宇宙人が地球に来ない12通りの具体的な理由とは?①宇宙人自体の存在のあり方に基づく4つの論理的説明のパターン

前回の記事では、古代ギリシアの哲学者であるゴルギアス流三重の否定の論理を用いることによって、宇宙人が地球に来ない理由を説明する論理的な説明のあり方を、

宇宙人は存在しない
たとえ存在したとしても、地球まで来ることができない
来る方法があったとしても、彼ら自身が地球に来ることを望んでいない

という三つの文における簡潔な論理展開によってまとめて提示してみましたが、

上記の三つの文のそれぞれの論理的説明のあり方のそれぞれについてもう少し細かくグループ分けしていくと、

こうした、宇宙人が地球に来ない理由を説明する論理的な説明のあり方としては、これから順々に述べていくような全部で12通りの具体的な理由を挙げていくことができると考えられることになります。

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「宇宙人自体の存在のあり方」に基づく論理的説明のパターン

①宇宙には過去から現在に至るまで人類以外の知的生命体は現れたことはない

これは以前に宇宙人の存在を否定する根拠となる三つの科学的な理論の記事の中で詳しく考察したことですが、

「レアアース仮説」「インテリジェントデザイン説」「人間原理」といった様々な学説においては、そもそも広大な宇宙の内部においても人類のような知的生命体が生じる確率が無に等しいほどの極めて稀なものであるとも考えられていくことになります。

そして、仮にこれらの学説が正しいとするならば、138億年前の宇宙の誕生から現在の宇宙の姿へと至るまで、宇宙の内には地球上の人類以外のいかなる知的生命体も誕生することがなかったとしても特に不思議ではないと考えられ、

単に、人類は過去から現在、そして、おそらくは未来へと至るまで宇宙の内で完全に孤独なままであり続けることになるため、必然的に未来永劫にわたって地球外知的生命体と呼びうるような宇宙人の存在と巡り合うことはないとも考えられることになります。

②宇宙人は過去には存在した現在の宇宙の内部には存在しない

そして、次に、

そうした広大な宇宙の内部においては、人類に匹敵するかそれを凌駕するほどの知性を備えた知的生命体の種族もかつては存在していたと考えられるものの、

現在までの間にそうした地球外知的生命体の種族はすべて滅び去ってしまっていて現在の宇宙の内部においては存在しないため人類とは交流を持つことができないといったケースも考えられることになります。

惑星上に生命が誕生して、運よくそれが知的生命体へと至るまで進化を遂げたとしても、その惑星系の中心にある恒星が寿命を迎えて燃え尽きてしまえば、そうした惑星上の生命も一緒に滅び去ってしまうことになりますし、

そのほかにも、小惑星の偶発的な衝突や、近隣の星系の超新星爆発といった様々な事象によって、せっかく惑星上に生まれた生命が突如として終焉を迎えてしまうようなケースは数多く存在すると考えられることになります、

あるいは、

知性が発達して高度な科学技術を有するようになった種族においては、そうした高度な科学技術を自分たちのグループ同士の内部闘争にも利用することによって、大規模で破壊的な戦争を頻発させて自滅への道を歩んで行くようなケースもあると考えられ、

そうした知的生命体の段階へと到達してしまった種族は、結果として自らの文明を長く存続することができずに、宇宙的な規模の時間の流れのなかでは、つかの間の夢のようにすぐに過ぎ去りその存在自体が滅び去って行ってしまうものなのかもしれません。

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③宇宙人は人類が住む宇宙とは別の宇宙において存在している

また、

我々が住んでいるこの宇宙のほかにも、それとは異なる構造を持った無数の宇宙が並立して存在すると考える多元宇宙論の立場に立った場合、

人類が住む宇宙には人間のほかに知的生命体と呼びうるような種族が存在しなかったとしても、この宇宙に並立して存在する無数の別の宇宙のなかには、人類のような知的生命体の存在を一つあるいは数多く多く生み出している宇宙も存在していると考えられることになります。

しかし、実際には、

それらの無数に存在すると考えられる別の宇宙は、人類が住むこの宇宙といかなる意味においても直接的な交流や因果関係を結ぶことができない互いに独立した関係にある宇宙であるがゆえに、それがこの宇宙とは異なる別の宇宙として位置づけられていることになるので、

結局、こうした多次元宇宙論の宇宙観に基づく無数の宇宙の内に数多くの宇宙人と呼びうるような存在が実際に存在していたとしても、

そうした別の宇宙に存在する宇宙人と、この宇宙に存在するわれわれ人類との間に交流が持たれることは、やはり、未来永劫この宇宙が終わりを迎えるまで永久にあり得ないと考えられることになるのです。

④宇宙人は人類とは異なる属性や次元において存在している

そして、さらにもう一つの可能性を考えてみるとするならば、

宇宙人と呼ばれるような存在は現在のこの宇宙の内にも存在していると考えられるものの、

彼らがこの宇宙において存在している属性や次元といったものがわれわれ人類とは異なっているため、直接的な交流を持つことができないといったケースも考えられることになります。

例えば、

長い年月をかけてその知性を高度に発達させていったと考えられる宇宙人たちは、すでに肉体といった物理的な存在を脱して、純粋な精神体のような形でこの宇宙の内を漂っているのかもしれませんし、

われわれが生活を営んでいる三次元空間の宇宙とは異なるより高次の次元において存在しているといったケースなどもあり得ると考えられ、

そのようなケースでは、光や音といった物理的なエネルギーを媒介として、この宇宙を三次元空間として捉えているような人間の認識のあり方においては、

そうした属性や次元が異なるところに存在している宇宙人の存在を認識することはできずに、少なくてもこちら側からは相手に対して直接的な交流を結ぶことができない状態にあるとも考えられることになるのです。

・・・

次回記事:宇宙人が地球に来ない12通りの具体的な理由とは?②地球に到達する手段の有無に基づく4つの論理的説明のパターン

前回記事:宇宙人が地球に来ない理由を説明する古代ギリシアの哲学者ゴルギアス流の三重の否定の論理に基づく簡潔な論理展開

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