十種競技を中心とする全部で八種類の陸上競技の混成競技の具体的な競技内容の違いのまとめとオリンピックや世界陸上との関係
前回までの一連の記事では三種競技と四種競技と五種競技、七種競技と八種競技と十種競技、さらには、十四種競技とニ十種競技といった陸上競技における様々な混合競技の種類について、それぞれ順番に詳しく考察してきましが、
それでは、こうした現代のオリンピックにおける男子の陸上競技の種目として採用されている十種競技(デカスロン)を中心とする
上述した陸上競技における全部で八種類の混成競技の競技内容のあり方には、具体的にどのような特徴の違いがあると考えられることになるのでしょうか?
陸上競技における八種類の混成競技の具体的な競技内容の違いのまとめ
そうすると、まず、
こうした三種競技からニ十種競技までの陸上競技における全部で八種類の混成競技の具体的な競技内容のあり方について、一言ずつ順番にまとめて書いていくと、それについては以下のような形で記述していくことができると考えられることになります。
・・・
陸上競技における三種競技(トライアスロン)においては、100m走、400m走、100m障害(10台のハードルを跳び越えながら100メートルの距離を走るハードル走)のうちのいずれか一つの競走競技と走高跳と砲丸投が行われることになっていたのに対して、
陸上競技における四種競技(テトラスロン)においては、200m走、400m走、100m障害、110m障害(10台のハードルを跳び越えながら110メートルの距離を走るハードル走)のうちのいずれか二つの競走競技と走高跳と砲丸投が行われることになっていると考えられ、
陸上競技としての五種競技(ペンタスロン)においては、200m走と1500m走という二つの競走競技と、走幅跳とやり投と円盤投が行われることになっていたと考えられることになります。
そして、それに対して、
七種競技(ヘプタスロン)の場合には、100m障害と200m走と800m走という三つの競走競技と、走幅跳と走高跳という二つの跳躍競技、そしてやり投と砲丸投という二つの投擲競技が行われていくことになり、
八種競技(オクタスロン)の場合には、100m走と110m障害と400m走と1500m走という四つの競走競技と、走幅跳と走高跳という二つの跳躍競技、そしてやり投と砲丸投という二つの投擲競技が行われていくことになっているのに対して、
十種競技(デカスロン)の場合には、100m走と110m障害と400m走と1500m走という四つの競走競技と、走幅跳と走高跳と棒高跳という三つの跳躍競技、そしてやり投と砲丸投と円盤投という三つの投擲競技が行われていくことになります。
そして、さらに、これよりも競技の種目の数が大きく増えた
十四種競技(ダブル・ヘプタスロン)の場合には、100m走、200m走、400m走、800m走、1500m走、3000m、100m障害、200m障害、400m障害という九つの競走競技と、走幅跳、走高跳という二つの跳躍競技、そしてやり投、砲丸投、円盤投という三つの投擲競技が行われていくことになり、
ニ十種競技(ダブル・デカスロン)の場合には、100m走、200m走、400m走、800m走、1500m走、3000m、5000m走、10000m走、110m障害、200m障害、400m障害、3000m障害という十二の競走競技と、走幅跳、三段跳、走高跳、棒高跳という四つの跳躍競技、そしてやり投、砲丸投、円盤投、ハンマー投という四つの投擲競技がそれぞれ行われていくことになっていると考えられることになるのですが、
こうした三種競技からニ十種競技までの八種類の混成競技のそれぞれにおける具体的な競技内容においては、
跳躍競技と投擲競技については、三種競技の場合には1種目ずつだった種目の数が、十種競技の場合には3種目ずつ、ニ十種競技の場合には4種目ずつといった形で少しずつ増えていくことになるのに対して、
競走競技については、三種競技の場合にはたった1種目だった種目の数が、十種競技の場合は4種目、そして、ニ十種競技の場合は12種目へと一気に増えていくことになるように、
こうした三種競技からニ十種競技までの八種類の混成競技の展開と発展のあり方においては、
特に、競走競技の種目数が大きく増減されていくことによって、それぞれの混成競技における適切な競技量の調整が図られているとも考えられることになるのです。
オリンピックや世界陸上などの大会における八種類の混成競技の位置づけ
そして、
こうした陸上競技における全部で八種類の混成競技のオリンピックや世界陸上、あるいは、国内大会などにおける位置づけのあり方については、
三種競技(トライアスロン)は、日本国内においては、2003年ごろまで中学生を対象として競技が行われていた競技種目にあたり、
四種競技(テトラスロン)は、その後の2004年から三種競技に代わって中学生を対象として競技が行われていくことなった競技種目、
五種競技(ペンタスロン)は、近代五種競技のように射撃やフェンシングなどが含まれない陸上競技のみの種目としては、1912年から1924年までの近代オリンピックにおいて正式種目として採用されていた競技種目として位置づけられることになります。
そして、それに対して、
七種競技(ヘプタスロン)は、現代のオリンピックにおける女子の正式種目として採用されている競技種目、
八種競技(オクタスロン)は、18歳未満の青年の陸上選手、日本国内においては高校生男子を対象として競技が行われている競技種目、
十種競技(デカスロン)は、現代のオリンピックにおける男子の正式種目として採用されている競技種目として位置づけられることになり、
さらに、
十四種競技(ダブル・ヘプタスロン)は、現代の女子陸上競技におけるウルトラ混成競技(Ultra Multievents)として位置づけられている競技種目、
二十種競技(ダブル・デカスロン)は、現代の男子陸上競技におけるウルトラ混成競技(Ultra Multievents)として位置づけられている競技種目であるという意味において、まさに、陸上界における究極の混成競技にあたる競技種目として位置づけられていると考えられることになるのです。
・・・
次回記事:十種競技(デカスロン)の語源とは?古代ギリシア語の言葉の由来と陸上競技における全部で八種類の混成競技の名称の由来
前回記事:三種競技と四種競技そして十四種競技とニ十種競技といった陸上競技におけるその他の混成競技の種類の具体的な特徴とは?
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