花粉は何月頃に飛ぶのか?花粉症の原因となる32種類の代表的な植物の花粉の飛散時期のまとめ
前々回と前回の記事で書いてきたように、花粉症の原因となる風媒花に分類される植物のうち、樹木を形成する木本植物に分類される代表的な植物の種類としては、
スギ(杉)やヒノキ(檜)、マツ(松)、イチョウ(銀杏)、モミ、イチイ、ネズ、ブナ、カシ(樫)、ナラ(楢)、クヌギ(椚)、ヤナギ(柳)、ポプラ、シラカバ(白樺)、ハンノキ(榛の木)、ヤシャブシ、ケヤキ、ニレ、ヤマモモ、オリーブなどといった樹木の種類の名が挙げられることになるのに対して
樹木を形成しない草本植物に分類される花粉症の原因となる代表的な植物の種類としては、
ブタクサ、イネ、ヨモギ、ススキ、アシ、ガマ、カモガヤ、オオアワガエリ、シロザ、カナムグラ、ギシギシ、カラムシなどといった草花の種類の名が挙げられることになります。
そこで、今回の記事では、
こうした花粉症の原因となる32種類の代表的な植物の花粉の飛散時期について、改めて詳しくまとめて書いていくなかで、総体的な意味においては、
花粉の飛散は、いったい何月頃にピークを迎えていると考えられることになるのか?ということについて詳しく考察していきたいと思います。
花粉の飛散はだいたい何月頃にピークを迎えるのか?
上記の図において示したように、
木本植物と草本植物のそれぞれに分類される花粉症の原因となる代表的な植物のおおよその花粉の飛散時期についてまとめて並べていった場合、
早いものでは、ハンノキなどのように1月頃から花粉の散布がはじまる樹木の種類もあれば、遅いものでは、ススキなどのように10月頃まで花粉の散布が続く草花の種類もあるというように、
こうした木本植物と草本植物による花粉の飛散の時期を合わせて考えていった場合、6月の梅雨の時期や、11月や12月といった冬のはじまりの時期などを除く、
一年中のほとんどの期間において、だいたい何らしかの花粉症の原因となる代表的な植物が花粉の飛散時期のピークを迎えていると考えられることになります。
そして、そういった意味では、冒頭で述べた
花粉の飛散は何月頃にピークを迎えるのか?という問いに対する答えとしては、
すべての植物に共通するような特に決まった花粉の散布時期というものはなく、だいたい一年中何らしかの樹木や草花の花粉は飛んでいるというのが一つの答え方となると考えられることになるのですが、
その一方で、上記の図を見ても明らかなように、
そうした様々な植物の花粉の飛散時期においては、木本植物と草本植物といったそれぞれの植物のグループごとに、だいたいどの時期に花粉の飛散が集中するケースが多いといった時期的な傾向性のようなものを見いだしていくことができるとも考えられることになります。
春と秋の二回にわたる花粉の飛散時期のピークと通年にわたる花粉症の予防対策の必要性
具体的には、
スギやヒノキなどに代表される木本植物に分類される花粉症の原因となる代表的な植物は、主に、2月から5月といった冬の終わりから春の時期を中心に花粉の飛散のピークを迎えていくことになるのに対して、
ブタクサやイネなどに代表される草本植物に分類される花粉症の原因となる代表的な植物は、主に、7月から10月といった夏の後半から秋の時期を中心に花粉の飛散のピークを迎えていくことになると考えられることになるのですが、
そういった意味では、
結局、花粉自体は一年中飛んでいるとは言えるものの、
木本植物の花粉の飛散時期が集中する2月から5月と、草本植物の花粉の飛散時期が集中する7月から10月という春と秋の二回にわたってそうした花粉の飛散のピークを迎えることになると考えられることになります。
したがって、
花粉症に対する具体的な対策の取り方についても、こうした木本植物と草本植物のそれぞれの花粉の飛散のピークとなる時期に合わせて警戒を強めていくことが必要であると考えられ、
一般的には、
スギやヒノキといった日本における花粉症の二大原因となる木本植物に分類される樹木たちが花粉の飛散のピークを迎える2月から5月頃の時期に花粉症についての警戒の度合いが強まっていくケースが多いと考えられることになりますが、
それと同様に、
ブタクサやイネといった草本植物に分類される草花たちが花粉の飛散のピークを迎える7月から10月頃の時期についても、もう一度改めて、花粉症への警戒を強めていく必要があると考えられることになります。
そして、さらには、
そうした春や秋以外の時期においても、様々な植物の花粉が個別的に飛散時期のピークを迎えているケースはあると考えられることになるわけですが、
そういった意味では、
そうしたスギやヒノキの花粉が警戒されている春以外の時期についても、外出中に、くしゃみや鼻水、鼻のムズムズ感や目のかゆみなどといった花粉症が疑われるような症状が現れた場合には、
マスクによる防備などといった花粉症対策を早めに講じていくといったことが、通年にわたる花粉症の全体的な症状の悪化を予防していくことにつながっていくことになると考えられることになるのです。
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次回記事:ヨーロッパやアメリカの花粉症の原因となる代表的な植物の種類とは?英語における花粉症の表現と海外の具体的な花粉事情
前回記事:ブタクサやイネなどの草本植物の花粉の飛散時期の比較、全部で12種類の代表的な草花の秋の時期を中心とする花粉の飛散
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