ペンテコステ(五旬節)は何月何日に祝われるのか?カトリック教会の典礼暦におけるペンテコステの具体的な日付の計算方法

前々回の記事書いたように、ペンテコステあるいは五旬節と呼ばれるキリスト教における聖霊降臨日のことを意味する祭日は、

イエス・キリストの十字架の死からの復活を祝う復活祭からキリスト教における暦の数え方において50日後日曜日に祝われることになるのですが、

それでは、

こうしたイエス・キリストの弟子たちのもとへと聖霊が現れた日とされているキリスト教における聖霊降臨日のことを意味するペンテコステ五旬節と呼ばれる祭日は、

現代の暦においては、具体的にはいつ頃の時期に祝われることになると考えられることになるのでしょうか?

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通常の暦の数え方では復活祭の49日後に祝われるペンテコステの日

そうすると、まず、

こうしたペンテコステ(Pentecosteという言葉は、もともと古代ギリシア語において50のことを意味する単語を語源とする言葉であり、

その日本語の訳語にあたる五旬節(ごじゅんせつ)という言葉も、50日間」のことを意味する言葉であるように、

冒頭でも述べたように、こうしたペンテコステ五旬節と呼ばれる日は、復活祭から数えて、キリスト教における暦の数え方において50日後の日に祝われることになると考えられることになのですが、

詳しくは前回の記事で書いたように、

キリスト教における暦の数え方においては、復活祭の日そのものを1日目としたうえで、その次の日を「2日目」あるいは「2日後」として数えていく数え年方式日数の数え方が用いられることがあり、

そうしたキリスト教における数え年方式の暦の数え方においては、

通常の日数の数え方においては49日後にあたる日のことを指して、こうした50日後」といった表現が用いられていくことになると考えられることになります。

したがって、

こうしたペンテコステあるいは五旬節と呼ばれるキリスト教における聖霊降臨日のことを意味する祭日は、より正確な意味においては、

キリスト教における数え年方式の暦の数え方における50日後」、すなわち、通常の暦の数え方においては復活祭の49日後に祝われることになると考えられることになるのです。

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2020年から2030年までのカトリック教会の典礼暦におけるペンテコステの具体的な日付の計算方法

そして、

こうしたペンテコステ五旬節と呼ばれる日の日付が定められる基準となる日であるキリスト教における復活祭は、

イエスが生きていた時代のユダヤ人社会において用いられていた太陰太陽暦の一種であるユダヤ暦における暦のあり方に基づいて、

「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われることになっていて、

現代の世界の大部分の地域において用いられている太陽暦の一種であるグレゴリオ暦においては、そうした春分の日の後の月の満ち欠けの周期との関係に応じて、年ごとに復活祭の実際の日付が変わっていくことになると考えられることになるのですが、

カトリックプロテスタントといったキリスト教の代表的な宗派においては、こうした「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」にあたる復活祭の日は、

322から425の間のいずれかの日曜日に祝われることになる移動祝日として位置づけられることになると考えられることになります。

そして、

そうした年ごとに定められた復活祭の日付にしたがって、その後のペンテコステ五旬節と呼ばれる祭日の日付も定められていくことになると考えられ、

具体的には、

こうした322から425の間のいずれかの日として定められた復活祭の日から数えて、通常の暦の数え方において49日後にあたる日、

すなわち、

510から613の間のいずれかの日曜日にあたる日が、こうしたペンテコステあるいは五旬節と呼ばれるキリスト教における祭日にあたる日として位置づけられることになると考えられることになり、

より具体的に言うならば、例えば、

カトリック教会典礼暦(教会暦)においては、2020復活祭412と定められているため、ペンテコステはその49日後の日にあたる531に祝われることになります。

そして、それと同様に、

2020年から2030年までの11年間のカトリック教会典礼暦において復活祭ペンテコステの日が何月何日として位置づけられることになるか実際に計算して順番に列挙していくとすると、

2020年の復活祭は412、ペンテコステは531
2021年の復活祭は44、ペンテコステは523
2022年の復活祭は417、ペンテコステは65
2023年の復活祭は49、ペンテコステは528
2024年の復活祭は331、ペンテコステは519
2025年の復活祭は420、ペンテコステは68

2026年の復活祭は45、ペンテコステは524
2027年の復活祭は328、ペンテコステは516
2028年の復活祭は416、ペンテコステは64
2029年の復活祭は41、ペンテコステは520
2030年の復活祭は421、ペンテコステは69

といった日付同士の関係が得られることになると考えられることになります。

・・・

そして、以上のように、

こうしたペンテコステまたは五旬節と呼ばれるキリスト教における聖霊降臨日のことを意味する祭日は、

現代の暦においては、だいたい5月中旬から6月中旬ごろまでの時期の間のいずれかの日曜日に祝われることになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:四旬節と五旬節の具体的な意味の違いとは?復活祭の前後の90日間におよぶキリスト教における聖なる祈りの期間

前回記事:ペンテコステ(五旬節)が実際には復活祭の49日後に祝われるのに復活祭の50日後にあたる日と呼ばれている理由とは?

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