ノロウイルス汚染物を処理する手順の流れとは?ノロウイルス対策⑨

今回は、ノロウイルスに汚染された吐物などの汚染物を処理するときの手順について、詳しく見ていきたいと思います。

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ノロウイルスの汚染物を処理するときの手順とは?

ノロウイルスに汚染された吐物などの汚染物を処理するときには、以下のように、
細心の注意をはらいながら処理をおこなう必要があります。

の手順を詳しく記すと、以下のような流れになります。

① 汚染物用のビニール袋2枚用意しておき、使う分のティッシュペーパータオルも予め多めに箱から取り出して用意しておく。

使い捨てマスクビニール手袋を、肌との間にすき間ができないようしっかりと着用する。

③ 汚染物の上にティシュなどをかけてから、周りに飛び散らないように注意しながら、
ペーパータオルや多めのティシュなどで静かに汚染物を拭き取り、
目につく汚染物をすべてビニール袋の中に入れてから、上にティッシュなどを数枚敷いておく。

④ 事前に200ppm次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用意していなかった場合は、ここでいったんビニール手袋だけをとって、次亜塩素酸ナトリウム水溶液作りに取り掛かります。
[su_box title=” 200ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液のつくり方” style=”soft” box_color=”#0c06ec” title_color=”#e5fefe”]
⑴ 500ml入りのペットボトルなどを用意する。
水500mlに対して塩素系漂白剤(キッチンハイターや衣料用ハイターなど)を2cc(小さじ2分の1弱)入れれば、200ppm次亜塩素酸ナトリウム水溶液ができます。

なお、前にも書きましたが、塩素系漂白剤は、酸性の洗剤などと混ぜると有毒な塩素ガスが発生して大変危険です
したがって、漂白剤を薄める容器には、他の洗剤の空容器を使い回すといった横着は絶対せず、バケツや普通の飲用ペットボトル水でよくすすいだものを使いましょう。[/su_box]
⑤ ビニール手袋をした状態で、200ppm次亜塩素酸ナトリウム水溶液(作れない場合は、通常の洗剤などで代用)を、
汚染物があった周辺の床全体に広く浸すように撒き
ペーパータオルやティシュなどでしっかり拭き取ります

⑥ 床などを拭くのに使ったペーパータオルティシュも、汚染物を入れたビニール袋の中に入れ、ビニール袋の口をきつく結んで密封する

⑦ まずビニール手袋を外して、残していたもう一つのビニール袋に入れ、
次に、マスクも外して、同じビニール袋の中に入れる

⑧ 最後に、汚染物を密封したビニール袋ごと、ビニール手袋とマスクが入ったビニール袋の中に入れて口を結んで密閉し、汚染物をビニール袋で二重に密閉する

以上が、汚染物を処理するときの詳しい手順です。

ノロウイルス汚染物を処理した後にすることは?

汚染物を密封した二重のビニール袋は、
生ゴミ用のゴミ入れなど、家の中、あるいはベランダや庭などがあれば家の外のなるべく隔離されたスペースに一時的に置いておいて
後でまとめて捨てるようにすればいいでしょう。

そして、汚染物が入ったビニール袋を所定の位置に置いて、汚染物の処理を完了した後は
患者の部屋やトイレに行った時と同様に、すぐに洗面台へと向かい、しっかり念入りに手洗いをするようにします。

また、毎回でなくてよいので、
だいたい1日1回くらい、あるいは、トイレの汚れが気になったときなどに、

トイレの便器レバーなどを、200ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液で軽く拭き掃除しておくと、より予防効果が上がります。

次回のシリーズ「ノロウイルス対策⑩」は、患者の部屋やトイレなどのレッドゾーンから退出した後や、汚染物の除染処理後におこなう、感染予防のための手洗い、について考えてみたいと思います。

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まとめ

ノロウイルス汚染物を処理する手順は、ステップが多くて1度では覚えにくいので、
全体の流れを一続きの文章にして、もう一度確認しておきましょう。

汚染物用のビニール袋2枚と、ティシュやペーパータオルも予め用意しておき、
使い捨てマスクとビニール手袋をしっかりと着用して、
汚染物が飛び散らないように注意しながら、ペーパータオルや多めのティシュなどで拭き取り、汚染物をビニール袋の中に入れ、上にティッシュなどを数枚敷いておきます。

事前に作っておいた200ppmの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を、汚染物があった周辺の床全体に撒き、ペーパータオルやティシュなどで拭き取り、
使ったペーパータオルやティシュも、汚染物を入れたビニール袋の中に入れ、ビニール袋の口をきつく結んで密封します。

ビニール手袋とマスクを外してもう一つのビニール袋の中に入れ、汚染物を密封したビニール袋ごと、そのビニール袋の中に入れて汚染物を二重に密閉します。

ノロウイルスの汚染物を外して処理した後のビニール袋は、隔離されたスペースに一時的に置いておいて、後でまとめて捨てましょう。
汚染物の処理を完了した後は、すぐにしっかり手洗いをします。

また、1日1回くらい、トイレの便器やレバー、床などを、次亜塩素酸ナトリウム水溶液で拭き掃除しておくと、より予防効果が上がります。

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