オーストラリアを象徴する色が緑と黄色である理由とは?春の訪れを祝うワトルの日とオーストラリアの国章と国花

オーストラリアの国旗は、青地を背景に左上にはイギリスとのつながりを象徴するユニオンフラッグと呼ばれるイギリスの国旗が配置され、右側には国土が南半球にあることを象徴する南十字星五つの白い星の姿で描かれている青を基調とするデザインとなっていますが、

その一方で、

ラグビーサッカーさらにはオリンピック競技といったスポーツなどにおいてオーストラリアの選手が着ているユニフォームチームカラーには、多くの場合、緑と黄色を基調としたデザインが採用されているように、

オーストラリアという国家を象徴する色、すなわち、ナショナルカラーとしては、国旗に使用されている青や白や赤といった色よりも、こうした緑や黄色といった色が用いられる場合の方が多いと考えられることになります。

それでは、このように、

オーストラリアを象徴する色として緑と黄色という国旗に含まれていない色が用いられていることには具体的にどのような理由があると考えられることになるのでしょうか?

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オーストラリアの国章に描かれているオーストラリアの国花としてのワトルと呼ばれるアカシアの花

そうすると、まず、

こうしたオーストラリアを象徴する色として位置づけられている緑や黄色といった色については、国旗よりも国章のデザインに方に、その直接的な由来を求めていくことができると考えられ、

国家を象徴する紋章であるオーストラリアの国章においては、オーストラリア固有の動物であるカンガルーエミューと共に、オーストラリアを象徴する国花にもあたるオーストラリアでは一般的にワトル(Wattleと呼ばれているアカシアの花が描かれていくことになります。

そして、

こうしたオーストラリアの国章にも描かれているオーストラリアの国花にあたるゴールデン・ワトル(Golden wattleとも呼ばれるアカシア属の花は、

その名の通り、青々と大きく伸びた緑の葉と共に、光り輝くゴールドの花を房になって咲かせていくことになるため、

そうしたオーストラリアの国花にあたるワトルの花の色にあたる緑とゴールド、そして、その代用にあたる緑と黄色といった色がオーストラリアという国家そのものを象徴する色としても位置づけられていくようになっていったと考えられることになるのです。

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春の訪れを祝うワトルの日と日本における桜の花との関係

ちなみに、

国土が南半球に位置するオーストラリアでは、日本では秋がはじまる時期にあたる9月頃の時期に春がはじまっていくことになりますが、

そうしたオーストラリアにおける春の始まりの日にあたる91は、オーストラリアではワトルの日(Wattle Dayと呼ばれる祝日として位置づけられていて、

こうしたワトルの日は、人々がちょうどこの時期に花を咲かせていくことになるワトルに代表されるアカシアの花や、その葉や枝をとって身につけていくことによって、春の訪れを祝うと共に、そうした国を象徴する花の姿を通じて国家への愛国心を示す日としても位置づけられることになります。

つまり、そういった意味では、

こうしたオーストラリアの国花にあたるワトルの花は、ちょうど日本における桜の花と同じように、春の訪れを告げる花であると同時に、国を象徴する花としてもオーストラリアの人々に広く愛されていると考えられることになるのです。

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以上のように、

オーストラリアを象徴する色として緑と黄色あるいはゴールドといったオーストラリアの国旗には含まれていない色が用いられている具体的な理由については、

黄色については、オーストラリアの国章にも描かれているオーストラリアの国花にあたるゴールデン・ワトルと呼ばれるアカシアの花の光り輝くゴールドまたは黄色の花の色のイメージ、

については、そうしたオーストラリアの国花にあたるワトルの花の青々と大きく伸びた緑の葉の色のイメージと、オーストラリアの国土の多くの部分を占めているステップ気候草原地帯のことを示す色といったイメージから、

こうした緑と黄色という二つの色がオーストラリアという国家を象徴する色、すなわち、オーストラリアのナショナルカラーとして位置づけられていくことになっていったと考えられることになるのです。

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次回記事:ブラジルの国名の由来とは?「赤く燃える木」を意味するポルトガル語おける国名の由来と「オウムの地」と「ヤシの木の地」

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