鳥媒花の具体的な特徴とは?分類される代表的な植物の種類と花粉の運び手となる代表的な鳥類の種類

前回の記事では、花蜜花花粉花といった雄しべから雌しべへの花粉の受粉が昆虫によって媒介される虫媒花に分類される代表的な植物の種類について考察してきましたが、

花の中に存在する蜜腺と呼ばれる器官から分泌される甘い花蜜によって花粉の運び手となる生物たちを引き寄せる花や植物の種類としては、そのほかにも、

花粉の受粉が鳥によって媒介されていくことになる鳥媒花と呼ばれる花や植物のブループの名も挙げられることになります。

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鳥媒花の具体的な特徴と虫媒花との花蜜などの性質の違い

鳥媒花(ちょうばいか)とは、その名の通り、鳥類によって花粉の媒介が行われる花の種類のことを意味する言葉であり、

こうした鳥媒花に分類される植物の花たちは、鳥類のなかでも特に、ハチドリミツスイなどといった比較的小型の小鳥の媒介によって受粉が行われていくことになると考えられることになります。

そして、

昆虫を相手にする虫媒花の場合とは異なり、小鳥とはいえ昆虫と比べれば圧倒的に体が大きい生物を相手にする鳥媒花の場合、

花粉の運び手となる鳥たちに与える蜜の量も大量に必要となり、鳥たちが蜜を吸う際に止まり木のような役目をするように丈夫な花托(かたく)頑丈な萼片(がくへん)の構造を持った植物の種類が多いと考えられることになるのですが、

そうした莫大な労力をかけてまで、こうした鳥媒花に分類される植物の花たちが昆虫ではなく鳥類を花粉の運び手として選んでいる理由としては、

大掛かりな仕掛けが必要となる鳥媒花は、そうした仕掛けを必要としない虫媒花と比べて圧倒的に数が少なく、花粉の媒介者となる生物の種類や個体数についても昆虫と比べて鳥類の方が圧倒的に数が少ないと考えられ、

一回一回の花粉の媒介のために費やされることになる花蜜の生産といった労力やコストが大きくなる半面、媒介者となる鳥たちが自分と同じ種類の植物の花へと飛んで行ってくれる可能性は虫媒花の場合と比べて飛躍的に高まることになると考えられることになるため、

自然界においても、こうした大掛かりな仕掛けが必要となる鳥媒花における花粉の媒介形態もある程度十分に成立していくことになると考えられることになるのです。

ちなみに、

こうした鳥媒花に分類される植物の花の蜜腺から分泌される花蜜は、虫媒花の蜜腺から分泌される花蜜と比べて糖分の濃度が薄く、甘い蜜の香りなどの匂いもほとんどない場合が多いのですが、

前述したように昆虫と比べて体が大きい鳥類は花から蜜を吸う際にいっぺんに大量の蜜を吸ってしまうことになり、昆虫あるいは哺乳類などの一般的な動物などと比べて視覚的な機能が発達している一方で、匂いを感知する嗅覚的な機能は発達していないことが多いため、

こうした花粉の媒介者となる鳥類たちの生態に対応して、糖分の濃度が薄く匂いもほとんどない花蜜を大量に生産していくという鳥媒花における花蜜の具体的な性質の特徴が形づくられていくことになっていったと考えられることになるのです。

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鳥媒花に分類される植物の種類と花粉の運び手となる鳥類の種類

そして、

こうした鳥媒花と呼ばれるグループに分類される代表的な植物の種類としては、

 ツバキサザンカウメアンズビワモモ、さらには、アロエサルビアオヒルギデイゴハイビスカスなどといった亜熱帯の地域を中心とする南国の島々などに生息する植物の種類の名が数多く挙げられることになるのに対して、

そうした鳥媒花が分泌する蜜を吸うことによって花粉の運び手となっている代表的な鳥類の種類としては、

ハチドリミツスイタイヨウチョウといったアフリカ南アメリカオーストラリアなどの南方の亜熱帯の地域に生息する鳥類の種類の名が挙げられることになるほか、

日本国内においては、主に、メジロヒヨドリウグイスウソといった鳥たちがそうした鳥媒花に分類される植物の花粉の運び手となっていると考えられることになるのです。

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次回記事:動物媒花とは何か?種子植物の受粉の媒介者となる昆虫や鳥類以外の代表的な動物の種類とバオバブの木とコウモリとの共生関係

前回記事:虫媒花の二つの区分とは?花蜜花と花粉花の違いと分類される代表的な植物の種類

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