しし座の星の名前の由来とは?ライオンの心臓と頭と鬣(たてがみ)を象徴する獅子座を構成する主要な八つの星々

黄道十二星座の一つとして位置づけられている獅子座(ししざ)は、黄道十二宮における獅子宮(ししきゅう)の領域とも結びつけられることによって、

二十四節気のうちの大暑から処暑の頃までの時期にあたる 723日から822までの31日間の期間を司る星座としても位置づけられることになるのですが、

天文学において、こうしたしし座を構成する主要な星としては、具体的にどのような星の名前が挙げられることになると考えられることになるのでしょうか?

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しし座を構成する主要な八つの星の名前と具体的な由来

しし座を構成する主要な八つの星

そうすると、まず、

こうした日本語ではしし座、英語ではLeo(リオ)と呼ばれる星座は、現代の天文学においては、全部で156個ほどの恒星によって構成されている星座として位置づけられることになるのですが、

こうしたしし座を構成している様々な星々のうち、地球から見たとき比較的明るくて大きい星として観測されることになる主要な星の名前を挙げていくと、

レグルスデネボラアルギエバゾズマアダフェラシェルタンアルテルフラサラスといった全部で八つの星の名前を挙げていくことができると考えられることになります。

・・・

こうしたしし座を構成する主要な八つの星のうち、はじめに挙げた

レグルス(Regulusとは、ラテン語において「王子」または「小さな王」を意味する言葉が名前としてつけられた星であり、

別名ではラテン語において「獅子の心臓」すなわち「ライオン・ハート」といった意味を表すコル・レオニス(Cor Leonisという呼び名が用いられることもあるしし座を構成する星々のなかでは最も明るい一等星の恒星として位置づけられることになります。

そして、その次に挙げた

デネボラ(Denebolaとは、アラビア語において「獅子の尾」といった意味を表すðanab al-asad(ダナブ・アル・アサド)という言葉に由来する名前を持つしし座を構成する星々のなかでは二番目に明るい二等星の恒星として位置づけられることになり、

それに対して、

アルギエバ(Algiebaは、アラビア語において「額(ひたい)」を意味するal-jabha(アル・ジャブハ)という言葉に由来する名前を持つしし座を構成する星々のなかでは三番目に明るい二等星の恒星として位置づけられることになります。

そして、その次に挙げた

ゾズマ(Zosmaは、ギリシア語において「腰布」を意味するζωσμα(ゾズマ)という言葉に由来する名前を持つ星、

アダフェラ(Adhaferaは、アラビア語において「髪の束」「鬣(たてがみ)」のことを意味するal-afīra(アル・ダフィラ)という言葉に由来する名前を持つ星、

シェルタン(Chertanは、アラビア語において2つの小さなあばら骨」といった意味を表すal-khurtān(アル・クルタン)という言葉に由来する名前を持つ星、

アルテルフ(Alterfは、アラビア語において「一瞥(いちべつ)」「眼差し(まなざし)」といった意味を表すal-arf(アル・タルフ)という言葉に由来する名前を持つ星、

ラサラス(Rasalasは、アラビア語において「ライオンの頭」を意味する ra’s al-‘asad aš-šamālī(ラス・アル・アサド・アッサマリー)に由来する名前を持つ星としてそれぞれ位置づけられることになると考えられることになるのです。

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ライオンの心臓と頭と鬣(たてがみ)を象徴するしし座の星々

そして、

こうしたしし座を構成している主要な星々を線でつなげて星座の形を描いていく場合には、

前述した主要な八つの星のなかでも特に、レグルスデネボラアルギエバというしし座を構成する一等星と二等星に分類される三つの明るい星を基点として、

上記の図において示したような星座の形が描かれていくことになると考えられることになります。

そして、

こうしたしし座を構成する星々の名前を順番に見ていくと、

しし座を代表する星にあたる一等星の恒星である「ライオンの心臓」とも呼ばれるレグルスがしし座の基点となる地点に位置していて、そこから左の方向には「ライオンの尾」の部分にあたるデネボラが位置しているのに対して、

上の方向へと向かっていくと、「ライオンの鬣(たてがみ)」にあたるアダフェラや、「ライオンの頭」を意味するラサラスといった星が位置していて、

さらに、その少し先には、「ライオンの眼差し」を意味するアルテルフという名の小さな星が位置しているといった形で、

こうしたしし座を構成する主要な八つの星が互いに結びつけられていくことになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:おとめ座の星の名前の由来とは?「泉の女神」や「ぶどうを摘む女」といった女神や女性に関わる名を持つ星々

前回記事:かに座の星の名前の由来とは?五つの恒星が構成する逆Y字型の星座の形と右横に添えられた「マフラー」を意味する小さな星

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