クリスマス・イブは「クリスマスの前夜」と「クリスマスの当日の夜」のどちらの意味で解釈するのが正しい解釈なのか?

クリスマス・イブ(Christmas Eveという言葉は、通常の場合、世界中でキリストの降誕が祝われる日であるクリスマスの前日の夜、すなわち、「クリスマスの前夜」のことを意味する言葉として解釈されることになると考えられることになりますが、

その一方で、こうしたクリスマス・イブという言葉は、キリスト教における正式な定義においては、クリスマスの前日の夜ではなく「クリスマス当日の夜」のことを指す言葉として解釈する方が正しい解釈となるとする説も挙げられることになります。

そこで、今回の記事は、

英語における語源的な意味に基づいて解釈していく場合、こうしたクリスマス・イブ(Christmas Eveという言葉は、

「クリスマスの前夜」「クリスマスの当日の夜」のどちらの意味で解釈するのがより正しい解釈となるのか?ということについて、

Eve(イブ)という言葉が用いられている英語における他の言葉の例や、古期英語にまでさかのぼる単語の意味語源的な解釈といった観点から詳しく考察していってみたいと思います。

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現代の英語におけるEve(イブ)の意味と「大晦日」のことを意味するNew Year’s Eve(ニュー・イヤーズ・イブ)

そうすると、まず、

こうしたクリスマス・イブ(Christmas Eveという言葉に含まれているEve(イブ)という単語は、

現代の英語においては、「前日」や「前夜」、あるいは、そうしたクリスマスなどの祭日の前の晩に行われる「前夜祭」のことを意味する言葉として定義されることになり、

具体的には、こうしたChristmas Eve(クリスマス・イブ)という英語の表現のほかにも、例えば、

New Year’s Eve(ニュー・イヤーズ・イブ)と言えば、新年を迎える1年の最初の日である1月1日の元日の前日、すなわち、12月31日の「大晦日」(おおみそか)のことを意味する言葉ということになります。

このように、

基本的には、現代の英語における意味においては、

こうしたクリスマス・イブ(Christmas Eveという言葉に含まれているEve(イブ)という単語は、何か祝い事がるような特別な日の前の日

すなわち、「前日」「前夜」といった意味を表す言葉として解釈するのが一般的な意味における正しい解釈のあり方であると考えられることになるのです。

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古期英語におけるEve(イブ)という言葉の語源的な意味とは?

しかし、その一方で、

こうしたクリスマス・イブ(Christmas Eveという言葉に含まれているEve(イブ)という単語の語源的な意味をさらに古い時代の英語である古期英語が用いられていた時代にまでさかのぼって解釈を進めていくと、

こうしたEve(イブ)という単語が持つ少し別の意味の側面が浮かび上がっていくことになると考えられることになります。

現代の英語におけるEve(イブ)という単語は、もともと、12世紀以前古代から中世の時代にかけて用いられていた古期英語において、

「夕方」「晩」といった意味を表す言葉として用いられていたæfen(アーベン)という単語に由来する言葉であると考えられ、

こうした古期英語におけるæfen(アーベン)という単語が、その後、15世紀ごろまでの時代に用いられていた中期英語において、

even(イーブン)、あるいは、そうしたevenという単語の語末のnが消失した形にあたるeve(イブ)という言葉へと変化していくことによって、

現代の英語におけるEve(イブ)という単語が形づくられていくことになっていったと考えられることになります。

そして、

古期英語が用いられていた古代や中世の時代のイングランドにおいては、現代の英語において「こんばんは」といった意味を持つあいさつの表現である

Good evening(グッド・イーブニング)という表現は、Godne æfen(ゴードネ・アーベン)という言葉として表現されていたと考えられるように、

こうした古期英語におけるæfen(アーベン)という単語からは、現代の英語において「夕方」や「晩」といった意味を表すevening(イブニング)という単語なども形づくられていくことになっていったと考えられることになるのですが、

つまり、そういった意味では、

こうした古期英語において「夕方」や「晩」といった意味を表す言葉として用いられていたæfen(アーベン)という単語を語源とするEve(イブ)という言葉は、

そうした語源的な意味に基づくと、「前日」や「前夜」といった意味を表す言葉としてではなく、当日の「夕方」や「晩」のことを意味する言葉として解釈していくことも十分可能であると考えられることになるのです。

クリスマス・イブは「クリスマスの前夜」と「クリスマスの当日の夜」のどちらの意味で解釈するのが正しい解釈なのか?

また、以前に「教会暦の一日が前日の日没からはじまる理由」の記事で詳しく書いたように、キリスト教の教会においてキリストの降誕や復活などを祝う祝祭日や祈りの期間を定めるために用いられる正式な暦のあり方である教会暦においては、

旧約聖書の言葉に基づいて、一日のはじまりは当日の朝ではなく前日の日没からはじまることになると定義されることになるのですが、

そういった意味では、

日常的に用いられている通常の暦においては、クリスマスの前日とされている1224日の晩、すなわち、クリスマス・イブの夜にあたるとされている時間帯は、

そうしたキリスト教における宗教的な暦である教会暦においては、まさにクリスマスの日がはじまる日没後の時間帯、すなわち、「クリスマスの当日の夜」にあたる時として位置づけられることになると考えられることになります。

つまり、そういった意味では、

こうしたクリスマス・イブ(Christmas Eveという言葉は、

現代の英語においては、「クリスマスの前夜」のことを意味する言葉として解釈するのが通常の正しい解釈のあり方であると考えられるものの、

それについては、古期英語において「夕方」や「晩」といった意味を表す言葉であったæfen(アーベン)という単語にまでさかのぼる語源的な意味と、教会暦と呼ばれるキリスト教における正式な暦のあり方に基づくと、

「クリスマスの当日の夜」のことを意味する言葉として解釈する方がより正統な解釈のあり方であるとも捉えていくことができると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:クリスマス・イブの本当の意味とは?「クリスマスのはじまりの時」としての日没の時を意味する教会暦に基づく古典的な解釈

前回記事:イエス・キリストはいつ生まれたのか?新約聖書の記述に基づくイエスが誕生した時間帯についての推測と羊飼いと天使

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