SFアニメの『サイコパス』と心理学における「サイコパス」の違いとは?感情が欠如した反社会的人格者と総体的な心の数値

2012年からテレビアニメ第1放送が開始されたProduction I.G制作による日本のSFアニメ作品である『サイコパス』においては、

人間のあらゆる心理状態や性格傾向数値として計測可能となり、そうした人間の精神状態数値化したデータに基づいて人々が自分の人生を決められて裁かれていくという仮想的な近未来の姿が描かれていくことになりますが、

こうした日本のSFアニメ作品において用いられているサイコパス(psycho-passという言葉と、一般的な心理学用語におけるサイコパス(psychopathという言葉は、

そもそも、それぞれの概念の元となる英語の表記のあり方に違いがあることからも明らかなように、互いに異なった意味内容を指し示す似て非なる概念であると考えられることになります。

スポンサーリンク

心理学用語におけるサイコパス(psychopath)の具体的な意味とは?

そうすると、まず、

心理学用語におけるサイコパス(psychopathという言葉は、この言葉自体の大本の語源となる意味においては、

古代ギリシア語において「魂」「心」のことを意味するψυχήpsyche、プシュケー)という言葉に、

「痛み」「苦しみ」あるいは「感情」「情熱」などといった多義的な意味を持った単語にあたるπάθοςpathos、パトス)という言葉が結びついてできた言葉であると考えられることになります。

つまり、

こうした心理学用語としてのサイコパス(psychopathという言葉は、一言でいうと、

人間の魂や心における苦痛や感情の面において異常や問題のある人物のことを意味する言葉であると考えられ、

より具体的に言えば、

人間が相手を傷つけてしまった時や道徳的に悪いことをしてしまった時などに感じる心の痛みや苦しみにあたる罪悪感や、人間としての自然の感情欠如してしまった状態にある反社会的人格者のことを意味する言葉として、

こうした英語におけるサイコパス(psychopath、あるいは、日本語における精神病質者といった言葉が用いられていると考えられることになるのです。

スポンサーリンク

アニメにおけるサイコパス(psycho-pass)の具体的な意味とは?

そして、それに対して、

日本のSFアニメ作品において用いられているサイコパス(psycho-passと呼ばれる概念は、この言葉自体の大本の語源となる意味においては、

古代ギリシア語におけるψυχήpsyche、プシュケー)から派生した「心理」「精神」のことを意味する英語の接頭辞にあたるpsycho-(サイコ)という単語に、

「通行許可証」「証明書」などといった意味も表す英語の名詞としてのpass(パス)という単語が結びついてできた言葉であると考えられることになります。

そして、

こうしたこのアニメ作品における独自の造語にあたるサイコパス(psycho-passと呼ばれる概念においては、

シビュラシステムと呼ばれるスーパーコンピューターの並列分散処理を中核とする巨大なシステムによって科学的に分析されていくことになる

人間の心におけるあらゆる心理状態性格傾向さらには犯罪傾向のあり方などを指し示す総体的なデータとしての心理学的数値のあり方が、こうしたサイコパス(psycho-passと呼ばれる新たな概念として定義されていくことになると考えられることになるのです。

・・・

以上のように、

こうした一般的な心理学用語におけるサイコパス(psychopathという言葉と、日本のSFアニメ作品において用いられているサイコパス(psycho-passという二つの言葉における具体的な意味の違いについて、

一言でまとめると、

前者の一般的な心理学用語としてのサイコパス(psychopathは、人間としての自然な感情罪悪感が欠如している反社会的人格者にあたる精神病質者のことを意味する言葉であるのに対して、

後者の日本のSFアニメ作品において用いられているサイコパス(psycho-passと呼ばれる新たな概念は、シビュラシステムによって測定された人間の心におけるあらゆる心理状態性格傾向を指し示す総体的な心の数値のことを意味するといった点に、

こうした一般的な心理学用語日本のSFアニメ作品におけるサイコパスという言葉の主要な意味の違いがあると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:サイコパスとして数値化できない人間の心の内における深淵なる闇の存在と心理学的な概念としてのサイコパスとの関係

前回記事:バウムクーヘンの由来とは?ドイツ語で「木のケーキ」を意味するドイツの伝統的な焼き菓子の名前とトルテとクーヘンの違い

映画・アニメ・漫画のカテゴリーへ

スポンサーリンク
サブコンテンツ

このページの先頭へ