歳暮の期間はいつからいつまでなのか?日本古来の暦の区分のあり方に基づく歳暮の期間の具体的な時期についての考察
日本において親戚や恩師あるいは仕事の取引先などといったお世話になった人たちに贈り物をするという年中行事としてのお歳暮の習慣が営まれていく期間にあたる歳暮(せいぼ)とは、
その言葉自体の意味としては、文字通り「歳(とし)の暮れ」すなわち一年における年末の時期を意味する言葉であると考えられることになりますが、
こうした一年における年末の時期のことを意味する歳暮の期間は、日本古来の暦の区分のあり方に基づくと、
具体的にはいつからいつまでの期間がそうした暦の上での歳暮の期間にあたる時期として位置づけられることになると考えられることになるのでしょうか?
年末の時期における暦の節目となる大雪から大晦日までの四つの節日
そうすると、まず、冒頭でも述べたように、
こうしたお歳暮と呼ばれる年中行事が営まれることになる歳暮と呼ばれる暦の期間は、
一年における年末の時期、すなわち、だいたい12月の後半あたりの時期のことを意味する期間として位置づけられることになると考えられることになります。
そして、
二十四節気などの日本古来の暦の区分のあり方に基づくと、こうした年末の時期においては、まずは、
一年のなかで冬が深まっていくことによって多くの雪が降り積もっていくようになる時期とされている12月7日ごろの大雪(たいせつ)と呼ばれる節気に続いて、
新たな年の正月を迎える準備を始める区切りとなる日のことを意味する12月13日ごろの正月事始め(しょうがつごとはじめ)と呼ばれる節日が続いていくことになり、
さらに、その後に、
一年のなかで南中時における太陽の高度が最も低くなることによって、一日における昼の長さが一番短くなる日となる冬の季節の中心となる節気にあたる12月22日ごろの冬至(とうじ)の日が訪れたのち、
一年の終わりの日のことを意味する12月31日の大晦日(おおみそか)の日を迎えることによって一年が終わり、翌日からは新たな年の正月を迎えていくことになると考えられることになるのです。
日本古来の暦の区分のあり方に基づく歳暮の期間の具体的な時期とは?
それでは、次に、
こうした日本古来の暦の区分のあり方に基づいて考えていくと、
歳暮と呼ばれる一年における年末の時期のことを意味する言葉は、具体的にはいつからいつまでの期間のことを意味する言葉として位置づけられることになるのか?ということについてですが、
それについては、まず、
そうした一年における年末の時期としての歳暮の期間の終わりの日となる日付については、
文字通り、一年の終わりの日としての年末の最終日のことを意味する12月31日にあたる大晦日の日がそうした歳暮の期間の終わりの日として位置づけられることになるというのはいいとして、
そうした歳暮の期間のはじまりの日となる日付については、前述したように、一年における年末の月にあたる12月のうちに位置づけられている大雪と冬至そして正月事始めといった暦の区分点となる三つの日が、
そうした歳暮の期間のはじまりの日として位置づけられることになる具体的な候補となる日として位置づけられることになると考えられることになります。
そして、そのなかでも、
こうした歳暮と呼ばれる期間は、一年の終わりにあたる年末の時期のことを意味する期間であると同時に、その次の新しい一年のはじまりにあたる正月の準備を整えていく時期としての意味合いも強いと考えられることになるので、
そういった意味では、
こうした一年における年末の時期のことを意味する歳暮の期間の具体的な時期としては、
新たな年の正月を迎える準備を始める区切りとなる日のことを意味する正月事始めと呼ばれる12月13日ごろの時期から、一年の終わりの日のことを意味する大晦日(おおみそか)にあたる12月31日までの期間が、
そうした歳暮の期間にあたる時期として位置づけられることになるというのが最も妥当な解釈のあり方であるとも考えらえることになるのです。
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