オリンピックの聖火の由来とは?ギリシア神話とローマ神話における聖なる炎の起源となる三柱の神々とウェスタの巫女

現代のオリンピックにおいてオリンピックの象徴としても位置づけられているオリンピックの聖火の歴史は、

開会式において点火され、閉会式の終わりに火が消されるまでの大会の開催期間中にメインとなる競技場でともされ続けることになる聖火台の炎としては1928に開催されたアムステルダムオリンピックから、

ギリシャオリンピアの地での採火式にはじまり、世界の各地をめぐってオリンピックの開催都市へと聖火が運ばれていくことになる聖火リレーも含めた儀式としては、1936年のベルリンオリンピックからはじまっていくことになります。

そして、

現代のオリンピックにおいて、こうした聖火と呼ばれる炎がオリンピックを象徴する神聖な炎として重視されていくことになった詳しい由来としては、

古代ギリシア古代ローマにおける二つの神話と、古代の神殿において行われていた炎の儀式にその大本の起源をたどっていくことができると考えられることになります。

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古代ギリシアの聖なる炎の起源となる二柱の神々の物語

そうすると、

こうしたオリンピックの聖火大本の由来となったと考えられている古代ギリシアにおける聖なる炎人間との関係について語られているギリシア神話の物語としては、

まずは、水と土から人間をかたどってつくった人類の創造神にあたる神としても位置づけられている英雄神プロメテウスの物語が挙げられることになります。

人間の擁護者として有名なプロメテウスは、ある時、天界の主であるゼウスの目を盗んで、オオウイキョウ(巨茴香)と呼ばれるセリ科の多年草の茎の中天界の火を隠すことによって、

ゼウスたちオリュンポスの神々が住まう天上の世界から、人間が暮らす地上の世界へと運んでいき、人類の手に炎の光をもたらすことになったと語り伝えられています。

そして、

こうした古代ギリシア聖なる炎の起源となったギリシア神話におけるもう一つの物語としては、ゼウスの姉にあたるオリュンポス十二神の一柱としても数え上げられている女神ヘスティアの物語も挙げられることになります。

古代ギリシア語において「竈(かまど)」「暖炉(だんろ)」を意味するヘスティアという名を持つこの女神は、

その名の通り、天界の中心部で燃えているとされている聖なる永遠の炎を守る役目を担っていた火を司る竈の女神として位置づけられる存在であったと考えられることになるのです。

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古代ローマのウェスタの巫女とオリンピックの聖火の神聖性の起源

そして、その後、

こうしたギリシア神話における竈の女神であったヘスティアは、その後のヨーロッパの世界を支配した古代ローマにおいて、ローマ神話における炉の女神であったウェスタとも同一視されていくことになります。

そして、古代ローマにおいては、

こうしたギリシア神話におけるヘスティアと同一視された女神ウェスタの神殿に仕える巫女たちはウェスタの巫女またはウェスタの乙女と呼ばれていて、

彼女たちのたちの最たる務めは、神殿の中央で燃えている神聖なる永遠の炎を絶やすことがないように守り続けることにあったのですが、

それでも万が一、ウェスタの巫女たちが守る聖なる炎が何らかの事情によって一時的に消えてしまうことがあった場合には、

燃える鏡とも呼ばれていた特別に用意された凹面鏡によって集められた太陽の光から新たに採火が行われることによって、神殿の内部に再び聖なる炎がともされることになっていたと考えられることになります。

そして、

こうした古代ローマの神殿においてウェスタの巫女と呼ばれる火の女神に仕える女性の神官たちの手によって行われていた太陽からの採火の儀式に基づいて、

現代のオリンピックにおける聖火の採火式においても、太陽の光から凹面鏡を利用して得られた炎がオリンピックの聖火として用いられることになっていると考えられることになります。

つまり、そういった意味では、

オリンピックの聖火の由来については、こうしたギリシア神話におけるプロメテウスヘスティア、そして、ローマ神話におけるウェスタという三柱の神々について語られている神話の物語と、そうした神々にまつわる古代の儀式のうちに、その神聖性の大本の起源が求められることになると考えられることになるのです。

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次回記事:オリンピックの聖火が途中で消えた代表的な五つの事件とは?聖火台と聖火リレーの途中における聖火関連のトラブルの事例

前回記事:オリンピックの聖火が太陽光から採火される理由とは?古代ローマのウェスタの神殿の炎の再点火における神聖性の回復

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