黄道とは何か?①天球上の太陽の通り道としての黄道の定義と太陽の年周運動と天球の回転運動との関係

黄道(こうどう)とは、天文学の分野において、天球上における太陽の年周運動の行路にあたる大円のことを意味する言葉であり、

それは、一言でいうと、

地球から観測されることになるすべての天体がその上に配置されていくことになる天球と呼ばれる一種のプラネタリウムのような仮想的な球面の上を太陽が一年をかけて一周していくことになる天球上の太陽の通り道のことを意味する言葉として定義されることになると考えられることになります。

つまり、

こうした黄道と呼ばれる概念は、地球からの観測において夜空に輝く星々がその上に配置されていくことになる天球と呼ばれる仮想的な球面における一年を通じた回転運動との関係からその概念の定義がなされていくことになると考えられることになるのですが、

それでは、より具体的には、

こうした黄道における太陽の年周運動のあり方と、天球における回転運動のあり方には、どのような関係があると考えられることになるのでしょうか?

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黄道における太陽の年周運動と天球の回転運動との関係

天球上における太陽の通り道としての黄道の定義

そうすると、まず、

以前に「天球における日周運動と年周運動の違い」の記事で書いたように、夜空における天球上の星々の運動のあり方は、

太陽や月や星といったすべての天体地球の自転運動の影響によって東から西へ一日でほぼ一回転していくように観測されていくことになる天球の日周運動と、

太陽の位置に対して、星々が配置されている天球の側地球の公転運動の影響によって東から西へ一日で約1度ずつ一年で一回転していくように観測されていくことになる天球の年周運動と呼ばれる

天球における二つの回転運動のあり方が互いに合成されていくことによって、実際の夜空における天体の運動のあり方が観測されていくことになると考えられることになります。

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そして、

こうした天球における二つの回転運動のうちの後者にあたる天球の年周運動においては、

太陽の位置を固定して考えた場合、より分かりやすく言い換えるならば、毎日の同じ時刻に天球を観測する場合、観測されることになる天球における星々の配置のあり方は一日で約1度ずつ一年で一周する形で観測されていくことになり、

それによって一年における夏や冬といったそれぞれの季節において、夜の同じ時刻に観測されることになる夜空に見える星座に移り変わりが生じていくことになると考えられることになるのですが、

それとは反対に、

今度は太陽の位置の側ではなく、天球の位置の方を固定したうえで、そうした固定された天球の球面上における太陽の相対的な運動のあり方を考えていくと、

こうした観点からは、上記の図において示したように、

そうした固定された天球の上太陽の位置が一年をかけて一周していくような形で移動していく姿が観測されることになると考えられることになります。

そして、その際、

詳しくは前述した天球における年周運動のあり方について書いた記事のなかで考察してきたように、

そうした天球の年周運動においては、天球に配置された星々は、太陽の位置に対して東から西へと一年をかけて一周していくことになるため、

それに対して、

こうした黄道における太陽の年周運動のあり方においては、太陽の位置は、そうした太陽に対する天球の運動方向とは反対に、天球に対して西から東へと一年をかけて一周していくことになると考えられることになります。

そして、そういった意味では、

こうした黄道と呼ばれる天球上の太陽の通り道のことを意味する概念は、その最も本質的な意味においては、一年における太陽天球の相対的な位置関係の変化のあり方を示す概念として定義することができると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:黄道とは何か?②古代ギリシア語における語源と日食との関係

関連記事:天球における日周運動と年周運動の違いとは?夜空に見える星座の移り変わりと天球の年周運動との関係

前回記事:赤緯と赤経の違いとは?赤道座標において天球の緯度と経度を定める二つの座標の定義と具体的特徴の違いのまとめ

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