中秋の名月とは何か?旧暦の8月15日に一年で一番美しい月が見られる三つの理由

「中秋の名月」とは、旧暦の7月から9月までの秋の季節の期間のちょうど真ん中の日にあたる旧暦の815に見られる美しい月のことを意味する言葉ですが、

こうした秋の季節の真ん中に位置づけられている日である旧暦の815に、日本や中国といった東アジアを中心とする地域において、

一年のなかで一番美しく輝く月が見られるとされているのには、具体的にどのような理由があると考えられることになるのでしょうか?

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旧暦の15日の夜の月は必ず満月の状態に近い真ん丸のお月様になる理由

そうすると、まず、

こうした「中秋の名月」が見られることになる旧暦の815にあたる日は、現在の日本において用いられている太陽暦に基づく暦のあり方である新暦においては、

秋の季節の中心となる節気にあたる923秋分の日を中心とする前後半月ほどの期間の毎年異なるいずれかの日へと位置づけられることになり、

具体的には、

新暦の日付では97日から108のいずれかの日が、それぞれの年における旧暦の815にあたる日として位置づけられることになると考えられることになります。

そして、

月の満ち欠けの周期に基づいて日付が定められていくことになる太陰太陽暦に基づく旧暦においては、

月の姿が隠れて見えなくなる新月が訪れる日から、少しずつ月が満ちていって満月となり、そこから再び月が欠けていって次の新月が訪れる前日までの期間が一か月とされることになり、

こうした旧暦における新月から次の新月の前日までの一か月間の日数は、月の満ち欠けのあり方に合わせて29日か30のいずれかになるので、

そのちょうど真ん中の日にあたる旧暦の15には、満月かそれに非常に近い状態にある真ん丸のお月様が見られることになります。

つまり、そういった意味では、

こうした「中秋の名月」にあたる旧暦の815を含む旧暦の15日にあたる日の夜の月は、太陰太陽暦という旧暦の性質からいって、必ず満月かそれに非常に近い状態にある大きな真ん丸のお月様になると考えられることになるのです。

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秋の季節に高く澄み渡った夜空にくっきりとした輪郭の月が観測される理由

それでは、

こうした一年のなかで12回訪れることになる旧暦の15にあったる日のなかで、なぜ秋の季節の真ん中にあたる旧暦の815に特に際立って美しい月が観測されることになるとされているのか?ということについてですが、

それについては、まずは、

「天高く馬肥ゆる秋」といった言葉もあるように、夏が過ぎて徐々に涼しい気候となっていく秋の季節には、空気中の水分量が少なくなっていくことによって、

地球へと降り注ぐ光が大気中において水分子とぶつかって散乱して月がぼやけて見えてしまうといったことも少なくなっていくことになるので、

そうした秋の季節の涼しくよく晴れた日の夜には、高く澄み渡った秋の夜空のうえに、くっきりとした輪郭美しく輝く月の姿が観測されていくことになると考えられることになります。

秋分の日の前後の月の位置の高さが一年の中で月見に最も適した高度となる理由

また、

地球上から観測されることになる一年における月の位置の変化のあり方においては、

夏の季節の中心にあたる夏至の時期に最も高度が高くなり、冬の季節の中心にあたる冬至の時期に最も高度が低くなる太陽の位置の変化のあり方とは反対に、

地球上から観測される月の位置の高さは、夏の季節の中心にあたる夏至の時期に最も高度が低くなり、冬の季節の中心にあたる冬至の時期に最も高度が高くなるように観測されていくことになると考えられることになるのですが、

一般的に、

地球から観測されることになる天体の位置が、地平線に近い低い高度にある場合には、地表付近の汚れた空気や人工的な照明などに邪魔されて月や星々の姿がくっきりときれいに見えにくくなる一方で、

それとは反対に、

天体の位置が天の北極に近い高い高度にある場合には、そうした高い位置にある天体を、首を後ろに大きく反らして見上げ続けているのは少し姿勢的に無理があるので、月見などの長期間の天体観測にはあまり適していないと考えられることになります。

つまり、そういった意味では、

夜空に観測されることになる天体の高度は、高過ぎもせず低すぎもしないちょうど中間くらいにある高度が、月見などの長期間の天体観測において最も適した天体の高さであると考えられることになるのですが、

地球上から観測される月の位置の高さがそうした高過ぎもせず低過ぎもしない中間くらいの高度の位置に来ることになるのは、

前述した夏至の時期冬至の時期ちょうど中間にあたる春分と秋分の時期であると考えられることになります。

つまり、そういった意味では、

こうした新暦における923秋分の日を中心とする前後半月ほどの期間のいずれかの日へと位置づけられることになる旧暦の815は、そうした地球上から観測される月の位置の高さといった観点からも、ちょうど月見に最も適した美しい月の姿が見られる日として位置づけられることになると考えられることになるのです。

・・・

以上のように、

「中秋の名月」が見られることになる旧暦の815にあたる日に、一年のなかで一番美しく輝く月が見られるとされている具体的な理由としては、

①月の満ち欠けの周期に基づいて日付が定められている旧暦においては毎月の15日の夜の月は必ず満月の状態に近い真ん丸のお月様になる。

 旧暦の8月15日を中心とする秋の季節には空気中の水分量が少なくなることによって高く澄み渡った秋の夜空くっきりとした輪郭美しく輝く月の姿が観測される。

 旧暦の8月15日に近い秋分の日の前後の期間には地球上から観測される月の位置の高さが高過ぎもせず低過ぎもしない月見に最も適した高度になる。

という全部で三つの理由が挙げられることになると考えられることになるのです。

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次回記事:中秋節とは何か?日本における月見の慣習のあり方の違いと中秋の名月とお中元の慣習を合わせたような年中行事としての解釈

前回記事:中秋の名月と仲秋の名月の違いとは?言葉自体の意味は違うのに二つの日がまったく同じ日になる理由

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