日食と月食の違いとは?①太陽と地球と月の位置関係に基づく四つの具体的な特徴の違い

日食と月食の違いについて、一言でいうと、

日食とは、太陽の姿が太陽と地球の間に位置する月の姿によって覆い隠されていくことによって少しずつ欠けていって見なくなる天体現象のことを意味するのに対して、

月食とは、月の姿が太陽と月の間に位置する地球の影に隠れていくことによって少しずつ欠けていって見なくなる天体現象のことを意味する概念として定義されることになると考えられることになります。

そして、

こうした日食と月食と呼ばれる二つの天体現象のあり方は、太陽と地球と月の位置関係においては、具体的に以下のような位置関係にある時に地球上から観測されることになる天体現象として、それぞれ区別していくことができると考えられることになります。

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日食と月食における太陽と地球と月の位置関係の違い

日食と月食における太陽と地球と月の位置関係の違い

そうすると、まず、

上記の二つの図のうちの上側の図で示したように、

日食は、太陽と月と地球がこの順番において一直線に並んでいる時に、月の影の領域の内へと入っていくことになる地球上の観測地点において見ることができる天体現象であるのに対して、

上記の二つの図のうちの下側の図で示したように、

月食は、太陽と地球と月がこの順番において一直線に並んでいる時に、月を見ることができる夜の側に位置する地球上の観測地点において見ることができる天体現象として位置づけられることになると考えられることになります。

つまり、

こうした日食と月食が観測されることになる時の太陽と地球と月の位置関係においては、上述したように、

日食の場合には、太陽と月と地球がこの順番で一直線に並ぶことによって、太陽と地球との間に位置する月の影の領域のうちへと地球上の観測地点が入っていくことになり、

それによって、太陽の姿がそうした太陽と地球との間に位置する月の姿によって覆い隠されていくことになるのに対して、

月食の場合には、太陽と地球と月がこの順番で一直線に並ぶことによって、太陽と月との間に位置する地球の影の領域のうちへと月という天体全体が入っていくことになり、

それによって、月の姿がそうした太陽と月との間に位置する地球の影によって覆い隠されていくことになると考えられることになるのです。

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日食と月食における三つの具体的な特徴の違い

また、

上記の図における日食と月食がそれぞれ観測される時の太陽と地球と月の位置関係のあり方に基づいて地球上から観測されることになる月の満ち欠けのあり方においては、

日食が起こる日は、地球から見て太陽と月が同じ方向へと位置づけられることによって、月の満ち欠けにおいては新月の日となるのに対して、

月食が起こる日は、地球から見て太陽と月が正反対の方向へと位置づけられることによって、月の満ち欠けにおいては満月の日の月の姿が観測されることになると考えられることになります。

そして、

前者の日食が起こる瞬間においては、新月の時の黒い月の姿によって太陽が覆い隠されていくことによって、文字通り真っ暗な黒い太陽の姿が観測されていくことになると考えられることになるのですが、

それに対して、

後者の月食が起こる瞬間においては、太陽からの光が地球の大気圏を通過していく際に光の散乱と屈折の影響を受けることによって、一部の波長の長い赤い光が本来は地球の影の内に入っているはずの月の位置まで到達していくことになるため、

実際には観測においては、完全には真っ暗ではない薄暗く赤い色をした月の姿が観測されるケースが多いと考えられることになるのです。

・・・

そして、以上のように、

こうした日食と月食と呼ばれる二つの天体現象における具体的な特徴の違いについて、一言でまとめると、

日食は、太陽と地球と月がこの順番で一直線に並んでいる時に、新月の状態にある月の姿によって太陽の姿が覆い隠されていくことによって真っ暗な黒い太陽の姿が観測されることになる天体現象であるのに対して、

月食は、太陽と地球と月がこの順番で一直線に並んでいる時に、満月の状態にある月の姿が地球の影によって覆い隠されていくことによって薄暗く赤い色をした月の姿が観測されることになる天体現象であるといった点に、

こうした日食と月食における全部で四つ主要な特徴の違いを見いだしていくことができると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:日食と月食の違いとは?②皆既日食と金環食と部分日食そして皆既月食と部分月食と半影食という六つの天体現象の区分のまとめ

前回記事:月食で赤い色をした月が観測される理由とは?粒子と波という光の二重の性質に基づく具体的な説明

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