ヨーロッパ中心の世界地図におけるオリンピックの五色と五大陸の地理的な対応関係とは?ヨーロッパ大陸中心の五大陸の配置
前回の記事で書いたように、私たちが日頃から慣れ親しんでいる日本を含むアジア太平洋地域が地図の中央に位置づけられている世界地図においては、
オリンピックのシンボルとして描かれている五つの輪を彩っている青・黄・黒・緑・赤の五色と地球上における五大陸との地理的な対応関係については、
ヨーロッパ=青、アジア=黒、アメリカ=赤、アフリカ=黄、オセアニア=緑という五つの対応関係が結ばれていくことになると考えられることになります。
しかし、その一方で、
こうしたオリンピックのシンボルとしての五輪のデザインの考案者にして近代オリンピックの創立者でもあるクーベルタンがフランス人であり、
近代オリンピックがそうしたフランスなどのヨーロッパを中心とする国々における国際的なスポーツ普及運動を通じて発展してきたことを考えると、世界地図というと、
日本人の場合は前回取り上げたような日本列島やアジア大陸が中心に位置づけられた世界地図をイメージすることが多いのと同様に、むしろ、
ヨーロッパ人である彼らは、下記の図において示したようなヨーロッパ大陸を中心とする世界地図を念頭において、そうしたオリンピックの五色と五大陸との地理的な観点に基づく対応関係のあり方を捉えていたと考える方がより妥当な解釈となると考えられることになります。
ヨーロッパ中心の世界地図におけるオリンピックの五つの輪と五大陸の地理的な位置関係
そうすると、まず、
そうした近代オリンピックの発祥の地にあたるヨーロッパを中心とする世界地図におけるヨーロッパ・アジア・アメリカ・アフリカ・オセアニアという五大陸の配置のあり方に、
オリンピックのシンボルにおける青・黄・黒・緑・赤の五つの輪のイメージを重ね合わせていくような形で書き加えていくと、
上記の図において示したように、
地図の中央のヨーロッパ大陸にあたる部分にはオリンピックの五つの輪のうちの黒色の輪が位置づけられることになるのに対して、
地図の左上のアメリカ大陸のなかでもアメリカ合衆国やカナダが含まれることになる北アメリカ大陸にあたる部分には青色の輪が、
地図の右上の日本や中国などを含むアジア大陸にあたる部分には赤色の輪がそれぞれ位置づけられていくことになると考えられることになります。
そして、それに対して、
そうしたアメリカ・ヨーロッパ・アジアという三つの大陸の位置と比べると少しずれた位置関係にはなってしまってはいるものの、
地図の中央下のアフリカ大陸にあたる部分にはオリンピックの五つの輪のうちの黄色の輪の一部が、地図の右下のオーストラリア大陸やニュージーランドを含むオセアニアにあたる部分には緑の輪の一部がそれぞれかかっていくことになると考えられることになります。
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以上のように、
こうした近代オリンピックの発祥の地にあたるヨーロッパを中心とする世界地図においては、オリンピックの五色と地球上における五大陸との地理的な対応関係については、
アメリカ=青
ヨーロッパ=黒
アジア=赤
アフリカ=黄
オセアニア=緑
という五つの対応関係が結ばれていくことになると考えられることになるのです。
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次回記事:人種的な区分に基づくオリンピックの五色と五大陸との対応関係①ブルーメンバッハによる五つの人種の分類に基づく対応関係
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