おうし座のギリシア神話における由来とは?美しく白い牡牛の姿をしたゼウスと異国の王女エウロパの恋と誘惑の物語

黄道十二星座の一つとして位置づけられている牡牛座(おうしざ)は、黄道十二宮における金牛宮(きんぎゅうきゅう)の領域とも結びつけられることによって、

二十四節気のうちの穀雨から小満の頃までの期間にあたる 420日から520までの31日間の時期を司る星座としても位置づけられることになるのですが、

こうしたおうし座と呼ばれる星座は、ギリシア神話においては具体的にどのような由来を持つ星座であると考えられることになるのでしょうか?

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美しく白い牡牛の姿をしたゼウスと異国の王女エウロパとの恋と誘惑の物語

そうすると、まず、

こうしたおうし座と呼ばれる星座のギリシア神話における由来となったと考えられる富と繁栄を象徴する牡牛の姿は、

ギリシア神話の物語においては、ゼウスエウロパの二人に芽生えた神と王女との間の恋と誘惑の物語を通じて描かれていくことになると考えられることになります。

・・・

古代ギリシア語ではエウローペー(ΕρώπηEuropeラテン語ではエウロパ(Europaという名で呼ばれることになる女性は、

ギリシア神話においては、

海の神ポセイドンの息子にしてフェニキアの古代都市にあたるテュロスの王であったアゲノールとその妻テレパッサとの間に生まれた娘であったと伝えられていて、

そうしたテュロスの王女であったエウロパ海を司る神であった自らの祖父にあたるポセイドンの加護を受けることによって、

海の泡から生まれたとされる愛と美の女神アフロディテのように、愛に満たされた美しい女性へと成長していくことになります。

そして、その後、

ギリシアから見て異国の地にあたるフェニキアの地において、こうした王女エウロパの美しい姿を目にしたギリシアの主神にあたるゼウスは、その姿に一目で魅了されて恋に落ちてしまうことになるのですが、

ゼウスは、神としての自らの姿を現すことによって、この美しい異国の王女に恐れられ、彼女に逃げられてしまうことがないように、まずは、自らの姿を美しく白い牡牛の姿へと変えてからエウロパのことを誘惑するために彼女のもとへと近づいていくことにするのです。

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海を越えてクレタ島へと連れ去られるエウロパとゼウスの天上への帰還

そして、

海の見える美しい草原で、侍女と共に花を摘んでいた王女エウロパのもとに現れた美しい白い牡牛の姿をしたゼウスは、その神々しくも従順な姿を彼女の前に見せることによって、彼女の興味をひいて、安心させることによって、その心をつかむことに成功することになり、

この神秘的な牡牛たくましくも従順な姿にすっかり魅了されてしまった王女エウロパは、この牛が歩いていく後に続いて海辺までついて行くと、ついその従順な姿に誘われて思わずその背中に乗ってしまうことになります。

すると、

牡牛の姿をしたゼウスは、王女エウロパを自分の背中にのせたまま、そのままずんずんと海の中へと進んで行ってしまい

彼女の生まれ故郷であったフェニキアの地を離れて、遠くエーゲ海を越えて、ギリシアの南に位置するクレタ島へと彼女を連れ去っていってしまうことになります。

そして、

こうして二人の間を隔てる者が誰もいなくなったクレタの地において、牡牛の姿を借りていたゼウスがエウロパの前に神としての自らの姿を現すと、二人はこの地で恋に落ち、

その後、ゼウスエウロパの二人の間には、のちにこの地を治める王となって壮麗なるクノッソス宮殿を築くことになるミノスラダマンテュスサルペドンという名の三人の息子たちが生まれることになります。

そして、その後、

もはやこの地にとどまり続けることができなくなったゼウスは、エウロパと三人の息子たちのことをこの地を治めるクレタの王であったアステリオスへと託したうえで、再び自らの姿を牡牛の姿へと変えて天空へと還っていくことになり、

こうして自らの最愛の恋人であったエウロパのもとを去って天空へと還っていく美しい白い牡牛の姿をしたゼウスの姿が、そのまま夜空における星座の姿としてとどめられることになったのが、

こうしたギリシア神話におけるおうし座と呼ばれる星座の名前の具体的な由来であると考えられることになるのです。

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次回記事:ふたご座のギリシア神話における由来とは?白鳥の姿をしたゼウスとレダが産んだ神と人間の父を持つ双子の兄弟の物語

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