ヘラクレスの名前の由来とは?古代ギリシア語において「女神ヘラの栄光」のことを意味する語源的な意味とギリシア神話の記述

前回の記事でも書いたように、ギリシア神話英雄ヘラクレスは、彼の人生に長くつきまとって彼のことを常に苦しめ続けていくことになる女神ヘラから狂気を吹き込まれることによって、

彼の最初の妻であったメガラとの間に生まれた三人の息子たちを自らの手炎で焼き殺してしまうことになるのですが、

こうした英雄ヘラクレス女神ヘラとの関係のあり方についてさらに詳しくひも解いていくと、

そもとも、そうした「ヘラクレス」という名前自体の由来が、女神ヘラとの深い因縁を示すものとなっていると考えられることになります。

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古代ギリシア語において「女神ヘラの栄光」のことを意味するヘラクレスという名前の語源的な意味

そうすると、まず、

英雄ヘラクレスの名は、古代ギリシア語ではΗρακλήςとつづられることになり、こうした古代ギリシア語におけるΗρακλής(ヘラクレス)という言葉は、

女神ヘラのことを意味するἭρα(ヘラ)という固有名詞と、「栄光」「名誉」のことを意味するκλέος(クレオス)という名詞が結びつくことによってできた言葉であると考えられることになります。

つまり、そういった意味ですは、

ギリシア神話英雄ヘラクレスのことを意味する「ヘラクレス」という名前は、その言葉自体の古代ギリシア語における大本の語源的な意味においては、

「女神ヘラの栄光」あるいは「女神ヘラによって名声を得る者」といった意味を表す言葉であったと考えられることになるのです。

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ギリシア神話においてアルケイデスという元の名前がヘラクレスへと変えられた理由とは?

ちなみに、ギリシア神話の物語のなかでも、

英雄ヘラクレスは彼が生まれた当初は、彼の生みの母であるアルクメネによって、ヘラクレスではなくアルケイデスという名で呼ばれていたと書かれている箇所もあり、

その後、

女神ヘラから狂気を吹き込まれることによって、テーバイの王女メガラとの間に生まれた三人の息子たちを自らの手炎で焼き殺してしまうことになったのち、

失意のうちにテーバイの都を追放されて放浪の旅へと赴いていくことになったこの男がデルポイの神殿を訪れた際に、

ピューティアと呼ばれるデルポイの巫女たちが、これから彼が歩んで行くべき新たな道神託の言葉を通じて指し示していくなかで、

彼のことをはじめてヘラクレスという名で呼ぶことになったとも語られていくことになります。

つまり、

それまでの人生においては、彼が生まれと時名付けられた名前であったと考えられるアルケイデスという名を名乗っていたと考えられる英雄ヘラクレスは、

その後、

女神ヘラによってその人生を大きくねじ曲げられることになってしまい、それによって、彼は様々な難行や苦行へと立ち向かっていく困難な道を歩んで行くことを運命づけられてしまうことになったものの、

彼はそうした女神ヘラによって歩むことを強いられることになった苦難の道のなかで、のちにヘラクレスの十二の功業として知られることになるような数々の偉業を成し遂げていくことにもなったため、

そうした女神ヘラ残酷な仕打ちによって彼がその後の人生において歩んで行くことになった英雄としての栄光の道を予見したデルポイの巫女たちによって、

それまではアルケイデスという名で呼ばれていた彼のことが新たにヘラクレスという名で呼ばれていくことになったとも考えられることになるのです。

・・・

次回記事:ヘラクレスの十二の功業とは?①ギリシア各地をめぐる七つの功業の概要とペロポネソス半島を中心とする旅の軌跡

前回記事:ヘラクレスの三人の妻とは?メガラとデイアネイラとヘーベーという王女と女神たちとの結婚生活とその後の壮絶な人生

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