おとめ座の星の名前の由来とは?「泉の女神」や「ぶどうを摘む女」といった女神や女性に関わる名を持つ星々

黄道十二星座の一つとして位置づけられている乙女座(おとめざ)は、黄道十二宮における処女宮(しょじょきゅう)の領域とも結びつけられることによって、

二十四節気のうちの処暑から秋分の頃までの時期にあたる 823日から922までの31日間の期間を司る星座としても位置づけられることになるのですが、

天文学において、こうしたおとめ座を構成する主要な星としては、具体的にどのような星の名前が挙げられることになると考えられることになるのでしょうか?

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おとめ座を構成する主要な六つの星の名前と具体的な由来

おとめ座を構成する主要な六つの星

そうすると、まず、

こうした日本語ではおとめ座、英語ではVirgo(ヴァーゴ)と呼ばれる星座は、現代の天文学においては、全部で212個ほどの恒星によって構成されている星座として位置づけられることになるのですが、

こうしたおとめ座を構成している様々な星々のうち、地球から見たとき比較的明るくて大きい星として観測されることになる主要な星の名前を挙げていくと、

スピカポリマザヴィヤヴァミネラウバヴィンデミアトリックスヒージーといった全部で六つの星の名前を挙げていくことができると考えられることになります。

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こうしたおとめ座を構成する主要な六つの星のうち、はじめに挙げた

スピカ(Spicaは、ラテン語において「麦の穂」あるいは「矢じりのように尖った麦の穂先」といった意味を表す言葉が名前としてつけられたおとめ座を構成する星々のなかでは最も明るい一等星の恒星として位置づけられることになり、

その次に挙げた

ポリマ(Porrimaは、ローマ神話における泉の女神の名がつけられた三等星の恒星として位置づけられることになります。

そして、それに対して、

ザヴィヤヴァ(Zavijavaは、アラビア語において「角(かど)」を意味するzāwiyat (ザウィヤット)という単語に由来する名前を持つ星であり、

ミネラウバ(Minelauvaは、アラビア語において「中央」を意味するmin(ミン)という単語と、アラビア語における28の星宿のうちの13宿であるal-ʿawwāʾ(アル・アワ)が結びついてできたmin al-ʿawwāʾ(ミン・アル・アワ)という言葉に由来する名前を持つ星として位置づけられることになります。

星宿(せいしゅく)あるいは月宿(げっしゅく)と呼ばれる言葉は、天球上の太陽の通り道である黄道に対して、天球上の月の通り道に当たる白道28あるいは27の領域へと分割した月の運行に基づく天球の区分のあり方として定義されることになります。

そして、その次に挙げた

ヴィンデミアトリックス(Vindemiatrixは、ラテン語において「ぶどうを摘む女」を意味する言葉が名前としてつけられた星、

ヒージー(Hezeは、ベクバル星図と呼ばれる1947年にチェコスロバキアの天文台において製作された緻密な星図において記載されていた詳細不明な星の名前がのちにそのまま正式名称とされることになった星としてそれぞれ位置づけられることになると考えられることになるのです。

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四つの恒星が構成する逆T字型の星座の形と「泉の女神」や「ぶどうを摘む女」といった女神や女性に関わる名を持つ星々

そして、

こうしたおとめ座を構成している主要な星々を線でつなげて星座の形を描いていく場合には、

前述した主要な六つの星のなかでも特にスピカと呼ばれる一等星に分類される明るい恒星を基点として

スピカポリマザヴィヤヴァヴィンデミアトリックスという四つの星を結ぶ線T字型となるような形で、上記の図において示したような星座の形が描かれていくことになると考えられることになります。

そして、

こうしたおとめ座を構成する星の名前を順番に見ていくと、そうした星々のうちには、

ローマ神話における泉の女神の子を意味するポリマや、ラテン語において「ぶどうを摘む女」のことを意味するヴィンデミアトリックスといった女神や女性に関する名前を持った星が多く含まれていると考えられることになるのです。

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次回記事:てんびん座の星の名前の由来とは?「天秤の二つの皿」を象徴する二つの星と地球から見える宇宙最古の星

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