イエス・キリストはいつ生まれたのか?新約聖書の記述に基づくイエスが誕生した時間についての推測と羊飼いと天使

毎年12月25日に世界中で祝われているクリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う降誕祭のことを意味する日として有名ですが、

キリスト教の聖典にあたる新約聖書においては、こうしたイエス・キリストの誕生日にあたる日についての記述は一切なされておらず、その正確な日付については不明なままとなっています。

しかし、その一方で、

イエス・キリストが誕生したと考えられる日付ではなく時間の方については、そうしたキリスト教の聖典である新約聖書の記述から、ある程度そうした時間帯を推測していくことができると考えられることになります。

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新約聖書のルカによる福音書における羊飼いたちにイエスの誕生を告げ知らせる天使についての記述

そうすると、まず、

新約聖書においては、例えば、ルカによる福音書における以下のような記述のなかで、イエス・キリストの誕生の場面についての記述がなされていくことになります。

・・・

そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。

ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである

ところが、彼らがベツレヘムにいるうちに、マリアは月が満ちて、初めての子を産み、布にくるんで飼い葉桶に寝かせた。宿屋には彼らの泊まる場所がなかったからである。

その地方で羊飼いたちが野宿をしながら、夜通し羊の群れの番をしていた。すると、主の天使が近づき、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。

天使は言った。「恐れるな。わたしは、民全体に与えられる大きな喜びを告げる。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」

(新約聖書「ルカによる福音書」2章1節~12節)

つまり、

こうした新約聖書ルカによる福音書の記述においては、イエスの誕生の場面に際して、その大いなる喜びを告げ知らせに地上へと降り立った天使は、夜通しで羊の群れの番をしていた羊飼いたちのもとに現れたということが語られていると考えられることになるのです。

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イエス・キリストが深夜の時間帯に誕生したと考えられる理由

そして、このように、新約聖書における記述に基づくと、

イエス・キリストとの誕生を告げ知らせる天使の幻影は、夜通しで羊の群れの晩をしていた羊飼いたちのもとに、

おそらくは、

夜が更けて彼らがうとうとと眠りに落ちそうになっているような通常の意識の状態とは異なる状態、現代の心理学で言うならは、ある種の変性意識状態トランス状態とも言えるような意識の状態にある時に、彼らの無意識の領域とつながるようにして、彼らの目の間に現れることになったと考えられることになります。

つまり、そういった意味では、

このようにしてイエス・キリストの誕生を羊飼いたちに天使が告げ知らせることになったのは、日没から夜明け前までの時間帯、おそらくは、夜も更けてしばらく時間の過ぎた深夜0時や2時ごろの時間帯であったと考えられ、

イエス・キリスト馬小屋の中で誕生したのも、こうした天使が羊飼いたちの前へと現れる場面が語られる直前の夜も更けた深夜の出来事であったと考えられることになるのです。

・・・

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