雑煮にはどんな材料を入れればいいの?地域ごとの特色は?雑煮考②

前回の、正月に雑煮を食べるのはなぜ?地域によって違うの?(雑煮考①)の話の続きです。

今回は、雑煮にはどんな材料を入れればいいのか、
また、地域ごとにどんな特色があるのか、についてまとめてみたいと思います。

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雑煮には餅のほかにどんな材料を入れればいいの?

さて、雑煮とは、「お餅を主な材料とした汁物の料理」、のことですから、
餅の他に、いろいろな具材を入れなければなりません。

一体、どんな材料を入れればいいんでしょう?

調べてみると、いやいや、実にいろいろたくさんの材料が、
それぞれの地域で使われていることに驚きます。

地域ごとに、雑煮に入れる具材を見てみましょう。

東北・関東地方はどんな材料をいれるの?

まずは、東北・関東地方です。

●宮城県の仙台雑煮は、
冷凍しておいたダイコン・ニンジン・ゴボウを千切りにし、
凍み豆腐、からとり、セリ、かまぼこなどを入れるそうです。
からとりとは、里芋の茎を干したもののことです。

●千葉県北部と茨城県の一部の下総雑煮は、
鶏肉・ダイコン・ニンジン・サトイモ・ゴボウ・コンニャク・青菜などを入れます。

●千葉県東部は、
ニンジンと油揚げの細切りを入れ、ハバノリをたっぷりかけて食べます。

●東京の江戸雑煮は、
シイタケ・かまぼこ・なると巻きに、ゆでた小松菜と海苔をのせます。

と、ここまで見ただけでも、
地域によってだいぶ違っているのが分かりますね。

でも、ニンジンとゴボウとかまぼこは、比較的よく使われているのかな?

中部地方はどんな材料をいれるの?

次は、中部地方を見てみましょう。。

●新潟県の越後雑煮は、
鮭の頭や身に、ダイコン・ニンジン・ゴボウ・長ネギ・ぎんなん・コンニャクなどを入れるそうです。

●長野県の信州雑煮は、
塩ブリと、ダイコン・ニンジン・サトイモ・ミツバを入れます。

●長野県の佐久地方雑煮は、
素焼きしたウグイの稚魚とセリを入れます。

●愛知県の尾張雑煮は、
青菜と呼ばれる小松菜によく似たものを入れて、
煮たあとに削り節をかけて食べるそうです。

ここでも、ダイコンとニンジンは、よく使われているのかな?

近畿地方はどんな材料をいれるの?

続いて、近畿地方です。

●京都の雑煮は、
アワビ・ナマコ・ダイコン・親イモ・子イモ・コンブ・たたきゴボウを入れます。
親イモ・子イモは、どちらも里イモです。

里イモは、親イモに寄りそうように子イモがたくさんできます。孫イモもできます。
里イモは、子孫繁栄の縁起物として、お正月の料理にはよく使われますよね。

たたきゴボウは、味の染み込みをよくするために、すりこぎや包丁の背でゴボウをたたいたものです。
運を開く、という意味で、開きゴボウともいわれます。

●奈良県の雑煮は、
サトイモ・ダイコン・豆腐を入れて白一色にする家庭と、
ニンジンを加えて紅白にする家庭があるそうです。

ふむ。やはり、ダイコンとニンジンですか。

中国・九州地方はどんな材料をいれるの?

最後は、中国・九州地方を見てみましょう。

●広島では、
牡蠣(かき)を入れるところがあるんだそうです。
牡蠣鍋になっちゃうのかな?

●福岡県とその近隣では、
カツオ菜や塩ブリなどをいれるそうです。
カツオ菜とは、高菜の一種です。

●長崎県長崎市では、
ブリ、鶏肉、かまぼこ、高野豆腐、ニンジン、しいたけ、ギンナン、唐人菜、などを、
7品から15品、必ず奇数にして入れるんだそうです。
唐人菜は、長崎白菜のことです。
具材を奇数にするのは、陰陽道の「奇数は陽の数」とする考えからですね。

●島原市近隣では
具雑煮といって、季節にかかわらず一年中食べられるんだそうです。
うーーん、いいなあ!

●宮崎県では、
ニンジン、ゴボウ、しいたけなどの野菜に、しし肉を入れるそうです。
しし肉とは、イノシシの肉のことで、牡丹(ぼたん)肉ともいいます。
昔は、山鯨(やまくじら)ともいわれていました。

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雑煮に入れる材料は地域によってさまざまです

以上、見てきたように、
雑煮に入れる具材は地域によってさまざまです。

その土地の特産物を入れるなど、
ほんとに、地域ごとに特色がありますね。

ということは、
要するに、餅を入れて煮さえすれば、あとは何を入れてもいいんですね。

なるほど、それで分かりました。
雑煮を、なぜ雑煮というのか。

雑煮は、読んで字のごとく、
餅に、「雑なもの」を入れて「煮たもの」。

「雑なもの」と言ってるんだから、それこそ何でもあり、ですよね。

汁の味付けも、しょうゆ汁仕立て、みそ汁仕立て、だけではなく、
あずき仕立てや、納豆汁仕立てもあるということですから、自由ですね。

さあ、雑煮は、味付けも具材も、まったく自由です。
そうと分かったら、あなたも、
「我が家独自」の雑煮を、作ってみませんか?

まとめ

雑煮に入れる材料は、
東北・関東地方は、ダイコン・ニンジン・ゴボウ・かまぼこなど、
中部地方は、ダイコン・ニンジン・セリ・青菜など、
近畿地方は、サトイモ・ダイコンなど、
中国・九州地方は、ブリ・ニンジン・しいたけなど、です。

地域によって、さまざまな、その土地の特産物を入れた、
特色のある雑煮になっています。

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