両性花と単性花はどちらの方がどのくらい多いのか?、両性花と単性花の違い②

前回書いたように、両性花と単性花の違いについては、

両性花とは、一つの花の内に雄しべと雌しべの両方が形成される花のことを意味する言葉であるのに対して、

単性花とは、一つの花の内に雄しべか雌しべかのいずれか一方だけが形成される花のことを意味していて、

両性花をつける植物の種類としては、被子植物の大部分の種類が分類されるのに対して、

単性花をつける植物の種類としては、裸子植物のほとんどすべてと、一部の被子植物の種類が分類されることになります。

それでは、

こうした両性花と単性花のそれぞれにに分類される植物の種類のおおよその割合としては、どちらの方がどのくらい多いと考えられることになるのでしょうか?

両性花と単性花に分類される植物はどちらの方がどのくらい多いのか?

まず、

生物学における植物の分類では、種から芽を出して花をつける植物の種類は、すべて種子植物というグループに分類されることになりますが、

種子植物は、さらに、上述した被子植物と裸子植物という二つのグループへと分けられることになります。

そして、

こうした被子植物と裸子植物の分類において、

被子植物に分類される植物の種類は、現在までにおよそ28万種ほど確認されているのに対して、

裸子植物に分類される植物の種類は、800ほどに過ぎないことからも分かる通り、

花をつける植物、すなわち、種子植物に分類される植物のなかで、裸子植物に分類される植物は極めて少数であり、

圧倒的多数の種子植物は、裸子植物ではなく被子植物に分類されると考えられることになります。

そして、冒頭で述べたように、

こうした被子植物の大部分、だいたい8割程度の被子植物の種類は、単性花ではなく両性花をつける植物に分類されることになるので、

そういう意味では、

両性花と単性花のそれぞれにに分類される植物の種類の具体的な比率としては、

だいたい8:2か、7:3程度の比率で、両性花の方が単性花よりも数多く存在していると考えられることになるのです。

単性花をつける裸子植物の花はたとえ咲いていたとしても目立たない?

また、

これも冒頭で述べたように、単性花をつける植物の多くは、裸子植物に分類されることになりますが、

こうした裸子植物の花は、そのほとんどが風に花粉を運んでもらうことによって受粉を行う風媒花にあたり、受粉の際に、虫や鳥などの動物による助けを必要としないので、

花とはいっても、色も葉っぱと変わらない緑色で、香りもほとんどない、小さな目立たない花をつけるケースが多いと考えられることになります。

例えば、

裸子植物を代表する植物の種類の一つであるイチョウにおいては、

それぞれのイチョウの木の個体ごとに、緑色の稲穂かブドウの房のような形をした雄花か、同じく緑色の突起のような胚珠が一つか二つほどついた形をした雌花のいずれか咲くことになるのですが、

どちらの花も色も葉っぱと変わらない緑色で、香りもほとんどない、小さな目立たない花であり、

イチョウの木の特徴としては、そうした地味で目立たない花の姿よりも、扇型の形状をしたイチョウの葉や、そうした多くの葉たちが秋の季節に紅葉して赤や黄色へと色づいてく姿の方が人間の目には印象的に映ることが多いと考えられることになります。

つまり、

単性花をつける植物の代表的な種類にあたる裸子植物は、単に、分類される植物の種類の数が少ないということだけではなく、

そうした裸子植物の花は、咲いていたとしても、あまり目立たない地味な姿ををして人知れずひっそりと咲いていることが多いという点から見ても、

一般的な被子植物に咲く両性花の花に比べて、裸子植物などに咲く単性花の花を人間が実際に目にすることができる機会は極めて少なくなってしまっていると考えられることになるのです。

・・・

以上のように、

種子植物全体における被子植物と裸子植物に分類される植物の種類の数の比較と、被子植物うちで両性花をつける植物の割合に基づくと、

両性花と単性花のそれぞれにに分類される植物の種類のおおよその割合としては、

だいたい8:2か、7:3程度の比率で両性花の方が単性花よりも数多く存在していると考えられることになります。

そして、

単性花に分類される植物の多くを占める裸子植物の花は、一般的に、そののほとんどが風媒花にあたり、受粉の際に、虫や鳥などの動物による助けを必要としないことから、

花とはいっても、あまり目立たない地味な姿をしていることが多く、咲いていたとしても、人目に付くこと自体があまりないと考えられることになるのですが、

そうしたことからも分かる通り、

少なくとも、人間が日常的に目にする花の大多数は、単性花でなく両性花に分類されることになると考えられることになるのです。

・・・

次回記事:雌雄同株と雌雄異株の違いとは?両者に分類される植物の種類の代表例とイチョウなどの雌雄異株における雌株と雄株の区別

前回記事:両性花と単性花の違いとは?①両者に分類される植物の具体的な種類の代表例と、被子植物と裸子植物の分類に基づく区別

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