A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスの特徴の違いとは?感染源の違いと具体的な肝炎の症状と危険性の比較

ウイルス性肝炎を引き起こす危険性のある代表的なウイルスの種類としては、A型肝炎ウイルスB型肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスD型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスという全部で五種類のウイルスの種類が挙げられることになりますが、

こうしたウイルス性肝炎の原因となる五つのウイルスは、大きく分けて、

汚染された水や食品などを介して感染が広がっていく経口感染を引き起こすタイプのウイルスであるA型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルス

そして、

経口感染は引き起こさずに、血液などの体液を介して感染が広がっていくことになる非経口感染を引き起こすタイプのウイルスであるB型肝炎ウイルスC型肝炎ウイルスD型肝炎ウイルスという

二つウイルスのグループに分類されることになると考えられることになります。

それでは、

こうしたウイルス性肝炎を引き起こす代表的な二つのウイルスのグループのうちの前者であるA型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスには、

互いに具体的にどのような点において特徴の違いがあると考えられることになるのでしょうか?

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A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスにおける主要な感染源の違い

冒頭でも述べたように、A型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスは、両方とも、汚染された水や食品などを介した経口感染によって感染が広がっていくタイプのウイルスであると考えられることになるのですが、

両者のウイルスの間には、感染源となる危険性の高い具体的な食品の種類の例に若干の違いが見られることになり、

例えば、

A型肝炎ウイルスの感染経路としては、ノロウイルスなどの場合と同様にカキなどの二枚貝が感染源となるケースや、レタスやラズベリーや冷凍イチゴといった輸入野菜などが原因となって感染が引き起こされたケースなどが報告されているのに対して、

E型肝炎ウイルスの感染経路としては、豚レバーの生食、あるいは、豚肉やイノシシ肉などの加熱が不十分な場合になどに感染が引き起こされるケースがなどが報告されています。

そして、

A型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスのどちらの場合も、85℃以上で1分間以上加熱するといった食品や飲料に対するしっかりとした加熱処理を行うことによって、ウイルスを死活化させて感染を予防することができると考えられることになるのです。

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A型肝炎とE型肝炎における症状の違いと危険性の比較

そして、

こうした汚染された水や食品などを介して人間の体内へと侵入した肝炎ウイルスは、消化器官から吸収されて血管内へと侵入したのち肝臓へと到達することになり、

その後、

2週間から2か月程度という比較的長めの潜伏期間をおいて、肝細胞内で増殖していく肝炎ウイルスに対抗して、人体の側の免疫細胞が抗体をつくって肝細胞ごと攻撃してしまうことによって、

腹痛発熱吐き気嘔吐下痢といった消化器系を中心とする症状に加えて、黄疸肝腫大といった急性肝炎の症状を引き起こしていくことになると考えられることになります。

A型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスが原因となって引き起こされた急性肝炎は、どちらの場合も、肝硬変や肝臓がんへとつながっていく慢性肝炎へと進展する危険性は低く

ほとんどのケースでは、そのまま数週間から遅くても2か月程度で肝機能が回復していくことによって、自然に治癒していくことになると考えられることになるのですが、

A型肝炎ではわずか1%程度の確率、E型肝炎では10%程度の確率で、こうした急性肝炎がより重症化して肝機能が著しく低下する肝不全に近い状態へと至ってしまう劇症肝炎と呼ばれる重篤な肝炎の症状へと進展してしまうケースがあり、

特に、E型肝炎の場合には、妊娠中の女性においてこうした劇症肝炎への進展が起こりやすくなることが知られていて、妊娠後期の女性における死亡率が20にもおよぶといった推計もなされているように、

こうしたA型肝炎ウイルスE型肝炎ウイルスの両者によって引き起こされる肝炎の症状を比べると、実際に肝炎を発症した場合、

E型肝炎の方がA型肝炎よりも10倍ほど重症化するリスクが高くなるより危険な肝炎ウイルスの種類として位置づけられることになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスの感染ルートとウイルスの構造の違い

前回記事:E型肝炎ウイルスによる食中毒の症状と感染経路、食中毒の原因となる代表的な五つのウイルスの種類と具体的な特徴とは?⑤

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