日食と月食の時の太陽と地球と月の位置関係の絶対に忘れない覚え方とは?①天体の大きさ順に並ぶ月食を基準とした覚え方
日食とは、太陽と月と地球がこの順番で一直線に並んでいる時に、太陽の姿が月によって覆い隠されていくことによって少しずつ欠けていって見なくなる天体現象のことを意味するのに対して、
月食とは、太陽と地球と月がこの順番で一直線に並んでいる時に、月の姿が地球の影に隠れていくことによって少しずつ欠けていって暗くなっていく天体現象のことを意味することになりますが、
今回の記事では、
そうした日食と月食と呼ばれるそれぞれの天体現象が観測される時の太陽と地球と月の位置関係のあり方について覚えておくためには、どのような覚え方が効率的で確実な覚え方となると考えられることになるのか?
すなわち、日食と月食の時の太陽と地球と月の位置関係の絶対に忘れない覚え方について考えていってみたいと思います。
日食と月食における太陽と地球と月の位置関係と宇宙空間における天体同士の相対的な位置関係
そうすると、まず、上記の図において示したように、
日食と月食というそれぞれの天体現象が観測されることになる時の太陽と月と地球の位置関係については、
日食の場合には、太陽―月―地球という順番で三つの天体が一直線上に並んでいくことになるのに対して、
月食の場合には、太陽―地球―月という順番で三つの天体が一直線上に並んでいくことになると考えられることになります。
ちなみに、
太陽や地球や月などといった天体が位置することになる宇宙空間においては、どちらの方向が右でどちらの方向が左になるといった上下左右の方向の絶対的な基準は存在せず、
三つの天体が一直線上に位置しているときに、端に位置する一つの天体を基点とした場合、残りの二つの天体のうち、一方の天体の方が他方の天体よりも近くに位置するといった天体同士の間における相対的な位置関係だけが存在すると考えられることになります。
したがって、例えば、
日食が観測される時の三つの天体の位置関係のあり方を、太陽―月―地球と記述しても、それとは逆に、地球―月―太陽と記述しても、それは宇宙空間においてはまったく同じ位置関係のあり方を示すことになり、
それと同様に、
月食が観測される時の三つの天体の位置関係のあり方を、太陽―地球―月と記述しても、それとは逆に、月―地球―太陽と記述しても、やはりまったく同じ位置関係のあり方を示すことになると考えられることになるのですが、
ここでは、便宜的に、
光源にあたる太陽を左端へと位置づけた場合の日食における太陽―月―地球という位置関係の記述あり方と、月食における太陽―地球―月という二つの位置関係の記述のあり方を取り上げたうえで、
それぞれの位置関係のあり方の効率的で確実な覚え方について考えていくことにします。
太陽と地球と月が大きさ順に並ぶ月食における天体の位置関係を基準とした覚え方
そして、
こうした日食と月食における天体の位置関係のあり方に注目していくと、そうした天体の位置関係が人間にとって覚えやすいシンプルな順番で並んでいるのは、日食よりもむしろ月食の方であると考えられ、
月食においては、三つの天体の位置関係は、太陽―地球―月という天体の大きさが大きい順にそのまま並んでいると捉えることができると考えられることになります。
そして、それに対して、
日食における太陽―月―地球という三つの天体の位置関係のあり方は、前述した月食における太陽―地球―月という大きさ順の位置関係のあり方のうち、光源にあたる太陽を除く地球と月という二つの天体の位置関係がひっくり返った位置関係として捉えていくことができると考えられることになります。
つまり、そういった意味では、
こうした日食と月食が観測される時の太陽と地球と月という三つの天体の位置関係の絶対に忘れない覚え方としては、
日食と月食のどちらの場合も、まずは光源にあたる太陽を端っこへと位置づけたうえで、
月食の場合には、そのまま天体の大きさ順に太陽―地球―月という順番で三つの天体が一直線上に並んでいくことになるのに対して、
日食の方は、そうした月食における三つの天体の位置関係のうちの太陽を除く二つの天体にあたる地球と月の位置関係がひっくり返ることによって太陽―月―地球という順番で三つの天体が一直線上に並んでいくことになる
といった形で覚えておくのが最も効率的でシンプルな覚え方となると考えられることになるのです。
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次回記事:日食と月食の時の太陽と地球と月の位置関係の絶対に忘れない覚え方とは?②二つの方法を組み合わせた検算方式の覚え方
前回記事:日食と月食の違いとは?②皆既日食と金環食と部分日食そして皆既月食と部分月食と半影食という六つの天体現象の区分のまとめ
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