渋沢栄一が設立に関わった代表的な企業とは?全部で30社におよぶ代表的な会社の名前と日本最古の銀行と私鉄の設立

2024年度上半期をめどに発行されることになった新一万円札のデザインに用いられる肖像画としては、「日本資本主義の父」あるいは「近代日本経済の父」として有名な渋沢栄一の肖像画が選ばれることになりましたが、

こうした近代日本の経済史における重要な立役者として有名な渋沢栄一は、第一国立銀行帝国ホテルといった500社を超える企業の設立や、富岡製糸場日本赤十字社の設立などにも大きく貢献した人物としても位置づけられることになります。

それでは、

こうした近代日本経済の立役者として有名な渋沢栄一が実際に設立に関わった代表的な企業としては、具体的にどのような会社の名前が挙げられることになると考えられることになるのでしょうか?

スポンサーリンク

渋沢栄一による日本最古の銀行の設立と北海道拓殖銀行や台湾銀行との関係

まず、

渋沢栄一自身が創立者となった代表的な企業としては、第一国立銀行帝国ホテルといった企業の名前が挙げられることになるのですが、

このうち、最初に挙げた第一国立銀行とは1873年に開業した日本で最初に設立された銀行であり、そうした渋沢栄一によって設立された日本最古の銀行である第一国立銀行は、

その後、国立銀行から一般銀行への改組によって第一銀行となったのち、さらに、日本勧業銀行と合併によって第一勧業銀行となり、

その後は、2002年における第一勧業銀行富士銀行日本興業銀行の三者による合併を経て、現在のみずほ銀行へと続いていくことになります。

そして、

大蔵省の出身でもある渋沢栄一は、その後も、七十七国立銀行(宮城県仙台市に本店を置く東北地方を中心とした大手地方銀行)などの多くの地方銀行の設立や、三井銀行(現在の三井住友銀行)、

さらには、北海道拓殖銀行台湾銀行の設立においても中心的な働きを担った人物としても位置づけられることになるのです。

スポンサーリンク

日本初の私鉄にあたる日本鉄道の設立と現在の田園調布を造り上げた田園都市株式会社

また、

渋沢栄一は、そうした銀行や金融に関わる企業以外にも、多種多様な業種にまたがる数多くの企業の設立に深く関わっていて、

例えば、

日本初の私鉄であり、現在のJR東日本(東日本旅客鉄道)へと引き継がれていくことになる多くの路線や駅を建設してきた鉄道会社である日本鉄道(にっぽんてつどう)や、秩父鉄道京阪電気鉄道

のちに郵便汽船三菱会社と合併することによって設立されることになった日本を代表する船会社である日本郵船の前身となった共同運輸会社

さらには、

現在の目黒区品川区大田区にまたがる東京西部における住宅造成インフラ整備事業を展開し、

現在の田園調布と呼ばれる緑地を多く残すことによって田園的景観をそなえた高級住宅街のエリアを造り上げた田園都市株式会社も、晩年の渋沢栄一によって設立された企業のうちの一つとして数え挙げられることになります。

そして、その他にも、

企業の設立において渋沢栄一が深く関わった代表的な企業としては、現在にまで続く有名な企業の名前だけを挙げていくとしても、

東京ガス(東京瓦斯)や東京証券取引所(かつての東京株式取引所)、王子製紙日本製紙(かつては両方とも王子製紙)、東洋紡(かつての大阪紡績)、東京海上火災保険(かつての東京海上保険)といった企業のほか、

太平洋セメントいすゞ自動車清水建設川崎重工業第一三共古河機械金属新日鐵住金東京製綱日立金属大日本製糖明治製糖キリンビールサッポロビール

といった多様な業種にまたがる数多くの有名企業が、それぞれの企業の設立や事業を軌道に乗せていく際に、渋沢栄一と深い関わりがあった会社として挙げられていくことになると考えられることになるのです。

渋沢栄一が設立に関わった代表的な会社や企業の名前についてのまとめ

以上のように、

渋沢栄一がそれぞれの会社の設立に大きく関わった代表的な企業としては、銀行や金融に関わる企業としては、

日本で最初の銀行にあたる①第一国立銀行(現在のみずほ銀行)や、②七十七国立銀行、③三井銀行(現在の三井住友銀行)、④北海道拓殖銀行、⑤台湾銀行

といった金融機関の名前が挙げられることになるほか、

日本で最初の私鉄となった⑥日本鉄道や、⑦秩父鉄道や⑧京阪電気鉄道、現在の日本郵船の前身となった⑨共同運輸会社

帝国ホテルや、現在の東京調布田園調布と呼ばれる田園的景観をそなえた高級住宅街のエリアを造り上げることになった⑪田園都市株式会社

そのほかにも、現在に至るまでその命脈が受け継がれ続けている有名な企業だけでも、

東京ガス、⑬東京証券取引所、⑭王子製紙、⑮日本製紙、⑯東洋紡、⑰東京海上火災保険といった企業のほか、さらには、

太平洋セメント、⑲いすゞ自動車、⑳清水建設、㉑川崎重工業、㉒第一三共、㉓古河機械金属、㉔新日鐵住金、㉕東京製綱、㉖日立金属、㉗大日本製糖、㉘明治製糖、㉙キリンビール、㉚サッポロビールといった

今回取り上げただけでも全部で30にもおよぶ代表的な会社の名前を挙げていくことができると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:渋沢栄一の『論語と算盤』において語られている道徳と経済の両立の真の意味とは?マックス・ヴェーバーの経済思想との関係

関連記事:渋沢栄一・津田梅子・北里柴三という三人の新紙幣の肖像に込められた現代の日本が実現を目指すべき三つの理念とは?

前回記事:渋沢栄一・津田梅子・北里柴三の三人とイギリス・フランス・ドイツのヨーロッパ三か国との深い関係とは?

経済のカテゴリーへ

時事考察のカテゴリーへ

スポンサーリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ