花粉症の原因となる代表的な植物の種類とは?風媒花に分類される木本植物と草本植物の代表的な種類
花粉症の原因となる代表的な植物としては、スギやヒノキ、シラカバやマツなどといった樹木や、ブタクサやヨモギ、イネ科の植物などといった草花の種類などがあげられることになりますが、
これらの植物たちはすべて風の力を利用することによって花粉の受粉を行う花や植物のグループのことを意味する風媒花に分類される植物として位置づけられることになります。
花を咲かせて種子をつくることによってふえていく一般的な植物のことを意味する種子植物は、こうした花粉の受粉方式に基づく植物の分類のあり方においては、虫媒花と鳥媒花と風媒花と水媒花と呼ばれる四つのグループへと区分されていくことになるのですが、
このうち、風媒花においては昆虫や鳥類などといった他の生物の助けを必要とせずに、空気中に大量の花粉を散布することによって受粉が行われていくなるため、
そうした雄しべから雌しべへの花粉の受粉が空気と風の力を利用して行われていく際に、空気中に飛散している大量の花粉を吸引してしまうことによって、花粉症におけるアレルギー反応が引き起こされてしまうことになると考えられることになるのです。
風媒花に分類される花粉症の原因となる代表的な植物の種類
そして、
こうした花粉症の原因となる代表的な植物の種類としては、冒頭で挙げたスギやヒノキやブタクサなどの植物のほかにも、数多くの風媒花の種類が挙げられることになります。
種子植物は、樹木や雑草などといった植物の形態的な特徴に基づく区分においては、
茎の地上部分が発達して太い幹となっていき長年に渡って生育し続ける樹木を形成していく木本植物(もくほんしょくぶつ)と、
茎の地上部分があまり発達せずに一年から数年くらいで枯れていってしまう草本植物(そうほんしょくぶつ)と呼ばれる二つのグループへと分類されていくことになるのですが、
このうち、
前者の木本植物すなわち樹木を形成していくことになる植物のグループのなかで、そうした花粉症の原因となる風媒花に分類される代表的な植物の種類としては、
スギ(杉)やヒノキ(檜)、マツ(松)、イチョウ(銀杏)、モミ、イチイ、ネズなどといった裸子植物に分類される樹木の種類と、
ブナ、カシ(樫)、ナラ(楢)、クヌギ(椚)、ヤナギ(柳)、ポプラ、シラカバ(白樺)、ハンノキ(榛の木)、ヤシャブシ、ケヤキ、ニレ、ヤマモモ、オリーブなどといった被子植物に分類される樹木の種類の名が挙げられることになると考えられることになります。
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そして、それに対して、
後者の草本植物すなわち樹木を形成せずに一年から数年くらいで枯れていってしまう草花のなかで、花粉症の原因となる風媒花に分類される代表的な植物の種類としては、
ブタクサやヨモギ、イネ科に分類されるイネやススキ、アシ(葦)やガマ(蒲)、カモガヤ、オオアワガエリといった野草、
さらには、アカザ科に分類されるシロザや、アサ科に分類されるカナムグラ、タデ科に分類されるギシギシ、イラクサ科に分類されるカラムシなどといった被子植物に分類される草花の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。
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以上のように、
花粉症の原因となる植物としては、スギやヒノキやブタクサなどといった空気中に大量の花粉を散布することによって花粉の受粉を行う植物のグループにあたる風媒花に分類される植物の種類の名が挙げられることになると考えられることになります。
そして、
そうした花粉症の原因となる風媒花に分類される代表的な植物の種類としては、
木本植物に分類される植物の種類としては、
スギ、ヒノキ、マツ、イチョウ、モミ、イチイ、ネズ、ブナ、カシ、ナラ、クヌギ、ヤナギ、ポプラ、シラカバ、ハンノキ、ヤシャブシ、ケヤキ、ニレ、ヤマモモ、オリーブなどといった樹木の種類の名が挙げられることになるのに対して、
草本植物に分類される植物の種類としては、
ブタクサ、イネ、ヨモギ、ススキ、アシ、ガマ、カモガヤ、オオアワガエリ、シロザ、カナムグラ、ギシギシ、カラムシなどといった草花の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。
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次回記事:虫媒花が原因となる花粉症とは?ウメやリンゴやイチゴやモモが原因となる花粉症と職業アレルギーと口腔アレルギー
前回記事:タンポポが風媒花ではなく虫媒花に分類される具体的な理由とは?風散布種子としてのタンポポの位置づけと英語の表現
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