ブタクサやイネなどの草本植物の花粉の飛散時期の比較、全部で12種類の代表的な草花の秋の時期を中心とする花粉の飛散
前回の記事で書いたように、スギやヒノキなどの風媒花に分類される木本植物による花粉の飛散は、2月から5月といった春の時期に集中して花粉の散布のピークを迎えていくことになると考えられることになるのですが、
それに対して、ブタクサやイネなどの風媒花に分類される草本植物による花粉の飛散の時期は、こうしたスギやヒノキなどといった樹木を形成する木本植物とは少し異なった時期に飛散のピークを迎えていくことになると考えられることになります。
そこで、今回の記事では、
ブタクサ、イネ、ヨモギ、ススキ、アシ、ガマ、カモガヤ、オオアワガエリ、シロザ、カナムグラ、ギシギシ、カラムシといった
全部で12種類におよぶ花粉症の原因となる草本植物の花粉の飛散時期について、互いに比較しながら図表にまとめていく形で書いていきたいと思います。
ブタクサやイネなどの草本植物の花粉の飛散時期の比較
まず、上記の図のなかの赤い矢印の部分において示したように、
花粉症の原因となる草花の代表格としても挙げられることになるキク科に分類される一年草の一種であるブタクサは、8月から10月といった夏の終わりから秋頃の時期にかけて開花していくことになり、
それに対して、
イネ科に分類される植物であるイネやススキ、アシ(葦)やガマ(蒲)、さらには、カモガヤ、オオアワガエリといった野草なども、前述したブタクサなどとだいたい同じように夏から秋頃の時期にかけて開花していくことになると考えられることになります。
そして、
こうした野草や草花などといった樹木を形成しない草本植物に分類される花粉症の原因となる植物の開花時期について時系列順に並べていくと、
まずは、
4月から7月頃といった春から夏の時期にかけて、イネ科に分類される多年草の牧草であるカモガヤが開花時期を迎えていくことになり、
その後、
5月から8月頃の時期になると、タデ科に分類される多年草の野草であるギシギシが、
6月から7月頃の時期になると、前述したカモガヤと同じくイネ科に分類される多年草の牧草であるオオアワガエリが順番に開花時期を迎えていくことになります。
そして、その後、
7月から8月頃の時期になると、イネやガマ、8月から9月頃の時期になると、アシが開花時期を迎えていくことになり、
その他にも、
こうした夏の終わりから秋の時期を中心として花粉を飛ばしていくことになる代表的な草花の種類としては、上記の図において示したように、
8月から10月頃の時期にかけて開花するブタクサ、ヨモギ、シロザ、カナムグラ、カラムシ、そして、9月から10月頃の時期にかけて開花するススキ、
などといった草花の種類の名が挙げられることになると考えられることになるのです。
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以上のように、
2月から5月といった春の時期に集中して花粉の散布のピークを迎えていくことになるスギやヒノキなどの風媒花に分類される木本植物の場合とは異なり、
ブタクサやイネなどの風媒花に分類される草本植物は、4月から10月といった冬の時期を除く一年中のほとんどの時期に開花時期を迎える植物の種類が存在すると考えられることになります。
そして、そうしたなかでも、上記の図において示したように、
ブタクサやイネなどといった花粉症の原因となる草花の代表格としても挙げられる植物たちの大部分は、8月から10月頃の時期に集中して花粉の散布のピークを迎えていくことになると考えられることになるのですが、
つまり、そういった意味では、
こうしたブタクサやイネなどを中心とする草花によって引き起こされる花粉症は、そうした草本植物による花粉の散布が集中して行われていくことになる8月から10月といった秋の時期に集中して主要な症状が引き起こされていくことになると考えられることになるのです。
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次回記事:花粉は何月頃に飛ぶのか?花粉症の原因となる32種類の代表的な植物の花粉の飛散時期のまとめ
前回記事:スギやヒノキなどの木本植物の花粉の飛散時期の比較、全部で20種類の代表的な樹木の春の時期を中心とする花粉の飛散
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