古代ギリシア最強のレスラーとは?クロトンのミロンと哲学者ピタゴラスとの関係と最強の肉体と至高の知を兼ね備えた子孫たち

前回の記事で書いたように、古代ギリシアオリンピアの祭典を中心とする古代のオリンピックにおいては、

古代ギリシア語ではパレーと呼ばれることになる古代のボクシングにあたる競技が行われていたと考えられることになるのですが、

それでは、

こうした古代オリンピックにおけるレスリング競技歴代の優勝者のなかでも、特に秀でた戦績印象的な逸話によってその名が広く知られていたと考えられる人物、

すなわち、古代ギリシアにおける有名なレスラーとしては、具体的にはどのような人物の名が挙げられることになると考えられることになるのでしょうか?

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古代ギリシアにおける最も有名なレスラーとは?危険な関節技の使い手として恐れられたメッセネのレオンティコス

そうすると、まず、

こうした古代オリンピックにおけるレスリング競技歴代の優勝者のなかでも、その名がギリシアの全土へと広く知れ渡っていた考えられる古代ギリシアにおける最も有名なレスラーたちの名前としては、

メッセネのレオンティコスクロトンのミロンという二人の人物の名が挙げられることになると考えられることになります。

そして、このうち、

前者のメッセネのレオンティコス(Leontiskos of Messeneは、現在のイタリアのシチリア島の北東部に位置するギリシア植民都市であったメッセネ(現在のメッシーナ)の生まれのレスラーであり、

彼は、紀元前456紀元前452に行われた古代オリンピック81回大会82回大会2大会連続で優勝者となった人物としてオリンピック史にその名を残していくことになるのですが、

その一方で、

レオンティコスは、対戦相手を仕留める時に、相手の指や手首を極めて関節を破壊することによって、相手を戦闘不能にしてしまう技を得意技としていたため、

そうした対戦相手となった選手のレスラー生命をも奪いかねない危険な業の使い手として人々に恐れられることによって名を上げていくことになっていった人物であったとも考えられることになるのです。

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古代ギリシア最強のレスラーであったクロトンのミロンと古代ギリシア随一の賢者であった哲学者ピタゴラスとの関係

そして、それに対して、

後者のクロトンのミロン(Milon of Crotonは、イタリア半島南端に位置するギリシア植民都市であったクロトンの生まれのレスラーであり、

彼は、紀元前540に行われた古代オリンピック60回大会において初優勝をおさめたのち、その後の紀元前51666回大会までの間に合計で6にわたってオリンピックの優勝者となった人物としてオリンピック史にその名を残していくことになるのですが、

ミロンは、レスリングの巧みな技だけではなく、並外れた怪力によっても広く知られていた人物でもあり、この地で語り伝えられている逸話によれは、

彼は、誰にも負けることがない強い力を得るために、子供の頃から生まれたばかりの子牛を持ち上げて運んでいくことを日々の鍛錬として自らに課し続けていたので、

成長して大人になると、彼と同じように大きく育った大人の雄牛軽々と持ち上げるような怪力を手にすることになっていたとも語られていくことになります。

また、

こうした古代ギリシアにおける最強のレスラーであったミロンの出身地にあたるクロトンは、古代ギリシア随一の賢者にしてピタゴラスの定理(三平方の定理)などで有名な数学者でもあった哲学者ピタゴラス長く暮らしていた土地でもあり、

ある時、

ミロンピタゴラスが同じ饗宴の場へと招かれて食卓を共にしていると、突然、宴会場の柱が折れ屋敷の屋根ピタゴラスの頭上へと彼のことを押し潰そうと迫ってくることになります。

すると、

急いでピタゴラスのもとへと駆けつけてきたミロンが、天空を自らの双肩で支えているとされるギリシア神話巨人アトラスのように、今にも崩れそうになる屋敷の屋根を自らの強靭な肩と腕力によって支え持ち

ピタゴラスがその場を無事に逃げ出していくことができるようになるまで屋根を支え続けることによって、ピタゴラスの命を救うことになったとも語られて、

このことに深く感謝して、彼のことを力と技に優れるだけではなく、勇気も兼ね備えた人物として認めたピタゴラスは、自らの娘であったマイアを、ミロンのもとへと引き合わせて、二人は結婚することになり、

その後、二人の間には、古代ギリシアにける最強のレスラーであったミロンと、古代ギリシア随一の賢者であったピタゴラスの血を引く

最強の肉体至高の知とを兼ね備えた子孫たちが生まれていくことになっていったとも語り伝えられていくことになるのです。

・・・

次回記事:古代オリンピックにおけるパンクラチオンの具体的な競技内容とは?古代ギリシア語におけるパンクラチオンの意味と勝敗の規定

前回記事:古代オリンピックのレスリング競技の具体的な競技内容とは?古代ギリシアの第一の格闘競技としてのレスリングの位置づけ

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