混合栄養生物に分類される具体的な生物の種類とは?食虫植物と寄生植物とミドリムシそして光合成を行わない化学合成細菌

詳しくは前回の記事で書いたように、

混合栄養生物とは、一言でいうと、

環境条件の変化に応じて独立栄養と従属栄養と呼ばれる二つの栄養形式を柔軟に切り替えていくことができる生物、すなわち、

独立栄養生物従属栄養生物という二つの生物のグループの両方の特徴をあわせ持った植物と動物の中間に位置づけられる生物のグループとして定義することができると考えられることになります。

それでは、

こうした混合栄養生物に分類されることになる代表的な生物の種類としては、前回の記事でも取り上げたミドリムシのほかに、具体的にどのような生物の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのでしょうか?

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食虫植物や寄生植物や腐生植物に分類される混合栄養生物の種類

冒頭でも述べたように、

混合栄養生物と呼ばれる生物のグループに分類される代表的な生物の種類としては、まずは、

細胞体の内部に葉緑素を持つことによって光合成を行うことができると同時に、鞭毛と呼ばれる運動性を持つ器官を備えることによって他の微生物を捕食して栄養摂取を行うこともできる

 ユーグレナ植物と呼ばれる単細胞性の藻類の一種として分類されることになるミドリムシ(緑虫)と呼ばれる生物の種類の名が挙げられることになります。

そして、その他にも、

こうした混合栄養生物と呼ばれる生物のグループに分類することができる特殊な植物の種類としては、

光合成を行うことによって有機物や糖などのエネルギー源を自前で合成することができるものの、不足した栄養分については葉の表面から分泌される粘液落とし穴式開閉式の罠などによって昆虫などの小動物を捕らえて消化して養分とすることによって生活を営んでいる

モウセンゴケウツボカズラハエトリグサといった食虫植物や、

他の植物に寄生して栄養分を吸収することによって生命活動を営んでいる寄生植物と呼ばれる植物の種族のなかでも、光合成を行う能力自体は失っていない

ヤドリギビャクダンなどといった半寄生植物

さらには、

キノコなどの菌類に寄生して栄養分を吸収することによって生命活動を営んでいる腐食植物あるいは菌従属栄養植物と呼ばれる植物の種族のなかでも、光合成を行う能力自体は失っていない

キンラン(金蘭)ギンラン(銀蘭)シュンラン(春蘭)などといった部分的菌従属栄養植物に分類される植物の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。

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光合成を行わない化学合成細菌に分類される混合栄養生物の種類

また、

こうした混合栄養生物と呼ばれる生物のグループに分類されることになる具体的な生物の種類としては、

前述したような光合成による有機物の合成捕食や寄生生活との両立や併用によって混合栄養生物に分類されることになる植物の種類のほかにも、

光合成は行わないものの硫化水素やアンモニアなどといった化学物質が酸化していく際に得られる酸化還元反応に基づく化学エネルギーを利用した化学合成による有機物の合成との両立や併用によって混合栄養生物に分類されることになる細菌の種類も存在していて、

そうした酸化還元反応を利用した化学合成を行うことによって有機物や糖などのエネルギー源を自前で合成することができる一方で、

不足した栄養分については通常の細菌などと同様に、細胞の周囲に存在する多様な有機化合物を代謝することによって生活を営んでいる代表的な細菌の種類としては、

パラコッカス属と呼ばれる土壌や海水中などにおいて生息するグラム陰性の球菌の一種として分類されることになるパラコッカス・パントトロファス(Paracoccus pantotrophusといった化学合成細菌の種類の名などが挙げられることになると考えられることになるのです。

・・・

以上のように、

こうした混合栄養生物と呼ばれる独立栄養生物従属栄養生物という二つの生物のグループの両方の特徴をあわせ持った生物のグループに分類することができると考えられる代表的な生物の種類としては、

ユーグレナ植物と呼ばれる単細胞性の藻類の一種にあたるミドリムシ(緑虫)や、モウセンゴケやウツボカズラやハエトリグサといった食虫植物、ヤドリギやビャクダンなどの半寄生植物や、キンラン(金蘭)やギンラン(銀蘭)などの部分的従属栄養植物に分類される植物の種類の名が挙げられることになるほか、

パラコッカス属と呼ばれる土壌や海水中に生息するグラム陰性の球菌の一種にあたるパラコッカス・パントトロファスといった化学合成細菌の種類の名なども挙げられることになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:独立栄養生物と従属栄養生物と混合栄養生物の具体的な特徴の違いと分類される代表的な生物の種類のまとめ

前回記事:混合栄養生物とは何か?環境条件の変化に応じて栄養形式を切り替える植物と動物の中間に位置づけられる生物のグループ

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