オーストラリアとニュージーランドの国旗の違いとは?星の色や形の違いに基づく全部で四つの具体的な特徴の違い
オーストラリアとニュージーランドの国旗のデザインにおける最も分かりやすい特徴の違いとしては、
オーストラリアの国旗のデザインにおいては、旗の右側の部分に配置されている南十字星のデザインが五つの白い星として描かれているのに対して、
ニュージーランドの国旗のデザインにおいては、同じく旗の右側の部分に配置されている南十字星のデザインが四つの赤い星として描かれているという点が挙げられることになりますが、
さらに詳しく見ていくと、
こうしたオーストラリアとニュージーランドの国旗における具体的なデザインの違いとしては、以下で挙げるような四つの特徴の違いを見いだしていくことができると考えられることになります。
オーストラリアとニュージーランドの国旗における星の数や色や形といった具体的な特徴の違い
そうすると、まず、冒頭でも述べたように、
オーストラリアとニュージーランドの国旗のデザインにおける具体的な特徴の違いとしては、それぞれの国旗の右側の部分に描かれた南半球において見られる代表的な星座にあたる南十字星の姿が、
オーストラリアの国旗では白い色の五つの星の姿として描かれているのに対して、ニュージーランドの国旗では五つ目の小さい星が省略された赤い色の四つの星の姿として描かれているという南十字星を示す星の色と数の違いが挙げられることになります。
ちなみに、上記の右側の図において示したように、
ニュージーランドの国旗において南十字星の姿が赤い色で描かれている理由については、こうした南十字星を構成する四つの星のうち、最も北に位置するガクルックスと呼ばれる星は実際に赤い光を放っているということや、
ニュージーランドの先住民にあたるマオリ族においても赤はマオリ族自身を象徴する重要な色の一つとして位置づけられているといった点が挙げられることになると考えられることになります。
そして、その一方で、
オーストラリアの国旗における星のデザインについては、星の色よりもむしろ星の形の方に顕著な特徴が見られると考えられ、
上記の左側の図において示したように、
オーストラリアの国旗においては、ニュージーランドの国旗には見られない特徴として、旗の左下の部分に七つの角をもった一つの大きな白い星が描かれているという点が挙げられることになります。
そして、
こうしたオーストラリアの国旗において描かれている七つの角をもった星、すなわち、七稜星(しちりょうせい)の姿は、
この国を構成している西オーストラリア州、ビクトリア州、クイーンズランド州 、南オーストラリア州、タスマニア州、ニューサウスウェールズ州という六つの州と、
ノーザンテリトリーと呼ばれる一つの準州とを合わせた全部で七つの地域を象徴する姿として描かれていると考えられ、
それに対応して、
旗の右側の部分に描かれている南十字星を構成している星の形についても、最も小さい五番目の星をのぞいた残り四つの星は七つの角をもつ七稜星の姿として描かれていると考えられることになるのです。
オーストラリアとニュージーランドの国旗における四つの具体的な特徴の違いのまとめ
以上のように、
こうしたオーストラリアとニュージーランドの国旗における具体的なデザインの違いについて、一言でまとめると、
①オーストラリアの国旗では旗の右側に描かれている南十字星を構成する星の数が五つであるのに対して、ニュージーランドの国旗では南十字星を構成する星の数が四つになっている。
②オーストラリアの国旗では南十字星を含むすべての星の色が通常の白い色で描かれているのに対して、ニュージーランドの国旗では星の色はすべて赤い色で描かれている。
③オーストラリアの国旗では旗の左下の部分に一つの白い大きな星が描かれているのに対して、ニュージーランドの国旗の左下の部分には何も描かれていない。
④オーストラリアの国旗では右側の南十字星を構成している最も小さい五番目の星をのぞくすべての星が七つの角をもつ七稜星の姿で描かれているのに対して、ニュージーランドの国旗における星の形はすべて通常の五稜星(五芒星を塗りつぶした星の形)になっている。
という全部で四つの具体的な特徴の違いを見いだしていくことができると考えられることになるのです。
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次回記事:オーストラリアとニュージーランドの国旗はどちらが先にできたのか?法的な意味で正式に承認された年代と実質的な定着年代
前回記事:オーストラリアの国旗の由来とは?五つの白い星と大きな白い七稜星の由来と現在の国旗のデザインが制定された歴史的な経緯
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