宇宙人が地球に来ない理由を説明する古代ギリシアの哲学者ゴルギアス流の三重の否定の論理に基づく簡潔な論理展開

ゴルギアス(Gorgiasとは紀元前5世紀の古代ギリシアにおいて活躍した哲学者あるいはソフィストの一人として位置づけられる人物ですが、

彼はその主著である『あらぬものについて』において、

何も存在しない
たとえ存在するとしても、それを知ることはできない
知り得たとしても、そのことを他人に伝えることはできない

という三つの文によって示された簡潔な論理展開において、哲学者が自らの学問的探求の対象として位置づけている真理の存在自体を否定する説得力のある議論を展開しています。

そして、こうしたゴルギアス流の議論における論理展開は、ほかの様々なテーマについても同様に適用していくことができると考えられ、

例えば、宇宙人が地球に来ない理由といったテーマについても、こうした古代ギリシアの哲学者であったゴルギアス流の論理展開に即した形で、その論理的な理由を説明していくことができると考えられることになります。

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宇宙人が地球に来ない理由を説明する三つの論理的説明のパターン

まず、第一に、

宇宙人が地球に来ないことを説明する最も単純な理由としては、そうした地球人との交流の対象となる地球外知的生命体である宇宙人そのものがこの宇宙のどこにも存在しないというケースが考えられることになります。

以前に宇宙人の存在を否定する根拠となる三つの科学的な理論についてまとめた記事などで考察したように、宇宙人の存在自体の存在を否定する根拠となる科学理論としては、

「レアアース仮説」「インテリジェントデザイン説」「人間原理」といった様々な学説が挙げられることになり、これらの学説のうちのどれか一つでも正しいとするならば、必然的に宇宙人の存在自体が否定されることになります。

・・・

また、もう一つの説明のパターンとしては、

宇宙人は存在するとしても、何らかの制約があって地球まではたどり着くことができないというケースも考えられることになります。

どこか宇宙の彼方に宇宙人と呼ぶことができるような地球外知的生命体が存在していたとしても、

彼らが地球まで到達するための恒星間宇宙旅行を可能とするまでの高度な科学技術を持っていない場合は、地球まで来るための手段がないということになりますし、

たとえ恒星間航行ができる技術はあったとしても、彼らが住んでいる惑星が存在する星系が地球からあまりに遠く離れすぎている場合には、

膨張宇宙論における宇宙空間の膨張の作用によって、地球とその星系との間の距離光速を超える割合で離れていってしまうケースもあり、

そのようなケースにおいては、宇宙人が乗る宇宙船が光速と同じ速度で飛んでも永久に地球までたどり着くことはないと考えられることになるのです。

・・・

そして、三番目の説明のパターンとしては、

宇宙人は実際に存在し、彼らは地球人の文明をもはるかに超える高度な科学文明を築いていて地球まで比較的容易にたどり着くことができる手段を持っているといった場合でも、そもそも彼らは地球まで来ること自体をまったく望んでいないといったケースも考えられることになります。

高度な科学技術と洗練された精神文化を持つであろう彼ら宇宙人にとっては、われわれ地球人が持つ文明や文化はどれも粗野で取るに足らないまったく魅力のないものに映るため、

彼らにとっては、単に地球まで多少の労力をかけてやって来るだけの動機やモチベーションがまったく無いのかもしれませんし、

あるいは、動物園仮説や保護区仮説などにおいて示されているように、宇宙人たちが地球人のことを動物園の檻のなかに囲われた動物たちのような純粋な観察対象や、独自の文化や生活様式を守るための保護の対象として認識している場合には、

地球人たちと不要な接触をもつことによってこちら側の自然な生活のあり方を邪魔してまうことがないように、あえて、地球まで実際に宇宙船で乗り込んで来て地球人と直接交流を持つといった行為を避けているとも考えられることになるのです。

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ゴルギアスの三重の否定の論理に基づく宇宙人が地球に来ない理由の論理的な説明

以上のように、

宇宙人が地球に来ない理由を説明する論理的に可能な説明のあり方としては、上述したような三つの論理的説明のパターンを挙げることができるのですが、

これらの一連の議論を改めて冒頭で述べたゴルギアス流の論理展開に即した形でまとめ直していくと、それは、

以下で示すような三つの文における簡潔な論理展開のあり方に集約して捉えることができると考えられることになります。

つまり、

宇宙人は存在しない
たとえ存在したとしても、地球まで来ることができない
来る方法があったとしても、彼ら自身が地球に来ることを望んでいない

という古代ギリシアの哲学者ゴルギアスの論理展開になぞらえた三重の否定の論理によって、宇宙人が地球へと到来することがない理由を論理的に説明していくことができると考えられることになるのです。

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次回記事:宇宙人が地球に来ない12通りの具体的な理由とは?①宇宙人自体の存在のあり方に基づく4つの論理的説明のパターン

前回記事:「我思うゆえに我在り」から「我在るがゆえに宇宙が在る」へと至るデカルト哲学の宇宙論的転回としての人間原理の位置づけ

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