球上における十二支の配置のあり方は、前回の記事で取り上げた東西南北方位との関係のあり方のほかにも、さらに、

1月から12月までの一年における十二の月のあり方とも関連づけられていくことになると考えられることになります。

スポンサーリンク

北斗七星のひしゃくの柄の先が指し示す方角と十二支の動物との関係

そうすると、まず、

十二支と一年における十二の月との関係のあり方においては、天球上において北極星を指し示す指極星として位置づけられることになる北斗七星重要な役割を果たしていくことになると考えられることになります。

地球上からの観測において、

北斗七星は、時刻や季節に応じてひしゃくの柄の先指し示す方角が東西南北の方位を一周していく形で移動していくことになるのですが、

そうした地球上からの観測において夜空に輝く星の姿が最もよく見えることになる深夜0時ごろの時刻に固定して、一年のなかでの季節の違いにおける北斗七星の角度の変化のあり方を追っていくと、

北斗七星のひしゃくの柄の先が指し示す方角は、冬至の時期には北の方位を指し示すことになり、その後、春分の時期には東の方位を、夏至の時期には南の方位を、秋分の時期には西の方位を指し示していくという形で、

一年かけて東西南北の方位を一周していくことになると考えられることになります。

そして、

十二支との関係においては、こうした一年のそれぞれの時期において北斗七星のひしゃくの柄の先指し示す方角を司る十二支の動物が、一年のうちのそれぞれの月を司る動物としても位置づけられていくことになり、

具体的には、

北斗七星のひしゃくの柄の先が北の方位を指し示す冬至の時期を含む旧暦の11にあたる月が十二支の子が司る月として位置づけられたうえで、

そこから一か月ごとにそれぞれの月を司る十二支の動物順番に交代していく形で十二支に基づく月の配置がなされていくことになると考えられることになるのです。

スポンサーリンク

十二支と旧暦と新暦における十二の月との具体的な対応関係

そして、

こうした十二支との関係に基づく旧暦における月の異名にあたる名称としては、前述した北斗七星が建す(おざす)方角、すなわち、北斗七星の尾が指す方角に位置する十二支の動物が司る月という意味で、

十二支の子が司る月建子月、十二支の丑が司る月建丑月といった名称で順番に呼ばれていくことになると考えられることになります。

また、

こうした十二支に基づく月の配置のあり方を旧暦だけではなく現在の日本において用いられている太陽暦に基づく新暦とも関連づけて捉えていくとすると、

旧暦における11は、新暦では11月下旬から1月上旬ごろにあたるというように、だいたい新暦の月の期間は、旧暦の場合と比べて、だいたい1か月ほど後ろにずれ込んでいくことになるため、

そういった意味では、

こうした十二支旧暦と新暦のそれぞれにおける1月から12月まで十二の月との対応関係のあり方について、一通りまとめていく形で書いていくと、

十二支の子が司る月にあたる建子月(けんしげつ)は、現在の暦の日付では1222ごろにあたる冬至の日を含む旧暦では11新暦では12ごろにあたる月、

十二支の丑が司る月にあたる建丑月(けんちゅうげつ)は、旧暦では12新暦では1ごろにあたる月、

十二支の寅が司る月にあたる建寅月(けんいんげつ)は、旧暦では1新暦では2ごろにあたる月、

十二支の卯が司る月にあたる建卯月(けんぼうげつ)は、現在の暦の日付では321ごろにあたる春分の日を含む旧暦では2新暦では3ごろにあたる月、

十二支の辰が司る月にあたる建辰月(けんしんげつ)は、旧暦では3新暦では4ごろにあたる月、

十二支の巳が司る月にあたる建巳月(けんしげつ)は、旧暦では4新暦では5ごろにあたる月、

十二支の午が司る月にあたる建午月(けんごげつ)は、現在の暦の日付では621ごろにあたる夏至の日を含む旧暦では5新暦では6ごろにあたる月、

十二支の未が司る月にあたる建未月(けんびげつ)は、旧暦では6新暦では7ごろにあたる月、

十二支の申が司る月にあたる建申月(けんしんげつ)は、旧暦では7新暦では8ごろにあたる月、

十二支の酉が司る月にあたる建酉月(けんゆうげつ)は、現在の暦の日付では923ごろにあたる秋分の日を含む旧暦では8新暦では9ごろにあたる月、

十二支のが司る月にあたる建戌月(けんじゅつげつ)は、旧暦では9新暦では10ごろにあたる月、

十二支のが司る月にあたる建亥月(けんがいげつ)は、旧暦では10新暦では11ごろにあたる月、

としてそれぞれ位置づけられていくことになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:子午線と卯酉線の具体的な意味と由来とは?十二支の動物を語源とする天球上における子午線と卯酉線の定義と位置関係

前回記事:十二支と東西南北の方位との対応関係とは?天球上における十二支の配置に基づく方位と月の位置づけ

天文学のカテゴリーへ

語源・言葉の意味のカテゴリーへ

年中行事/通年のカテゴリーへ

スポンサーリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ