スギやヒノキなどの木本植物の花粉の飛散時期の比較、全部で20種類の代表的な樹木の春の時期を中心とする花粉の飛散
詳しくは、前々回の記事で書いたように、花粉症の原因となる植物のうち、茎の地上部分が発達して太い幹となっていき長年に渡って生育し続ける樹木を形成していく木本植物(もくほんしょくぶつ)に分類される代表的な樹木の種類としては、
スギ(杉)やヒノキ(檜)、マツ(松)、イチョウ(銀杏)、モミ、イチイ、ネズなどといった裸子植物に分類される樹木と、
ブナ、カシ(樫)、ナラ(楢)、クヌギ(椚)、ヤナギ(柳)、ポプラ、シラカバ(白樺)、ハンノキ(榛の木)、ヤシャブシ、ケヤキ、ニレ、ヤマモモ、オリーブなどといった被子植物に分類される樹木といった
全部で20種類ほどの風媒花に分類される樹木の種類の名が挙げられることになるのですが、
今回の記事では、
こうした全部で20種類におよぶ風媒花に分類される木本植物の花粉の飛散時期について、互いに比較しながら図表にまとめていく形で書いていきたいと思います。
スギやヒノキなどの木本植物の花粉の飛散時期の比較
まず、上記の図のなかの赤い矢印の部分において示したように、
花粉症の原因となる樹木の代表格としても挙げられることになる裸子植物に分類される常緑針葉樹であるスギ(杉)は、2月から4月といった冬の終わりから春先にかけて開花していくことになり、
それに続いてだいたい同じ時期にあたる3月から5月にかけて、スギと同じ裸子植物に分類される常緑針葉樹であるヒノキ(檜)も開花していくことになります。
そして、このように、
日本における花粉症の二大原因となるスギとヒノキといった樹木たちがほぼ同じ時期に開花して空気中に大量の花粉を散布していくことになるため、
こうした初春から夏の手前頃までの春の時期には最も花粉症が多く発生することになると考えられることになるのですが、
こうした2月以降のスギなどの花粉の飛散が本格化していく前の時期に先駆けて花粉を飛ばしていくことになる樹木としては、1月から3月にかけて開花していくことになるハンノキ(榛の木)などの樹木の種類の名が挙げられることになります。
また、そのほかにも、
こうした春の時期を中心として花粉を飛ばしていくことになる代表的な樹木の種類としては、上記の図において示したように、
3月から4月頃の時期にかけて開花するヤナギ(柳)、ヤシャブシ、ヤマモモ、
4から5月頃の時期にかけて開花するイチョウ(銀杏)、ケヤキ(欅)、クヌギ(椚)、イチイ、カシ(樫)、ニレ(楡)、コナラ(小楢)、ネズ(杜松)、ポプラ、
4月から6月頃の時期にかけて開花するマツ(松)、ブナ(橅)、シラカバ(白樺)、
5月から6月頃の時期にかけて開花するモミ(樅)、オリーブ
などといった樹木の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。
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以上のように、
こうした長年に渡って生育し続ける樹木を形成していくような植物の種族、すなわち、木本植物に分類される樹木は、そのほとんどすべてが1月から6月頃までの一年の前半部分に集中して開花してくことになると考えられ、
そのなかでも、特に、2月から5月といった春先から初夏にかけての時期に集中して花粉の散布のピークを順番に迎えていくことになると考えられることになります。
つまり、そういった意味では、
こうしたスギやヒノキなどを中心とする樹木によって引き起こされる花粉症は、そうした樹木による花粉の散布が集中して行われていくことになる2月から5月といった春の時期に集中して主要な症状が引き起こされていくことになると考えられることになるのです。
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次回記事:ブタクサやイネなどの草本植物の花粉の飛散時期の比較、全部で12種類の代表的な草花の秋の時期を中心とする花粉の飛散
前回記事:虫媒花が原因となる花粉症とは?ウメやリンゴやイチゴやモモが原因となる花粉症と職業アレルギーと口腔アレルギー
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